11月14日 串団子を丸呑みした犬が来院しました

 夜病院を閉めようかと思っていたら 柴犬が串に刺さった団子を丸呑みしてしまったと連絡がありました。まだ丸のみしてからそれほど時間が経っていないという事なので 催吐剤で串を嘔吐させるのが良いと判断してすぐ来院してもらう事にしました。十分位で慌てて飼い主さんが飛び込んできました。犬は三歳の柴犬でケロッとした平気な顔をしています。診察台にあげて簡単に診察してから すぐに催吐剤を飲ませました。約二十mlほど口から流し込むと 一分ぐらいで 嘔吐が始まりまず白い泡と黄色い胃液が出てきて続いて団子らしきものと半分に折れた串がが出てきました胃液の仲をよく探すと串の全部が吐き出されたことが確認できました。胃を落ち着かせる薬を点滴とともに皮下に流し込みました。明日には普通の状態に戻ると判断して返しました。
 今回は食べてからの時間が短かったので割と簡単に出てきましたが 一週間ぐらい前に来院された犬は焼き鳥を串ごと丸呑みしたらしいのですが まるのみしてから多少時間を経過していたので 串の一部分は出てきましたが全部は回収できませんでした。まあ残った串はほんの二三センチ位なので便とともに出てくるだろうと判断して返しました。
 今回の串団子も先週の焼き鳥も 食べてしまった犬には全く責任はないと思います。責任は犬の口の届くところにそのような食べ物を置いた飼い主さんにあると思います。まあ、この二件は殆ど実害はないと思いますがうっかりすると串が腸にでも刺さっての緊急手術になれば 非常に厄介で危険な状況になってしまいます。犬にすれば今回の事で殆ど反省はしません。それどころか 同様に美味しいものがあるかもしれないと期待するようになるでしょうから これまで以上に食べ物の管理は注意が必要になると思います。飼い主さんの不注意から起きるアクシデントは 飼い主さんが気をつければ無くなるはずですから大切なペットの為に十分な注意を怠らないように期待します。

ブログ一覧