12月6日 1924年の本日 鶴田浩二さんがお生まれになられました

私は鶴田浩二さんの若い頃については全く知りませんでした。当時はアイドルとして青春映画などに沢山主演されていたそうなのですが 東映の任侠映画に出演されていた頃からしか存じ上げないので 浩二さんがアイドルなんてとても信じられません。ウィキペディアで知った事ですが 日本最大の暴力団山口組三代目の田岡組長と 最初は対立していたが 浩二さんの人柄を理解した田岡組長から和解して 昵懇の中になられたのだそうです。田岡さんの前でも堂々と振る舞えたのは 浩二さん位の者だったそうですから 私の知る任侠映画の登場人物として説得力のある演技をされていたのは 当然すぎるのかもしれません。

年関係からいって 浩二さんは任侠映画ではいつも高倉健さんの兄貴分。若しくは親分すじの役柄でした。健さんが絶対的に正義の味方のやくざを演じていましたが 浩二さんも悪者側のやくざを演じておられたのは見たことがありません。そもそもヤクザはヤクザであり 正義の味方というのは適切な表現ではないのかもしれませんが とにかく浩二さんと健さんは 正義の味方として 悪いヤクザをやっつける任侠映画ファンの絶対の憧れの的でした。本当にカッコよかったです。

東映が健さん浩二さんの演じていた正義の味方的なヤクザ映画から ドロドロとした卑劣で残忍なヤクザを描くような方向転換したのを機に いろんな役柄に挑戦されました。テレビドラマにも少なからず登場されました。それぞれに素晴らしい演技だったと思いますし それなりにかっこよかったと思います。62歳と若くしてお亡くなりになられましたので もう少し渋いご老人としての演技も見てみたかったように思います。

今年は 高倉健さん 菅原文太さんと任侠映画で一時代を築いた方たちが 相ついてお亡くなりになられましたので この方たちや鶴田浩二さんを偲んで 懐かしい任侠映画を見直してみようかとも思います。鶴田浩二さんは 尊敬している高倉健さんの兄貴分を演じておられましたから どうしても表現する時に敬語を使ってしまいます。不自然に感じられるかもしれませんが どうしょうもないように思います。私もこのお三方のような渋い老人になりたいのですが まあ無理ですね。

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