12月17日 ドラマ「真田丸」の最終回が放送されました

私は 三谷幸喜さんの大ファンです。三谷さんのドラマは 独特の雰囲気がありますから 民放のドラマも殆ど見逃していないと思います。初めての三谷さんとの出会いは「やっぱり猫が好き」でした。最初の頃は 深夜の分けの分らない時間帯に放送されていました。所がよほど評判が良かったみたいで 土曜日のゴールデンタイムに放送されるようになりました。登場人物が恩田三姉妹と猫のみ と言う特殊なシチュエーションで 描かれる舞台もとあるマンションの一室だけ なのでこんなタイプのドラマとは初めて出会いましたし その後似たようなタイプのドラマは見たことがありませんから 作られていないように思います。
それ以来三谷さんの作品と言うだけで 注目してドラマを見てきました。NHKの大河ドラマとしては「新撰組」に続いて「真田丸」が二本目になります。新撰組についても賛否両論があったように思いますが 私は香取君の演じた近藤勇は 取り敢えずは年齢的にぴったりで そのキャスティングだけでも素晴らしかったと思います。近藤勇が死んだのは35歳の時のはずです。京都で大暴れをしていたころは30歳前後なのです。これまでにも新撰組を題材にしたドラマや映画は数知れないように思いますが 近藤や土方を演じる役者が年寄り過ぎて 勿論それなりに貫録はありましたが 真実とはかけ離れていたように感じていました。
今回の真田丸で 堺さんはとても好きな俳優さんでしたが 私のイメージする幸村ではありませんでした。私としては 子供の頃に見たドラマで 今回のドラマでは昌幸役だった 若き日の草刈正雄さんのあまりにもカッコいい武者姿が 強烈に印象に残り過ぎて 正直堺さんでは物足りなかったです。私がキャスティングするなら やっぱりキムタクか 福山君位のきりっとした男前に演じて欲しかったです。勿論堺さんが男前ではないと言っているのではありませんが 執念で家康を追い詰める役柄としては 少し繊細過ぎたように感じました。
今回このドラマの評判をみると 長澤まさみさんが演じたきりの評判の悪さには驚きました。真田家の重臣の娘で 幼馴染の仲良しですから 家来筋にあたるわけで 幾ら親友とはいえ 信繁に対する態度がいささかフランクすぎたのかもしれません。ある意味信繁に受け入れられないまま一生思い続けたのですから 悲劇のヒロインの立ち位置であったはずなのに ドラマ上の設定としてずけずけと主筋の信繁にものを言う損な役回りだったように思います。現在は乃木坂と欅坂にしか興味がない私ですが 長澤さんはもともととても好きな女優さんですから 全然悪い印象はありませんでした。まさみちゃんは 台本通りに、演出に従って演技しているだけなのですから まさみちゃんをバッシングするような発言が多かったのは 筋誓いの勘違いだと思います。
最終回の幸村の命の落とし方については 真実は誰も知らない事ですから 脚本家が勝手に作り上げることが許される範疇の事だと思いますが このドラマの亡くなり方は やっぱり中途半端な感じで 三谷さんの脚本としては 残念でした。死ぬ覚悟をしていたであろう幸村ですから もう少し迫力のある壮絶な命の落とし方を考えて欲しかったように思います。まあこのドラマについては この一年色んな評判がありました。三谷さんの独特の雰囲気が 例年の大河ドラマとは異質であったからかもしれませんが 少なくとも私は日曜日が楽しみでしたし いいドラマを見せてもらえて満足しています。
来年は またまた女性を主人公としたドラマみたいです。柴咲コウさんの主演みたいですが あまり好きな女優さんではないし 私の嫌いな徳川家康の家来であった伊井家の話みたいですから 正直あまり興味が湧かないし 期待していません。初回の放送を見て それ以後見るか見ないか判断しようと思います。大河ドラマに興味の湧かない年は 日曜日の夜の楽しみが 「乃木坂工事中」だけになってしまいますから 出来れば楽しみにできるドラマであってほしいと思います。

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