12月19日 原発の来春からの再稼働に向けて動き出しました

現段階としては原子力規制委員会が高浜原発が再稼働の前提となる審査に全会一致で合格したことを決めたところです。法律的には関西電力は最悪の場合は地元の了解を得なくても 高浜原発の再稼働にゴーサインをだせるわけですが 少なくとも地元である高浜町と福井県の了解は求めることになると予想されています。

所が、福島第一原発の事故のあと、事故に備えた防災計画を作るよう義務づけられる自治体の範囲は、それまでの原発の10キロ圏からおおむね30キロ圏に広げられました。高浜原発では、30キロ圏の範囲が京都や滋賀にも及んでいて、このうち大半が高浜原発から30キロ圏内にあり、一部は5キロ圏内に入っている京都府舞鶴市は、再稼働にあたっては自分たちの意見も聞くべきだとしています。

舞鶴市の言い分ももっともなように思います。滋賀県や京都府の知事は これまでの所原発に慎重な姿勢ですから 了解を得る範囲を広げてしまうと 関西電力も苦労しそうなのが現状です。現在の風潮として 原発稼働=危険  原発廃止=安全 という短絡的な考え方を無条件に信じている人たちが多いのは事実なので 関電の苦労は想像以上かもしれません。

但し関電の現状を冷静に判断するなら ここの所赤字続きです。当然でしょう 安上がりであり二酸化炭素の排出も殆ど無い非常にクリーンなエネルギーを産み出す原発を一切稼働していないからです。その代りにただでさえ円安で値上がりしている原油を燃やして 二酸化炭素を山のように排出する火力発電に頼りっぱなしだからです。

関電のしてみれば 原発を稼働させてくれれば 年間数千億円分の支出がカットされますから なんとか黒字に近づくのかもしれませんが このまま地元の反発にあって原発を再稼働できなければ 大幅な電気料金の値上げに踏み切らざるを得ないのは当然だと思います。

2013年に関電は一度料金の値上げに踏み切っていますが この料金にしても原発の再稼働を計算に入れて試算してあるのです。もし本当に地元の反発で原発再稼働が実現しなかったら 次回の料金値上げは想像以上の上げ幅になることを 無条件に短絡的に 何でもかんでも原発反対を唱えている 無思慮な方は喜んで受け入れるべきだと思います。

安倍ちゃんは大きな声では言いませんが 原発再稼働に前向きなのですから 関電の流れを政府として後押しする可能性は十分にあると思います。そんな安倍ちゃんを信じて沢山の議席をプレゼントしたのは国民なのですから 少なくとも安倍ちゃんに投票した人たちは 原発再稼働に反対とは大きな声では言えないはずです。

原発が嫌なら電気料金の値上げを受け入れる覚悟が必要だと思います。みんな忘れているのかもしれませんが地球温暖化対策として 二酸化炭素の排出量を少なくすることは 現在の地球にとって非常に重要な命題なのです。原発は二酸化炭素の排出量を大幅にカットしてくれるとともに電力の発生源としても大幅なコストカットを約束してくれるものです。つまり原発は地球温暖化対策に貢献しながら 電気料金の値上がりまで未然に防いでくれる非常にありがたい存在であることに 気づいてくれる人が増えて欲しいと私は切に望みます。

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