私は　もちろん人間を差別することには　大反対ですが　これまで病院の仕事の補助をしてもらうアルバイトの面接を　かなり昔にですが　ちょくちょくやっていました。その時に面接を受けた女の子たちに　かなりの頻度で　NGワードを含んだ質問をしてしまっていたみたいです。動物病院という仕事も　サービス業に分類される　接客業なのですから　普段から言葉づかいや質問内容については　十分に注意を払うべきなのかもしれませんが　怠け者のめんどくさがりなので　質問すべきではない事を何にも考えないで　ただ自分の知りたい事　聞いておくべきだと判断したことを　そのまま言葉にしてしまっての質問が及ぼすいろんな影響など何にも考えないで　せっかくアルバイトの募集に応募してくれた女の子や　更には来院された患者さんに対しても　問診しておりました。うちの病院の評判が悪いのは　ここら辺りにも原因があるのかもしれません。
私が採用したのは　主に高校生から少し上の年齢ぐらいの女の子を　朝から　若しくは夕方の診察時間にお手伝いしてもらうための人材を求めての事でした。病院の表にも見える窓に　張り紙をしておくと　通りかかった人や来院された患者さんのご家族などから　すぐに反応がありました。診察のお手伝いですから　勿論男性でも構わないのですが　夕方は　おっさんの私しか病院にいませんので　出来たらその補助は可愛らしい女の子の方が良いのではないかと考えて　基本的に女の子を採用しておりました。応募してくる方も　いわゆる病院の看護師さん的なお仕事と思うからでしょうが　殆どが女性でした。
一応市販されている履歴書を提出していただきましたので　住所や電話番号　年齢などは明確にしていただいておりましたが　例えば自宅の形態や　お父さんの職業なんか当たり前に質問していました。一戸建てに住んでいるのか　集合住宅に住んでいるのかで　その人の性格がなんとなく見当がつくように思っていたのかもしれません。お父さんがサラリーマンなのか　商売でもなさっているのか　技術を身につけた職人さんなのかによって　やはり何となく仕事にタイルす取り組み方が　違うかもしれないとでも思っていたからかもしれません。
私は　自分がアイドル好きだから　好きな芸能人を尋ねたり　自分が十代後半に読書にはまっていましたので　愛読書を聞いたりもしました。好きなタレントや愛読書を知っていると　暇なときに雑談をするネタに困らないからお尋ねしたのかもしれません。扱っている動物がなくなった時には　その人の宗教について尋ねたこともあります。宗教によって　死後の扱いが異なる事は多いし　気持ちの切り替え方なども違うかもしれないと思ったからです。二十歳を過ぎた女の子の場合　何時頃結婚するつもり　という希望なのかも質問しておりました。雇う側としても　何時頃まで続けてもらえるのか　大まかに知っておいた方が良いように考えたからでしょう。これは私の興味本位だったから　一種のセクハラと言われてもし方がありませんが　付き合っている人の有無も尋ねてしまっておりました。
面接のＮGワードとして　愛読書や宗教について　そして結婚について　質問することも許されないのだそうです。彼氏の有無なんて　もろにセクハラ発言なのだそうです。自宅の状況やご両親の職業について　質問することも差別につながる可能性があるので　認められてはいないのだそうです。面接とは　受ける人の個性を知りたくて　採用する側は行うのだと思いますが　殆ど個人的な事を質問することは許されていないのだそうです。それが求職者を守るためのルールなのだそうですが　うちの病院の場合　殆ど私と一対一で働く環境なのですから　一応採用になったとして　働き始めてからは　当然普段の世間話的な会話で　その辺りの質問もすることになるのだと思います。働き始めてから　そんな差別的な質問をする職場では耐えられないと思って　辞めようと判断するのなら　面接のときに同様の質問をされて　諦めたほうが効率的だと思うのですが　やはり私の考え方が　間違っているのでしょうか。
常日頃から　疑問に思っているのですが職場で　若手が失敗をした場合に　その上司が厳しい言葉で叱咤激励をすると　パワハラだと騒がれるのだそうです。先輩が　ミスをした後輩を厳しく指導するなんて　当たり前の事でしょう。勿論体罰などは論外ですが　厳しい言葉を浴びせてしまうと　今どきの若い者たちは　上からの一方的な発言には一切耳を貸さないのが　当然の対応だと考えて踏ん反り返っている輩が非常に多いと聞きます。私は有難いことに　そんな若い人と接する機会は今後恐らく殆どないだろうと思いますが　私の感覚で当たり前の事を質問したり　発言したりすることが　許されない世の中になっているのだとしたら　あんまり頑張って長生きしたくありません。どうせそんなに長生きはしないのだろうと思いますが　私から見れば　非常にすみにくい世の中に変化しているようで　とっても残念な気持ちです。