12月9日 長らくペットホテルでお預かりしていた ワンちゃんがお帰りになってしまいます

お預かりしているワンちゃんは もう十年以上 当院に通っていただいている常連さんなのですが オスのマルチーズで 見た目はかなり可愛いです。但し性格は結構きつくて 特に飼い主さんを見下してしまっているので 飼い主さんの手元にいるときは 相当に狂暴な困ったちゃんです。しかし当院にいるときには 二か月に一度ぐらいシャンプーカットに出していただいているので 奥様と接する機会の方が多いのですが 奥様が我儘は許さずにきちんとした姿勢で接するので 当院にいる間は凄くいい子ちゃんなのです。
今回のお預かりは 飼い主さんが 具体的にどのような病気なのか伺っておりませんが 病気になり手術が必要なので リハビリ期間を含めて三週間ほど 預かって欲しいという事でお預かりしました。更にこの子は慢性的に結膜炎なので 酷くなるたびに目薬を頻回にさしての治療を促しますが 何しろ家では 暴れまくる悪ガキなので 恐らくきちんと点眼できていないのだと思いますが 殆ど来院されるたびに目の周りは目やにだらけだし 結膜は真っ赤かに腫れ上がっているので 頑張ってくださいと目薬を渡すのですが 上手く治療できたためしがなかったみたいなので 今回長期に預かるので 私が直接点眼を頻回に繰り返して 慢性的な結膜炎を治療してしまおうと考えました。
うちはもともと暇な動物病院なのですが 寒くなってくると猶更患者さんが少なくなります。なので診察時間中ずっとカウンターの中で自由にさせておきます。私にはとても懐いているので すぐに抱っこしてくれと催促して鳴きだすので その度に膝の上に抱き上げて 目薬を点眼します。午前午後の診察時間中殆どずっと繰り返し点眼をしておりますので 一日数十回両目に一滴ずつ点眼をしておりますので 慢性結膜炎で 最初の頃はなかなか治療の効果が現れてくれませんでしたが 最近やっと目やには無くなり結膜の赤みや腫れも引いてくれて 何とか治療できたようでホッとしています。
飼い主さんは昨日退院されたのだそうですが ご主人が寝たきり生活で やはり昨日預けていた施設から退院してこられたのだそうです。奥さんが 退院したばかりで 自分の面倒をみるのも大変なのに ご主人のせわまでしなければなりませんから 可愛いペットの顔を一日も早く見たい気持ちはあるけれど 自宅での生活に病み上がりの自分が慣れるまで少しだけ猶予が欲しいとの事で 明日午前中にシャンプーをして 奇麗にしてからお昼に送っていくことになりました。私としては 足元でまとわりつかれて面倒ではありましたが 可愛い犬が身の回りにいてくれて 正直とても幸せな気分でしたので いなくなってしまったら 寂しくなってしまいそうで心配です。以前病院に迷い込んできたような形のから面倒をみることになった犬十年近く世話しました 老衰で亡くなった時の寂しさが結構大きかったので それ以来自分で面倒をみる犬はいません。
仕事をリタイアしてから 飼い始めると自分の寿命が尽きるまでしか面倒をみられませんので 何とか愛犬よりも長生きしようと励みになるのかもしれませんから 多分移住先で飼い始めることになると思います。そんな楽しみもあるので 一日も早くリタイヤする日を迎えられるよう頑張って参りますから もう少しだけよろしくお付き合いくださいますようお願い致します。

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