2月17日 1978年の本日「嫌煙権確立をめざす人々の会」が結成されたのだそうです

ですから本日を「嫌煙運動の日」と呼ぶのだそうです。喫煙と嫌煙との対立と言うのは なかなかデリケートな問題で簡単に結論付けられないように思います。まず一番難しいのは 喫煙する人の気持ちや身体的な状況を 嫌煙を主張する人たちには 根本的には 理解できないと思います。私もたばこを吸ってみたいと思ったことはありますが 現実には一度も吸ったことがありません。私が通った高校は 庶民の通う公立高校でしたが そこそこの進学校であったために トイレに吸い殻が落ちていた と言う事実が結構センセーショナルなニュースになる位の 割と真面目な生徒の通う高校でした。
大学に入学したら 先輩たちが当たり前にたばこを吸っていて その姿が正直カッコいいと思いました。試しに分けてもらって 吸ってみたことがありますが 初めての事ですから 当然むせてせき込みました。これだけ体が慣れていなければ 拒絶反応を起こすのであれば 当然体にとって そして健康にとって有害なものなのであろうと感じました。友人たちも当然最初はむせてせき込んでいましたが カッコつけたい気持ちが勝ったようで 繰り返し吸っているうちに 徐々に煙草の刺激にも慣れて 喫煙の楽しさを覚えて ごく普通に喫煙者になっていきました。
私は若い頃から 自分がカッコを付けても似合わない外見であることを自覚していました。みっともない外見で カッコを付けてみても 余計に滑稽にしか見えないのであろうことを知っていました。だから たばこを吸ってカッコを付けることに 歯止めがかかり それ以後は一度もたばこを咥えた事すらありません。ですから喫煙することが どれだけ身体的に快楽を伴うのか 全然わかりませんし 今更知りたくもありません。
このテーマでブログを書くので 嫌煙運動について 喫煙肯定派の人や否定派の人が様々な意見を述べているのを 正直あまり興味は沸きませんが 覗いてみました。どちらの意見もお互い相容れない立場から いずれも手前勝手な発言をしているように感じました。私は喫煙の経験がありませんから 喫煙家の方々の気持ちがさっぱり理解できません。喫煙家の人も 喫煙しない と言うよりも喫煙と言う行為を忌み嫌っている人たちの気持ちは恐らく決して理解できないであろうと思います。
出来るだけ 公平な立場から この問題を考えようとしても 所詮私はどちらかと言うと嫌煙家の側に立った意見しか述べられないのだと思います。只喫煙家の方々の主張にも尤もだと感じる意見はいくつかありました。例えば 喫煙は肺がんの原因となるから健康上問題があるとよく言われますが 喫煙者全体のうちの肺がん患者の数は 極微々たるもののように感じます。逆に喫煙しない人たちでの肺がん患者の比率については なかなか正確なデーターがなさそうに思います。ですから 喫煙家が肺がんになり易い可能性は否定しませんが だからと言って喫煙が健康に悪いという考え方には あまり説得力は感じられません。
それから副流煙の方が たばこを吸っている人間が吸い込んでいる煙よりも フィルターを通していない分 健康に悪い とよく言われますが この考え方にも素直には納得できません。副流煙とフィルターを通した煙の有害成分の比率を比べてみたら 副流煙の方が高かったのだそうです。ある意味当然の結果と言えるでしょう。たばこに付いているフィルターは有害成分をこしとるためのものですから フィルターを通った煙の方がフィルターを通過していない煙よりも 有害物質が少ないのは当たり前なのです。
喫煙者は フィルターを通過した煙の大部分を吸い込んでいます。所が副流煙の場合 喫煙者の傍にいる人間が吸い込むのは そのごく一部に過ぎないのはまた当たり前ですから 副流煙を吸い込むことによる健康被害も ごく一部分だけと考えるべきなのかもしれません。勿論タバコを吸っていない人間にしてみれば たばこを吸うのは喫煙家の勝手だけれども たまたまそのそばにいただけでごく僅かではあっても健康被害を受けるのが耐えられない と言う考え方も凄く筋が通っているように思います。
昔の獣医師会の話し合いは 狭い部屋にオッサンがギュウぎゅう詰めで たばこは吸いたい放題でした。たばこを吸わない私としては 狭い会議室が煙でもうもうとして 目が痛いくらいでした。当時は嫌煙運動なんて欠片も存在しなかった時代でしたから 私は不愉快には感じましたが とても文句を言える状況ではありませんでした。たばこを吸う人と吸わない人だと 圧倒的に吸う人が多かったからかもしれません。それがいつの間にか 世の中の禁煙ブームが反映されたのか 会議中は禁煙と言う風に習慣が変わりました。休憩時間になると 慌てて喫煙所に駆け込みたばこを吸う人たちを見て 私は正直みっともないなあと思っておりました。
以前はレストランなどでも 大っぴらに喫煙できていたのが いつの間にか分煙と言う風に変化していき現在は全面禁煙が極普通のような風潮になっているみたいです。喫煙家の方からすると随分と窮屈な風潮になってしまったと感じておられるのかもしれませんが たばこを吸わない人間からすると 何故楽しく食事をしているのに 煙たい思いをしなければならないのかと 腹立たしかったのが ようやく安心して食事が楽しめるようになってきたと考えてしまうのです。
喫煙家の方は恐らく全く気付いておられないと思いますが ホテルの部屋やカラオケルームで そこそこの時間 喫煙された後に入室すると それなりに換気扇位は廻してくれているのかもしれませんが 凄くタバコのにおいが不快感を誘うのです。それもその部屋にある程度の時間いたら 洋服や髪の毛に その臭いにおいが染みついてしまいますから その部屋を離れてからもずっと不快感が持続するのです。お風呂にでも入って洗い流さないと 勿論服も全部着替えないと その不愉快さと縁が切れないものなのです。
私は鈍感なので 言われたら確かにたばこ臭いなあと気づく程度ですが 奥様が結構デリケートなので 今日はあそこのカラオケ屋さんに行こう と提案しても あそこはたばこ臭いから行くのは嫌だと反対されることもしばしばあります。喫煙家の人たちは 気づいていないのでしょうが そんな風に直接コンタクトのない人間にまで 凄く迷惑をかけていることを 自覚すべきだと思います。
結局は 私はたばこを全くすいませんので どうしても嫌煙家の立場からの発言になってしまっているのかもしれませんが 少なくとも嫌煙家の方から 喫煙家の方たちに実質的な迷惑、被害をかけていることは 殆どない様に思いますから 喫煙家の方々が 加害者としての自覚を持って行動すべきだと思います。

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