12月27日 父の通夜が執り行われました

私は 正式なお通夜に参加できたことが殆どなくて お坊さんがお経をあげてくれて 御焼香して お説教していただくのは 母の葬式の時以来でした。そもそも自分の所の宗派についても 厳密な所を理解できていませんので 父に正式な宗派などを書き記すように何度も頼んでおりましたが 結局実行されておらず 浄土真宗であることは 何となく分かっていましたが 東本願寺派か西本願寺派かと葬儀屋さんに尋ねられて 返答に困ってしまい 一応東だと答えましたが その後で福岡の親せきと電話で話したときに 実は西派だという事が分かりましたので 一旦決まっていたお寺さんを変更してもらうという 不細工な失敗をしてしまいました。
本日は午前中 どうしても診察しなければ 安心して歳を越せない患者さん それにトリミングでもどうしても断り切れなかった方がいらっしゃったので 午前中だけ病院を開けました。数人の患者さんとトリミングの犬を午前中で何とか片付けて 朝から父に付き添ってくれている妹と 交代するために葬儀場に向かうはずでしたが 夕方までは誰も葬儀場にいなくなるのは困るので近所に住む叔母を連れて葬儀場に向かいました。申し訳ないけれど 叔母に葬儀場の留守番を任せて 私は奥様と父を預けていた施設に向かいました。
父が持ち込んだり買い込んだ かなりの荷物を出来るだけ早く撤去しないと 荷物がある限りは日割りで家賃が発生するので 昨日相談して私たち夫婦と妹の旦那さん その息子二人で明日葬式終了後にその施設に駆け付けて一度で荷物を運び出そうという事になりましたので その前に私と奥様で出かけて行って 運び出しやすいように段取りをつけて 往診者に積めるだけ積んで実家に運んでおこうとしました。部屋に入ると コンセントを外したり 固定されている家具を開放したりしてから 部屋で使うトイレとかなりでかい椅子を運び出して 実家に持ち帰りました。更には 明日持ち出した家具を素早く車から降ろして 運び込めるように 一部屋スペースを作るために片づけを頑張りました。
夕方になったので 葬儀場に戻り また葬儀屋さんと打ち合わせをしたりしているうちに 遺体を奇麗にして旅立ちの衣装に着替えさせてくれる人 一時期映画で話題になりました おくりびとが来られましたので 体を奇麗にして 白い着物に着替えさせてくれて ひげをそり眉毛を整えて 更には死に化粧をしてもらいました。この作業を依頼するだけで 十数万円かかりますので どうしようかと悩みましたが 周囲の人に相談した所 お願いしたほうがいいだろうという事で 依頼することにしました。それまでは普段着を着ていましたから 男ならまあいいのじゃないかとも思いましたが やはり父の見栄えがかなり上がりましたので お願いしてよかったのかなと思います。
頼んだ小さなお葬式と言う会社の 小さな家族葬というコースを頼みました。一応四十万円コースでお願いしましたが まあお寺さんへのお布施や お通夜や初七日の料理代などは含まれていないのだろうから その倍ぐらいはかかることを覚悟しておりましたが 何じゃかんじゃと加算されて 結局百万円以上も支払わされてしまいましたから 標準的な葬式代と同じくらいに払わされてしまいましたので 正直詐欺にあったような気分でした。葬式なんて ほとんど経験したことがない人が手順や内容を決めますから 言われたままに受け入れていくと いつの間にかぼったくられてしまうのは しょうがないのかもしれません。まあ父の戒名に院の字をつけるべきかつけなくてもいいのかでも悩みましたが 母には院の字がついているのに父がついていないでは かっこがつかないので つける事にしましたから お寺さんへのお布施が プラス十四万円になってしまったりしましたから致し方がないのかもしれません。一応父が 百万円の葬式保険に入ってくれていたので ほぼその保険金で賄えそうなので助かりました。
夕刻になってお寺さんが来場されましたので ご挨拶に伺い お話しさせていただいた所 とても信頼できる 尊敬できる方でしたので 嬉しかったです。母の葬式の時に来てもらいその後父がお付き合いを続けていた寺のお坊さんは はっきり言って 私は全く尊敬できなくて 大嫌いでしたので別のお寺を紹介してもらうようにしたのですが 良いお坊さんと巡り合えて安心しました。その方に父の人となりなどをよく話しましたのでその内容から戒名を考えて頂くのだそうで なるべくありがたい戒名を頂けたら 猶更うれしいです。
お通夜が始まる少し前に通夜の流れと私がなすべき行動について簡単に説明がありました。喪主である私が 先頭を切って行動しなければなりませんから しっかりと覚えておかねばならず 少なからず緊張しましたがまあ何とか無事に終わらせることができました。その後テーブルを囲んでお通夜の食事会になりましたが 私はお越しいただいた方々に ごあいさつに回っているうちにお開きになりました。予想していたよりも人数が多かったので 食事が足りないかと心配しましたが 皆さん口をつけた程度だったみたいで 何とか足りたようなので ホッとしました。
皆さんお引き取り願ってから 私と妹と二人残って 交代で夜伽をしました。一応遺体の側で過ごすものなのだそうで 私は 相当に疲れがたまっておりましたので 居眠りをしないように 俳句をひねっておりました。三時間ずつ二回夜伽をしましたので どちらも五句程完成しました。葬儀場のパンフレットの 申込書の白い部分に書き留めておきました。なかなかいい句が出来たように思いますが 書き留めた紙は ゴミとして捨てられたみたいなので 思い出して自分の俳句ノートに残しておこうと思います。何とか居眠りをしないで 夜伽ができて お葬式の日の朝を迎えられました。

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