11月15日  1867年の本日坂本竜馬が暗殺されました

歴史を語る時に「たら」「れば」は絶対に禁句なのは重々承知していますが 坂本竜馬と 織田信長がもうすこしながいきしていたら その後の日本はどのように変わっていたのか 非常に興味があります。それほどこの二人が 亡くなった時期が早すぎたと思います。竜馬が31歳 信長が48歳の時に亡くなっています。私よりもずっと若いのに あまりに多くの事をなして 世の中に影響を与えました。勿論このふたりは ある意味天才であり 凡才の私と比較すること自体がおこがましいのかもしれませんが 男たるもの生まれてきたからには 何らかの爪痕をこの世の中に残したいものだと思います。

竜馬の暗殺については 実行者として見回り組の某 というのが最有力な情報のようですが その他にも諸々の説が飛び交っています。これほど大きな事件なのに 実行犯やその詳細が明らかになっていないのは 基本的に当時京都を支配して 取り締まっていた幕府側の人間の関与している可能性が高いようには思います。所説を知るとそのどれもが結構説得力があるように思われるので 私にはどの情報が正しいのか全く見当もつきません。でも実行犯を知りたいです。

なぜ竜馬が殺されなければならなかったのか その理由を暗殺者には問いただしてみたいと思います。確かに竜馬は 犬猿の中であった薩摩藩と長州藩の同盟を成立させました。当時の両藩の感情的な対立を考えれば 冷戦時代にアメリカとソ連に安全保障条約を結ばせる位に常識を逸脱した発想です。

しかしこの二大勢力を結びつけることによって ようやく倒幕が現実味を帯びてきました。竜馬は何も徳川藩を取り潰してしまおうとまでは計画はしていませんでした。大政奉還することで 徳川家も一大名に成り下がるわけですから 後は天皇のもとで各藩がまとまって日本という国を諸外国と対等に付き合えるように作り上げていこうと画策していました。ですから竜馬は徳川家にとってもそれほど憎むべき相手ではなかったはずです。

まあいつの時代にも世の中の大きな流れが理解できなくて 無謀に突っ走ってしまう愚かな人間がいますが たまたまそのような輩の目の前に 竜馬がいてしまったために起こった暗殺事件だと思います。竜馬はもともと明治維新後の明治政府の役人として働くつもりはなくて 亀山社中が発展した海援隊で 貿易により新しい商品を輸入したり 交流によって知識や技術を導入したりすることにロマンを感じていたように思います。男たるもの常に次の世の中を見据えて そこに向かって突っ走る竜馬のような生き方に憧れないものはいないと思います。

竜馬は多くのテレビドラマや映画で色んな役者さんが演じておられますが その生き方のカッコ良さから あまりに男前の役者さんが演じすぎていると思います。私が一番ぴったりのイメージはテレビドラマ「JIN]の内野聖陽さんです。そんなに男前ではないのだと思いますが 渋くて男臭くて 私の竜馬のイメージそのままです。福山君や中村雅俊さん 江口洋介さんなどは男前すぎてだめです。でも武田鉄矢さんは ご本人がいくら竜馬に傾倒していようと やはりイメージにはあいません。

志のほんの真ん中にも至っていないうちに亡くなられた坂本竜馬に 心よりご冥福をお祈りいたします。

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