12月4日 1875年の本日 リルケがプラハに生まれました

プラハと言えば現在は チェコの首都ですから リルケはチェコ人かと思いましたが 当時は現在とは 国の成り立ちや境界線も複雑に変化しているさなかだったみたいで リルケはオーストリア人とされているようです。作品に用いられている言語は オーストリアの公用語であるドイツ語で 詩集を中心とした作品を書き上げたようです。私は 子供の頃から結構本を沢山読んでいました。このブログには何度も書きましたが 小学生の時の友人の誕生日のプレゼントとして 自分の読んだ本のうちで とっつきやすい内容のものを贈って 煙たがられていました。小学生の男の子の誕生日のプレゼントは プラモデルかマンガ本が定番でしたので 文字ばかりの羅列された まるでこのブログの様な本をプレゼントしても 殆ど喜ばれてはいなかったのかもしれません。
そんな訳で 中学生 高校生の頃には かなりいろんな作家の本を読み漁っていました。そんな中で どういう切っ掛けかはもう忘れてしまいましたが たまたまリルケと言う詩人の存在を知って その詩集を購入して 読んでみました。私は小説は かなり難解な対策にも 果敢にチャレンジしてみました。「戦争と平和」の様に何度読破しようとチャレンジしても その度に跳ね返された大作もありましたが。でも詩と言う文芸作品は 何だか分ったような分らないような気分になってしまう場合が多かったので あまり踏み込んだ事のないジャンルでした。しかしリルケと言う作家名の響きのカッコよさと あまり馴染のないオーストリア人であることと その写真をみたら何となく風貌に親しみが持てましたので あえてチャレンジしてみました。
『マルテの手記』や「若き詩人への手紙』等の詩集を 本屋さんにわざわざ取り寄せてもらって 読んでみました。割と短めの作品が多かったので 気に入ったフレーズは記憶して 友人との会話の中にさり気無くちりばめてみたりして 一人で悦に入っていたこともありました。ただその言葉は 私には断片過ぎて 詩と言う何かを感じ取る文芸作品と言うよりも 名言集のように感じてしまうものが多かったです。 お気に入りの一節を紹介しましょう。
      もしご自分の日常が貧しいものに見えるならば、
       その日常を非難しないで、ご自分を非難しなさい。
        自分は十分な詩人でないから、
         日常の豊かさを呼びだすことができないのだ、と
          自白しなさい
やはり正直な所 わかったとは言い難い作品たちでしたが何かしら心に残る これまで接した事のないフレーズが多かったように記憶しています。ひょっとしたら 運悪く 分りにくい内容の詩を書く詩人をチョイスしてしまったのかもしれません。そもそもドイツ語を日本語に訳した文章と接しているわけですから 翻訳した人の感性によってその人なりの個性的な表現になる訳でしょうから 翻訳を担当した人が異なれば 微妙な表現は変化していたのかもしれません。リルケの詩を根本的に理解するには ドイツ語を十分にマスターせざるを得ないのかもしれません。
色々と偉そうな文章を書いてきましたが 結局は 俺はリルケの詩集を読んでいるのだぞ と周囲の人間にアピールしたかっただけなのかもしれません。その証拠に 小説の類は 高校に持って行ったことは殆どありませんでしたが リルケの詩集は さり気無く鞄に忍ばせて投稿し 何気なく机の上に置いて見せびらかしていたからです。別に詩の内容についての知識など殆どありませんでしたから 別にハイネの詩集でもよかったのかもしれませんが ハイネはその肖像画をみると いかにも女子受けの良さそうな風貌でしたから そんな詩人を作品を持っていたら 軟弱ものだと馬鹿にされそうだったから たまたまリルケの作品を選んだにすぎないように思います。
若気の至りと言うか 女性に全くモテないので 一寸でもカッコつけたかった高校生の頃の 愚かな行動だと どうぞお笑いください。

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