12月12日 1911年の本日 東京の京橋に日本で最初の喫茶店が出来たのだそうです

喫茶店には最近あまり出かけていません。何年か前までは 近所の喫茶店で お気に入りの女の子がいたので その子の顔見たさにしょっちゅう通っていた時期がありました。所がその女の子の何気ないのかもしれない一言が気に入らなくて 嫌いになってしまってからは 全くいかなくなってしまい それ以来喫茶店には殆ど足を運んでいないように思います。

普通高校生まではあまり喫茶店には縁のない生活をしているように思います。奥様は高校の近所にあるロッテリアが溜まり場の様になっていたので しょっちゅう通っていたそうですが 勿論割引のきくクーポン券を持って行ってコーヒー一杯で長時間おしゃべりをしていたのだそうです。まあロッテリアは喫茶店の部類には入らないと思いますけれど。

大学時代 一つ目の立命館大学に通っていたころにはガロの「学生街の喫茶店」とかあべ静江の「コーヒーショップで」等のヒット曲もありましたから 大学生と言えば喫茶店でたむろしているようなイメージがありました。クラスの友人とは授業の時にしか顔を合わせていませんでしたが サークル活動として混声合唱団に入りましたので ちょくちょく先輩に連れられて喫茶店には出かけました。

二三歳年上の先輩が凄く大人に見えて 人生観や将来の仕事についてなど いろいろと含蓄のある話を聞かせてもらって楽しいひと時を過ごしたことを覚えています。但し喫茶店に出かけると そこそこの出費がかさんでしまいます。貧乏学生だった私は 何しろ昼ごはんに卵ご飯定食(中ライスと生卵と味噌汁)で100円で済ませていましたから 喫茶店には何かしら理由をつけて ついていかないようにしました。サークルの部室でお湯を沸かせましたから インスタントのコーヒーなら只で飲めるからです。

そんな私が 大学の近所にあるレストランで「南国」と言うお店に通いつめるようになってしまいました。若い男が お金もないのに最低でも五百円はかかるレストランに通い詰めた理由は明白で そこのウェイトレスさん(糸ちゃん)の事を大好きになってしまったからです。いつも頼むのが 魚フライとコロッケの定食550円でした。他にも美味しそうなメニューはありましたが私は糸ちゃんにいかにも常連のようにふるまいたかったので「いつもの奴お願い」と注文していました。

大学の生協でご飯を食べれば300円も出せばお腹いっぱいになれるのに 貧乏学生が他の出費を切り詰めて 「南国」に通いました。それだけ大好きな女の子が出来たのですから 普通は告白することを考えるのかもしれませんが 私は糸ちゃんをあくまでも憧れの存在としてとらえていましたから 実際にアプローチすることなど微塵も考えてはいませんでした。

そんなことで一つ目の大学時代はあまり喫茶店での思い出はありません。卒業して塩野義製薬に勤めた時が 一番喫茶店に通っていた時期かもしれません。私は金沢分室に勤務して 金沢大学を担当していましたから 同じく金沢大学を担当する先輩が四人いましたので その方たちとコンタクトを取るのに 溜まり場の様になっている喫茶店があり そこにはほとんど毎日通っていました。

塩野義製薬のお給料はかなり多いので 一年目から毎日喫茶店に通っても別に不自由はしませんでしたが 只根っからの貧乏性の私としては アイスコーヒー一杯350円取られるのに 自動販売機で缶コーヒーを買えば100円で済みましたから 勿体無いなあとはいつも思っていました。ただその喫茶店で 先輩から業務連絡を受け取ったり 雑用を言いつかって昼からする行動が決まりましたので 仕方なしに通っていました。

塩野義製薬を辞めて 岐阜大学に入り直しましたが 愛知県とその周辺の喫茶店には独特の風習があります。モーニングサービスが凄いのです。関西では朝の時間帯モーニングサービスを頼むと コーヒーの価格に+アルファがかかって トーストとゆで卵ぐらいが付きます。所が岐阜の喫茶店では 朝の時間帯にコーヒーを注文したら そのままの料金で必ずモーニングサービスがついてきます。トーストに卵、ちょっとしたサラダ位なら驚きませんが お店によっては味噌汁とおにぎり 玉子焼きに焼き鮭、冬の寒い時期になるとアツアツのオデンが出てきてびっくりしたこともあります。

お店によってオリジナリティーがありますから 初めての喫茶店に朝の時間に入る時はどんなサービスがつくのか楽しみにしてしまいます。そんな風にモーニングサービスがすごく充実していますので 岐阜は勿論名古屋もだと思いますが 日曜日の朝ごはんは 近所の喫茶店でモーニングを食べている家族連れが多いのには最初途惑いました。岐阜大学に通っていたころは 何しろ授業料や教科書代 全ての生活費をバイトで稼いでいましたから 立命館時代よりももっと貧乏な生活をしていましたが モーニングが食べたくて近所の喫茶店でコーヒーチケットを購入したりしていました。

最近は喫茶店とは ご無沙汰していましたが プロ野球のドラフト会議の当日と翌日はスポーツ新聞をたくさん読みたかったので久し振りに出かけました。何かそんな理由でもないと 喫茶店に通う事はもうあまりないのかもしれません。どうしても貧乏性の私は 今ではコーヒーカップに乗せて入れるドリップ式のレギュラーコーヒーでもインスタントのコーヒーよりはずっと美味しくて お値段も喫茶店の十分の一ぐらいで済みますから わざわざ喫茶店まで出かけることはますますなくなってしまうように思います。

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