11月15日 入院した父のリクエストに答えるために実家を訪れました。

昨日父親が 私のかかりつけの枚方公済病院に入院しました。急な入院だったので入院するための準備が殆どできていませんでしたから 父親が当面必要なものをリストアップして それを私が交野の実家に探しに出かけました。パンツやシャツと言った下着類と靴下、髭剃りにブラシ、皮膚にできる湿疹に使っていた軟膏、現在飲んでいる薬の一切合財、退屈しのぎに読む小説の文庫本の束、毎日飲まないと落ち着けないドリップタイプのコーヒーなどでした。

私も仕事をしていますから その合間を見て出かけるのですが それぞれの置いてある場所の説明が 結構あいまいなので探すのにかなり苦労しましたし そこそこの時間がかかってしまいました。私は長男ですから 親の面倒をみるのは当然かもしれませんが 私も奥様もそれぞれにしなければならない仕事があって 忙しいのです。妹が枚方市内に嫁いでいるので 手伝ってくれますが 妹の家も自営業をしていますから 専業主婦の様に暇を持て余しているわけではなくて 結構忙しくしているのです。

大分前にこのブログで書きましたが 父親は昨年に耳の奥にできた腫瘤を摘出するために全身麻酔をかけての手術を受けました。その際に一時的に急激にボケが進行してしまい 入院するまでは要支援一の状態だったのが退院するときには 要介護三の状態にまで悪化してしまいました。その時に私は退院するまでのわずかな期間で 老人ホームの種類と受け入れてくれる老人の状態を調べて 父のその時の状態に丁度いい施設を探して 父をそこへ連れて行って 見学させました。施設側も喜んでい受け入れてくれると返事をもらっていましたし 父も一旦はそのような施設に入所する覚悟を決めてくれたようだったので ホッとしていました。

所が 退院直前になって どうしても自宅に帰りたいと主張し始めました。結局は父の主張を受け入れざるを得ないだろうと言う事になってしまい 自宅に帰ることになりました。私の感覚からすると そのような施設に入ってしまった方が 勿論自宅にいるよりもいろんな制約は受けるのでしょうが 食事の準備から掃除洗濯まで すべてお任せで済むのです。常に世話押してくれる人の目が届いているわけだし こちらも家族として安心できます。同世代の似たような境遇の人たちが集まっているのですから それなりに友達もできるでしょうし、楽しくて楽ちんな老後が送れそうですから 父親がかたくなにそのような施設に入ることを拒否する気持ちが全く理解できません。

そのような施設に入ってくれていれば 今回のようなことがあっても 殆どの面倒はその施設の方が見てくれるはずですから家族にかかる負担はずっと軽くて済んだはずです。これまでにも何度か急に具合が悪くなって入院したり 所在不明になってしまい その度に私と妹に少なからぬ心配と負担がかかったことがありました。実の息子と娘ですから 父親の緊急事態には無条件で対応するのは 当然かもしれませんが 結局は父のわがままで自宅で暮らしているから そのような状況が発生してしまうのではないかと思います。

実際に今回の事も 入院する数日前から異常は感じていたらしいのですが 自分の勝手な判断で 適切な処置が出来ていなかったから風がこじれて肺炎になってしまったのだろうと思います。施設に入っていればもっと早い段階で適切な治療を受けることができたはずですからこんなに大騒ぎになっていなかったのではないでしょうか。私としては 父の現状にマッチした老人ホームに入ってくれることが 安全であり かつ家族としても安心できますし 結局は長生きにつながるのではないかと考えます。

担当の先生と話をしたときにも退院するときには自宅へではなくて その類の施設に受け入れてもらう事も必要かもしれないと言われてしまいました。一年前の退院時と 今回退院できるようになった時の状態は 客観的に見てどれくらい違ってしまうのか分りません。前回受け入れてくれそうだった施設で 今回も受け入れてくれるのか予想がつきません。

私のような素人では判断がつかないので 普段からお世話になっているケアマネージャーさんにお願いして判断を仰ごうと思っていますがどのような方向に話が向かうのか正直不安です。まあなるようにしかなりませんから父の回復具合と相談しながら考えていこうと思っています。長生きしてくれることは嬉しいのですが 心配事もつきません。贅沢な悩みなのかもしれませんし父が亡くなってしまえば 心配したり悩んでいたこともいい思い出になるのかもしれません。後悔だけはしないように一生懸命に考えていこうと決意しました。

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