12月17日 師走の定番 ベートーベンの「第九」が1924年の本日初演されたのだそうです

ベートーベンの「第9交響曲」の初演については 諸説ありますので どれが正しいのか全然わかりません。私は「今日は何の日カレンダー」にそう書いてあったので その内容をそのまま信用してみただけの事です。私は そこそこ合唱歴がありますから 勿論年末に「第九」のステージに上がった経験は何度かあります。正直 ベートーベンはあくまでオーケストラのための交響曲を書きましたから それにたまたま合唱がくっついただけの事で 歌う人の気持ちまでは考慮して作曲されてはいないように感じます。ソリストは別かもしれませんが 一合唱団員として歌っていてもあまり楽しくはありません。

そもそも何故日本ではベートーベンの第九を演奏するのが恒例になったのでしょうか。海外では年末にはクリスマスがありますからヘンデルの「メサイア」辺りが定番になっているみたいです。バレンタインデーのチョコレートと一緒で 年末の第九は 日本だけの習慣の様です。その理由としても諸説ありますが 信憑性のありそうなのが 学徒出陣の為に出陣される学生さんが十二月に繰り上げ卒業されましたので その壮行音楽会が開かれたからと言う説です。当時同盟国であった ドイツを代表する作曲家であるベートーベンの 最後のシンフォニーと言う事で ふさわしいと選曲されたみたいで 戦後もその習慣が踏襲されたという話です。

二つ目の説は クラシック音楽があまり定着しているとは言えない日本では どうしてもオーケストラの楽団員さんたちが経済的に苦しかったので お客さんを集めやすい人気のある曲を演奏して お正月の餅代を稼ごうと言う事が 定着したという説です。そういえばプロのオーケストラが演奏するのに合唱団はアマチュアと言うか素人の寄せ集めで演奏されることが多いので 以前から不思議に思っていましたが 確かにプロの合唱団なら ギャラを払わなければなりませんし チケットを自分たちで捌いてくれることなど全く期待できません。所が素人の合唱団なら プロのオーケストラに伴奏してもらえて歌えるので 有難がってくれて出演料など勿論請求もしません。合唱団員が 家族や友人にせっせとチケットを売って 自分たちの晴れ舞台をみてもらおうと頑張りますから 当然お客さんもたくさん入ってくれて 楽団員さんの懐に正月の餅代が転がり込む と言う仕組みになっているのも 何となく頷けます。

私はピアノを長年習っていましたし 合唱歴もそこそこあります。岐阜大学に在学している時には 大学のオーケストラにちょっとだけ混ぜてもらって ファゴットと言う楽器を触らせてもらった経験もあります。CDも 最近は乃木坂関係のものしか購入していませんが ジャンルとしてはクラシック音楽が一番たくさん持っているように思います。平均的な日本人よりも クラシック音楽には近い人間だと思いますが それではオーケストラの演奏会に通っているか と問われればもう長いこと演奏会には出かけていません。

私はもともと その場で消えてなくなってしまう生の演奏会よりも レコードなりCDなり形の残るものにお金をかけて 聴きたいときにそれを再生して楽しむ派なので 演奏会にはもともと縁遠い人間ですが それにしてもプロなオーケストラの楽団員さんの生活には全く貢献していない人間ですから 年末の第九で 楽団員さんが少しでも潤っていただければ 幸いだと考えます。

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