11月6日 午前中歯医者さん 午後から市役所さん保健所さんとの会談でした

 本日10時から 数日前に書いたように虫歯でほっぺたが腫れたので近所の歯医者さんに出かけました。現在の口の中のダメージから奥歯を抜かれることは覚悟の上で伺いました。所がレントゲンを撮ってもらうと こちらの想像をはるかに超えた恐ろしい事態になっていることが判明しました。十年ぐらい前にやはりこの歯医者さんでレントゲンを撮ってもらった時に 右の奥の下あごの骨に妙な陰影が写っているので これが将来的には問題になるかもしれないと言われていたのですが その影があごの骨の中にできた嚢胞らしいのですが どうも悪さをしているみたいなので 摘出する手術が必要です、との診断でした。勿論大きな手術になるので開業医では無理なので紹介状を書いてもらって大きな病院への転院を薦められました。
 恐らく全身麻酔をかけての手術になるだろうし場合によっては入院も必要かもしれないと言われて ひっくり返りそうになるぐらいに驚きました。私は自慢じゃありませんが 人一倍気が小さくて根性なしの腰抜け野郎なのです。この歳になるまで全身麻酔を必要とするような手術を受けたこともありません。恐ろしくて恐ろしくて死刑を宣告されたような気分になりました。昼からお役所との会合の予定があったので ショックで寝込む暇もありませんでした。
 お役所との約束の時間に間にあうように近所の小嶋先生と待ち合わせをして 市役所まで出かけました。枚方市は来年度から中核都市になるので 諸々のお役所の形態も変化するそうです。その為にこれまで 市役所さんが主導で行われていた狂犬病の集合注射が来年度からは枚方市の保健所さん主導に切り替わるのだそうです。お役所と言うのはどうも我々民間人の感覚とは仕事に取り組む姿勢が根本的に異なるので凄く驚かされることが頻繁にあります。
 例年狂犬病の集合注射は年度初めの四月二日から始まります。私たち獣医師も一年ぶりの作業ですし 集合注射は普段の仕事とは全然かけ離れているので一週間ぐらい前から必要なはんこや書類を揃えて仕事をシュミレーションして 出来るだけこちらの受け持つ作業がスムーズにいくように準備を始めます。以前には獣医師会として学生アルバイトを雇っていましたが そのアルバイトに対する仕事の指導は当然三月中に余裕を持って行っていました。
 市役所さんも人員削減で 集合注射の現場に出せる人数が足りないので毎年アルバイトを雇っています。年度初めからすぐに集合注射が始まるのですからそのアルバイトへの仕事の研修は当然三月中から始めるのが普通の感覚ですが お役所としては 新年度の仕事の為に雇うバイトの教育は新年度になってからでなければ始められないのだそうです。即ちアルバイトの人員を確保はしているらしいのですがそのバイトの人たちへの仕事の指導は前年度である三月中は一切行えないのだそうなのです。さっぱり意味が分かりません。
 そのために四月一日から仕事の指導を始めるので集合注射のスタートが二日からになってしまいました。以前は一日から集合注射をスタートしていましたが さすがにそれでは仕事に支障が出るという事で集合注射のスタートを一日遅らせたのです。以前は一日に三か所で注射をしていたので結構短期間で集合注射が終わっていたのですが最近は役所から出せる人数が減ったので一日二か所に注射会場の数が減り そのためにダラダラと長い期間集合注射を終えるのにかかるようになってしまいました。まあ、枚方市の財政状態は全国的に見てもかなり危ないランクなのだそうで 人員削減は致し方のないことかもしれません。
 本日の市役所さん、保健所さんとの会談で 解ったことはある程度予想はしていましたが 人事異動についてはっきりするのは三月の末末、集合注射の始まる二三日前だそうです。市役所さんが年度末に保健所さんで集合注射に関わる可能性のある人たちに 集合注射のやり方についてのレクチャーをするそうですが まあ自分が担当する確証のない仕事についてのレクチャーでは ましてや年度末のバタバタした時期ですから 受ける側としてもあまり身が入らないことだと思います。注射会場は結構ややこしくて分かり辛い場合もありますから 本来なら担当する人は全会場の下見が必要だと思いますが時間的にまず無理でしょう。天候が悪ければテントを設営しなければなりません。今あるテントはかなり組み立てが簡単ですが ある程度慣れていないとスムーズに設営できるとは限りません。書類を忘れてくる飼い主さんが毎年そこそこの数いますが そのたびに分厚い台帳から登録番号などを確認する作業がありますが ある程度その台帳に慣れ親しんでいないとなかなかスムーズにはいかないでしょうけれど 慣れ親しむ余裕は恐らくないでしょう。
 ほぼこちらの予想通りのお役所的な通り一遍の引き継ぎ作業だと思いました。残念ながら恐らく来年の集合注射はかなりのトラブルが発生することが予想されます。一応お役所さん主導で集合注射は行われますが その会場の総合責任者は担当する獣医師なのです。自分の担当する会場ではなるべくトラブルが少ないことを祈るしかないのかもしれません。この日記を読んでいただいている飼い主さんは なるべく集合注射会場よりも お近くの動物病院で狂犬病の予防をされることをおすすめします。
 以上で 休診日の水曜日ですが 結構ハードに過ぎていきました。明日紹介状を貰った病院へ出かけねばならず 気の重い日々が続きます。

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