12月11日 日本と世界の右傾化について思う事

まずは自分について少し語っておきますと 私は根本的に政治についてはノンポリ つまりきちんとした自分なりの主義主張等皆目持っていません。一応選挙の時には 投票に出かける前に各政党のマニュフェストは目を通しますが 個々人の立候補者の主張には あまり関心がありません。私は一つ目に出た大学が立命館大学でした。ご存知の方も多いのかもしれませんが 1970年代で 学生運動がまだ結構盛んな時代でしたので 学内では民主青年同盟の連中がのさばっていましたから 大学内では かなり左寄りの主張が幅を利かせている大学だったと思います。私が通っていた時代は ずっと共産党の京都府知事さんが頑張っておられましたから 尚更民青の連中は大きな顔をしていたのかもしれません。
私は根性なしの臆病者でありますが 偉そうな顔をしてのさばっている奴らには 凄く反発してしまいます。大して知識もなければ 人前でしゃべる度胸もないのに 自治会の集まりなどに極たまに顔を出して わざと右に偏った発言をして 議長と大喧嘩したことが何度かありました。現在でいうと 警察官の偉そうな物言いが不愉快なので よく大喧嘩になることがあります。相手が警官と言うだけで ビビってしまう方が多いのかもしれませんが たかが公務員 きちんと税金を納めている市民から見れば 警官なんて下っ端の公僕に過ぎないのです。ビビったり遠慮したりする必要は微塵もないと思います。
話が横道にそれましたが そんなわけで私は二十歳前後の頃には 人一倍共産党アレルギーがあったようです。かといって第一党の自民党にも強く反発を感じていましたから 選挙の時は投票に困っていました。革新側に入れたいのなら 素直に野党第一党の社会党に投票すればいいのに 何となく存在意義のはっきりとしない民社党などに投票していました。所が短い間ですが経験したサラリーマン時代には 社会人になってみて考えると 一番国民の生活に即した 有難い主張をしているのは 共産党の主張であると感じたのです。何しろ55年体制の頃から 一切立場も主張も変遷していない いわゆる一切ぶれていない主張を持つのは 唯一共産党だけだと思います。ですから三十歳前後からはずっと 共産党に投票していますし 支持しているつもりです。その割には 一番好きな政治家は 小沢一郎ですから ある意味共産党とは対極の立場にいるような ダーティーなイメージの政治家ですので 矛盾していますが まあ人間なんてそんなものでしょう。私は女の子は ナーちゃんのように大人しくてお淑やかで優しい子が大好きなのに 奥様はその対極にいるような女性ですから。
なかなか本題に入りませんので そろそろ始めようと思います。改めて書くのもおこがましいですが 私は不勉強なので 右翼とか左翼の方の考え方を正確には理解できていないとおもいますが 自分の分る範囲 知っている範囲で 思う事を書いていきたいと思います。所謂「右翼」と「左翼」と言うのは 政党でいうと保守的な理念に基づく政党と 革新的な理念に基づく政党に所属する政治家の事だと思っていますが 如何でしょうか。右と左の位置づけは 確かフランス革命の時に 王政を支持する政治家が右側に 市民による民主的な政治を求める政治家が左側に着席したことに由来していたと思います。右と左 真反対を向いているはずですから その政治理念も完全に裏返しなのかと言うと 単純にそうとも言い切れないようです。
私が子供の頃の国会は 所謂55年体制で ある意味右と左がくっきりと分かれていましたから 分かり易かったように思います。自民党が勿論保守的な政党 いわゆる与党です。野党の第一党が社会党でそれに続いて公明党、民社党、共産党など存在していました。私は自分がそれほど革新的な意識を持っているわけではありませんが とにかく巨大で強力な力を持つ自民党には 凄く反発を感じていましたから 選挙では必ず野党に投票していました。何となく革新側にいた方が カッコいいと感じていたからかもしれませんが 現在の国会をみると なんだか悲しくなってしまいます。自民党の一極集中ですし それに対抗している民主党何時の間にか 維新の会が合流して 民進党などと名前が変わってしまっていましたが 民主党の中心メンバーはもともとは自民党に在籍していました。私から見れば 立場的には 野党第一党ではありますが 全然革新政党にはみえません。公明党なんて もともと宗教団体の政党ですから 現在は与党側にくっついていた方がメリットがありそうだから自民党と連合しているだけの存在だし かつての社会党、民社党などは影も形もありません。純粋に革新政党と呼べるのは やっぱり共産党しか存在していないように思います。私はこの数十年間 ずっと共産党を支持し 選挙でも投票していますが 勿論共産党が政権を取ることを期待しているわけではありません。それにしても世界も極端に右傾化していますが 日本の政治家も 私の目から見れば殆どが右側寄りの国会議員ばかりです。庶民の味方をしてくれるのが革新側の正当だと思いますから 残念で仕方がありません。
こんな風に自民党が巨大化してしまったのは 小選挙区制の導入が原因であることは間違いないと思います。もともと小選挙区制とは イギリスやアメリカのように二大政党が確立されている国では 国民の意見を是か非かと判断するのに明確な結果が出るから適しているはずです。日本のように小さな野党が分立している国では 絶対に導入してはならなかったのだと思います。小選挙区の選挙に対する方策として 新進党を作ってはみたものの もともとの主張が違いすぎましたから そんな寄せ集め政党はすぐに分解してしまいました。その時に何が何でも中選挙区制に選挙制度を戻さなければなりませんでした。それが出来ませんでしたから 現在のように自民党が巨大化してしまい 野党も右寄りで自民党と主張が似たり寄ったりになってしまって 尚更存在意義がなくなってしまったのだと思います。今更 自民党が自分たちにとって不利な選挙制度に変更するわけはありませんから 日本の行く末は真っ暗だと思います。私はあと数年で仕事を辞めて のんびりするつもりですから 別に国から助けてもらう事は一切期待していませんが 現在のお若い方はまだあと長い人生が残っておられるのでしょうから 大変だと思いますが 頑張ってください。
世界に目を向けると アメリカでトランプさんが当選してしまいましたし ヨーロッパでも極右と言われている方が実権を握る国が次々に誕生しているみたいです。極右とは、左翼・右翼の分類を前提とした用語で、その思想の性向が極端に民族主義的である個人や集団を指しているのだそうです。自己の帰属する国家・民族が他に対して絶対的に優越するという信条のもとに、他民族の排除、ならびに従属化を肯定する自民族至上主義をその本質とするのだそうです。所謂国粋主義とかファシズムにつながる考え方の政治家さんの事だと私は理解しています。日本でファシズムと言う言葉を口にすることさえはばかられそうな雰囲気ですが 自分が属する民族が優秀でありたい とかその民族だけが豊かな暮らしをしたいとかいうのは 人間としてごく当たり前の欲望だと思います。ただ自分の民族の優越性を保持したいがために 他の民族を排除したり 力を持って支配したりしようとするから 危ない考え方であるのかもしれません。
アメリカはかつて そしてもちろん現在も世界で一番お金持ちの国でした。だからドルが基軸通貨として認められているのです。世界のお金持ちのうちのアメリカ人の占有率は圧倒的です。だけれども経済的格差が大きくなってしまって 貧しい人 日々の生活に苦しんでいる人たちが出来てしまったのでしょう。ですからアメリカ人は 取り敢えずはアメリカ人の生活を豊かにしてくれそうなトランプさんを大統領に選んだのだと思います。
ロシアのプーチンさんも私にはトランプさんと似たり寄ったりの人物に見えてしまいます。ロシアは勿論世界で一番面積の広い国ですが ソビエト連邦であった時代に比べると ずっとコンパクトになってしまっているのです。ですから国土を拡大したくてたまらないので クリミア半島などで世界の反発を招くことを覚悟の上で やりたい放題なのだと思います。日本は北方領土を返してもらいたくて 盛んにロシアに対して尻尾を振っていますが 例え尻尾がちぎれてしまうまで降り続けても 領土返還などは夢のまた夢なのです。もし本気で領土返還を考えるのなら 第二次日露戦争をする覚悟がなければ 無理でしょう。その覚悟がないのであれば ただちにロシアに尻尾を振るのをやめて 対ロシア制裁に加わって 厳しい鉄槌を加えてやるべきだと思います。
プーチンは 日本が中国や韓国に 国土を踏みにじられているのに 指をくわえてみている弱腰の国であることを よくご存知なのです。中国や韓国に対してでさえ 毅然とした対応が出来ない国と認識しているから アベチャンへの遅刻が オバマさんの三倍以上の時間になってしまったのだと思います。イギリスがEUを離脱したのも 結局は自国の利益を優先しようと考えたからだと思いますが 私はその考え方は当然だと思います。沈みかけた船から 一足早く脱出したのは 賢い選択だと思います。
私は日本人ですから 勿論その前に地球人ですから 地球の全体の人々が豊かで幸せを感じられたら素晴らしいと思いますが 現実にはとても難しそうなので せめて日本人だけでも豊かな生活をおくれることを もっと正直に言えば 取り敢えずは自分の家族だけは のんびりと豊かに暮らしていけることを望みます。地球規模で考えて 明らかに人口が過多の様ですから 全ての人の幸せが望めないのであれば 自分たちの仲間 ひいては自分だけが幸せでありたいと考えるのは当然すぎる事だと思いますから 世界が右傾化しているのは致し方の無い事のように思います。

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