11月3日 高齢者の免許返納をもっと積極的にやるべきではないでしょうか

日本では自動車の普通免許を取得できるのは十八歳以上という年齢制限があります。十八歳以上であれば 免許を取得するのに特に上限は設けられていないのだそうです。一定の年齢以上のものにしか 運転免許を与えないのであれば やはりある程度の年齢以上のものから 免許を返還させることを強制的に実施することも必要なのではないでしょうか。最近特に老人の引き起こす重大な交通事故が増えているように感じます。ニュースで犯罪が報道されるときに 納得がいかないのが 例え殺人などの重大な犯罪であっても 犯人が一定以上のレベルの病気であるばあいには その責任が問われないケースがある と言う事です。同様に事故を引き起こした老人が認知症と診断された場合には やはり責任が問われないのでしょうか。
犯罪の被害者の立場にしてみれば 犯人がたとえ病気であって 判断力が通常の人間よりも劣っていたからと言って 受けた肉体的 そして精神的なダメージは 全く違いなど無いように思います。どうして犯人の判断力の優劣で 責任が問われない場合があるのか 私にはさっぱり理解できません。老人の引き起こした事故であろうと 若者の無謀な運転によっておこされた事故であろうと 被害者の痛みは全く同等のはずです。なのにもし老人が認知症であることで 起こした事故の責任追及の手が緩むことは 少なくとも私は間違っているように思います。
普段の日常生活していくうえで 車が必要不可欠な環境があるのかもしれませんから いきなり一定の年齢になれば 強制的に運転免許の返還を求めるのは 確かに不合理があるのかもしれません。しかしある程度の猶予期間を設けて その年月が経過してからは 強制返還を執行すべきだと思います。そこそこの長さの猶予期間があれば その間に車が無くても生活に支障がないような準備が出来るのではないでしょうか。偉そうなことを書いている私も 老後は相当な田舎の かなり不便な場所での生活を望んでいます。不便であればあるほど 車に依存することは多くなるのかもしれませんが 強制返還の時期が迫ってきたら 車が運転できなくても 困らないような生活サイクルを 予め自主的に確立しておけば済む事だし それを義務付けられれば誰にでも可能な事の様に思います。
私自身が幾つまで生きられるか自信がありませんが 現在の所75歳に一つの区切りがあるのですから いずれは75歳になったら 運転免許は一括して返還することに決めてしまえば 少なくとも老人による事故の危険性は かなり減少して 安全に生活できるようになるのではないでしょうか。私自身 還暦を迎えたばかりの現在でも 奥様からはボケジジイと呼ばれていますし、記憶力や瞬時の判断力の低下を 日常生活で自覚させられることは しばしばありますから 遅くとも十五年後にひょっとしたらもっと早い時期に そんな規則が定められていなくても 運転免許を返還しているのかもしれません。
現在の所の決まりごととしては 75歳以上のドライバーの認知機能検査を強化した改正道路交通法が今年3月に施行されたのだそうです。とは言っても強化されただけですから この検査も受検を強制するものではないようです。自発的に検査を受けた人は ある程度自覚と車を公道で運転することに対しての 責任感があるから検査を受けたのだと思いますから 検査を受けなかった老人の方が より認知症によって 危険な運転をしてしまう可能性は高いように思いますが 如何でしょうか。
施行されて約半年で、111万7876人が検査を受け「認知症の恐れがある」と判定された人は3万170人もおられたのだそうです。勿論この段階で 引っ掛かった人は認知症の可能性があるだけですから より精密な検査が必要でしょうが そこから先はもっと時間もかかるでしょうし 勿論費用も掛かるのかもしれません。そもそも最初の検査に強制力がないのですから その先のもっとめんどくさそうな検査を受ける事にも勿論強制力はないのだと思います。最終的に認知症であると判断されて運転免許の取り消し・停止になった人はたったの697人なのだそうです。
車が現代人の足代わりになってから 相当な年月が経っていますが 車が走る凶器となってからの歴史も同等に存在しているはずです。私の身近な存在で 交通事故により甚大な被害を受けた人間はいませんが 交通事故死他意は日常茶飯事です。何時自分が被害者になるかわからないので 少しでも危険な要素は積極的に排除しておくべきだと思いますが このような考え方は一方的すぎるのでしょうか。世界で日本ほど治安が良くて 安心して暮らせる国はないとよく言われますが より安心 安全な国になるためには 思い切って免許の強制返還をルール化してほしいものだと 私は思います。

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