2月19日 ふと思い出して「八月のクリスマス」韓国版を見ました

この映画は韓国版がオリジナルで ハンソッキュ シムウナの出演で描かれた 切ない 泣きたくなるような 美しいラブロマンスだと 私は思います。町の写真館を営んでいるオジサンと 近所に勤務している婦警さん 淡くて 本当に切ない気持ちになる映画です。私は 韓国人や韓国という国自体は 正直な気持ち大嫌いですが こと映画に関しては この映画と 「イルマーレ」「シュリ」の三本を 私の好きな映画ベストスリーに選んでもいいかもしれない位に 評価が高いです。まあ私が普段好きな映画ベストスリーにあげているのは「フィールドオブドリームス」「冒険者たち」「シェルブールの雨傘」の三本ですけれど、韓国映画のこの三本も 殆ど遜色ない位に大好きです。
この「八月のクリスマス」は日本でもリメイクされています。オジサンが山崎まさよしで 近所の小学校の臨時教師と設定が少し変わっていますが 関めぐみさんが 非常にチャーミングに演じておられます。一般的に 同じ国でリメイクされても かなり質が落ちてしまうように思いますし 異なる国で リメイクされた場合 オリジナル作品を台無しにしてしまうような 駄作が多いのですが 日本でのリメイク版は オリジナル作品に殆ど劣らない位に素晴らしくできているように思います。山崎さんは 歌手としても大好きだし 魅力的な作品が沢山ありますが 役者としても 凄くいい演技をされていると思います、
「イルマーレ」という作品は 家の前に置かれたポストを通じて 過去と現在がつながる という不思議なストーリーですが オリジナルの韓国版は 時間の隔たりを何とも微妙に 美しく描かれている 素晴らしい作品です。ハリウッド版でのリメイクされた作品は かなり一流の出演者で描かれていますが 繊細で儚い男女の気持ちのつながりなどを めちゃくちゃ大雑把に表現されていて 最低最悪の映画に仕上がっています。やっぱり繊細な気持ちのひだひだを 大雑把なアメリカ人には 全く描けていないので 凄くがっかりしました、日本映画で リメイク版を作れば それなりに素晴らしい作品が出来上がりそうに思います。
「シュリ」は 韓国と北朝鮮の特殊な関係を描いていながら ひじょうにせつなくて とっても悲しいラブロマンスです。始めてみた時 ラストシーンで いい年したおっさんが オイオイ鳴きだしてしまいました。映画を見て泣いたことは何度もありますが この映画の時が 一番沢山涙を流したように思います。ちなみに 私がこれまでで一番沢山涙を流したのは 少年サンデーに連載されていた「タッチ」です。須見工との練習試合で たっちゃんが新田から三振を取った場面です。
私はこの場面を ウッカリ喫茶店で読んでしまいました。運よく店の隅っこの席で 近所に他に誰もいませんでしたが 本気でオイオイと声を出して ボロボロと涙を流しました。「タッチ」のこの場面をご存じない方は コミック版でいうと 確か十巻ぐらいだったと思います。全二十巻の真ん中あたりですが 是非最初から読まれることをおすすめします。最初から読まないと たっちゃんとかっちゃん そして南ちゃんの関係が理解できませんから 必ず最初からその場面まで読んでください。この場面をみて 泣けない人を私は嫌いです。
現在 私はプライベートな面で 大問題が発生していて 相当に心がすさんでいます。久しぶりに ストーリーとしては悲しい結末を迎える映画ですが ほんのりと暖かな気持ちになれました。素晴らしい映画作品は クラシック音楽の名曲と同じで 寂しさや虚しさから人間を救ってくれる 生きていくうえで必要な人間の財産だと思います。今夜は 久しぶりに 寝る前に 私が一番好きな作品 ベートーベンの交響曲第五番「運命」をきいてみようと思います。この作品は 第一楽章のメロディーが 超有名なので 知らない人はいないのかもしれませんが 私は特に第四楽章の物悲しいメロディーが好きです。ちなみに この作品は ベルリンフィルが 第二次世界大戦に敗れて かなりの期間演奏活動を休止していましたが 演奏活動を再開した時 最初の演奏会で演奏されました。やっぱりドイツ人にとっても この作品は特別な思い入れがあるのかもしれません。心が荒み切っている私の心を凄く好きな映画と 交響曲で癒されれば 幾らかでも元気が出るのかもしれません。頑張って前を向いて 生きていこうと思います。

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