10月5日 1894年の本日に日本で初めて時刻表が発行されたのだそうです

1894年の本日「汽車汽船旅行案内」という名前で月刊誌として発売されたのだそうです。時刻表にあまり興味のない方はご存知ないのかもしれませんが 時刻表というのは 季節により臨時列車が走る場合もありますし諸般のの事情により運休する列車もありますから現在も毎月発行されています。私は今では旅行と言えば専ら車なので 時刻表は買いませんが 以前は殆ど鉄道を利用していましたので 旅行の計画を立てるとまず時刻表を本屋さんで購入しました。

現在は時刻表は JTBパブリッシングと交通新聞社が主に発行しています。私のイメージとしてはそれぞれがJTBの時刻表とJRの時刻表です。どちらからも 大判の時刻表と小型版が発行されていますが 私は必ずJTBの大型版を購入します。JTBを選ぶ理由は子供の頃に我が家にあったのがJTBの時刻表だったのでそちらの方が見慣れていたからという理由だけです。時刻表は大型版でも昔は数百円で買えましたが どんどん値上がりして 今では千数百円もします。

新型車両や新しく出来たターミナルの情報 その時期の行事や観光地のニュースなどもカラフルな写真とともに紹介されていますから まあ仕方がないのかもしれませんが 現在ならインターネットで 無料で自分の利用する列車の発着時間は簡単に調べられますから 千円以上するのはちょっと価格設定に問題があるようにも思います。でも私は時刻表を見るのが凄く楽しい人間なので 鉄道を利用しての旅行を計画する際には多分時刻表を買ってしまうと思います。

時刻表ファンの人が必ずする遊びが 妄想の中での時刻表旅行です。まずは目的地を適当に決めて 例えば次の連休の初日 朝一番で出発して乗り継ぐ列車を決めて 昼ご飯を何時どのように食べるか 何時ごろについて目的地の観光名所をどのようなルートで回って どこに宿泊するか 全て時刻表を見て決めます。例えば昼ご飯にしても 列車に乗る前に駅で駅弁を買うのか その弁当の種類まで考えますし、途中で車内販売でご当地の名物弁当を買うのかで悩んだりします。勿論すべて妄想の仲なので懐具合を心配しないで思いっきり 贅沢をしたり、精一杯節約したりしますが 昼ご飯の内容を悩むのが妄想旅行では楽しいのです。

時刻表にはページの片隅などにその季節の名物弁当などが紹介されています。時刻表には鉄道だけではなくてバスの時刻表も載っていますから目的の駅についてから、その地の観光スポットを回る順番を決めて効率よく回るように計画を立てます。勿論宿泊先も旅館からホテルまで時刻表に乗っていますから その宿の名前からどのような外観でありどのような部屋に泊まれるのかまで 勝手に妄想して決めます。勿論晩御飯はその地の名物料理をおなか一杯食べることを妄想して満腹感を味わいます。帰る日も何時までに家に到着するかを決めて 帰りの列車を選んでそれに間に合うように駅に着くような予定を立てます。

すべて妄想ですから 勿論一銭もかかりませんが 結構な暇つぶしになりますし 実際にやってみるとかなり楽しいひと時です。最初からバカにしないで 騙されたと思って一度試して見られることをおすすめします。本当に楽しいですよ。

数年に一度全国的なダイヤ改正が行われます。その時に必ず行われるのが 全都道府県の県庁所在地を東京駅からスタートして東京駅に戻るまでの工程をを最短時間で達成するルートを探すクイズが時刻表で出題されます。正解は翌月の時刻表で発表されますから 一か月間しか考える日にちがありません。一旦このクイズにチャレンジを始めると 少なくとも十日間は時刻表に没頭してしまいます。勿論すべての県庁所在地を回るルートは無限にありますから 殆んど正解には辿り着けませんが 途中まででも当たっていたりすると非常に嬉しいです。このクイズは暇な時間がたっぷりとある大学生の時にチャレンジするべきかもしれません。

そんな事で 時刻表というのは興味のない方から見れば ただ数字が並んでいるだけの 面白味のない本に見えるかもしれませんが その楽しさを一旦知ってしまえば 非常に魅力の溢れた宝物になります。興味のない方も本屋さんで売っているのを見かけたら ぜひ手に取ってみてその魅力を探ってみてください。

 

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