2月5日 奄美大島で 「ノネコ」による被害が出ているのだそうです

そもそも「ノネコ」とは 野生化してしまった猫の事なのだそうです。これらの猫たちが 生きていくための食料として 国の天然記念物であるケナガネズミや アマミノクロウサギなどの希少種である動物を捕食しているので 環境省が「ノネコ」の捕獲に乗り出したのだそうです。いわゆるノラ猫が 自然豊かな奄美大島で 基本的にはライオンと同じ肉食獣としての本能を復活させてしまって ある意味たくましく生きている と言えるのかもしれませんが 数が極端に減少してしまっている 希少種を生きていくための糧として 捕獲してしまったので 悪者扱いされているのだそうです。
捕獲された猫は 毎年かなりの数に上るのだそうですが 基本的に里親を探して 引き取られ飼い猫化されているのだそうですが 野生の本能に目覚めてしまった猫ちゃんが おとなしく家猫としての生活をしているのでしょうか。うちの病院では ノラ猫の避妊 去勢手術のお手伝いをさせていただいておりますが しばらくお預かりしている間 何とか仲良くなろうと 誠意を尽くして 面倒をみさせてもらっておりますが 懐いてくれる子の割合は高くないように思います。まあ焦らず 気長に面倒をみてやれば なんとか家猫としての生活をスタートしてくれるのかもしれません。
根本的には ノラ猫の避妊 去勢手術を頑張って ノラ猫の数が少しでも減少していってくれるように 努力していくしか 解決に向かう方法はないように思いますが 環境省としては 今後捕獲するための罠を奄美大島全域にかなりの数 仕掛けて何とか「ノネコ」を減少させていこうと 張り切っておられるのだそうです。私は 何となく新型コロナ感染症の確認人数を減少させるために 飲食店に対する締め付けばかりをきつくして 感染拡大が飲食店だけが原因だと 短絡的に決めつけて 見当違いの弱い者いじめをしている役人根性が 奄美の「ノネコ」問題でも 発揮されているように思います。すでに「ノネコ」になってしまっている猫ちゃんの捕獲と言う相当に難しい作業に躍起になるよりも 「ノネコ」予備軍であるノラ猫の避妊や去勢の手術を積極的に行ってその数を減少させる方が 簡単であり 実質的に「ノネコ」を減少させるためには 有効だと思います。
私が正直に思う事は 一旦野生の本能が蘇ってしまった猫が 飼い猫として大人しく飼い主に懐いてくれるとは 思い難いし 枚方でも 子犬の譲渡会は凄くにぎやかですが 子猫の貰い手は なかなか見つからないのが 現状です。予測として 「ノネコ」が未だに五百匹以上存在するのなら その全てを引き取ってくれる飼い主さんが 存在するなんて考え難いです。捕獲された「ノネコ」たちに 悲しい運命が待っていないことを 心より願います。

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