2月9日 1989年の本日 手塚治虫さんが60歳でお亡くなりになられました

時代としては 昭和から平成に年号が変わった年です。つまり手塚さんは 平成になったとたんにお亡くなりになられましたから その存在を平成生まれの方々が ご存じなくても致し方のないことかもしれません。但し 手塚さんの残された作品は 永遠に受け継がれていくのでしょうから平成生まれであっても 漫画 アニメ好きの方なら 手塚さんのお名前とその沢山の作品をよくご存じの方もある程度はいらっしゃるのかもしれません。私が手塚さんの作品で 一番好きなのは 代表作ですから ありきたりすぎるのかもしれませんが「鉄腕アトム」です。ただしこの作品は 勿論漫画でも読みましたが 最初はテレビで放送されたアニメーションから始まりました。テレビ放送としては 実写版の方が先に放送されていたように思いますが 当時の撮影技術では致し方がないのでしょうが リアリティに欠けていて 子供が見ても興味がそそられませんでした。
「鉄人28号」なども まずは実写版が放送されましたが そのあまりにお粗末なロボットに 見る気を失くしておりましたが その後アニメーション版を見たら 凄く素晴らしくて 本当に感動しました。アトムにしても 鉄人にしても 大好きになってからは 放送される前は ワクワクしながら テレビの前で正座しながら待っておりました。手塚さんとしては アトムのストーリーでも 人間愛などをテーマにしたかったのかもしれませんが どうしても戦闘シーンが多い方が 人気を博したみたいなのでそちら方面に主眼を置いた作品になっていったことが ご不満みたいでしたが 私も男の子でしたから アトムと他のロボットたちの戦いや力比べに 素直に拍手をしておりました。
手塚さんは 存命中から「漫画の神様」と呼ばれていらっしゃいましたが そんな方でも 厳しく批判されたり 漫画の世界の変遷にもまれて スランプになったり 人気薄になった時代もあったみたいですが 晩年まで 「ブラックジャック」などの作品で 人気を保っておられたように思います。手塚さんの作品の代表作の一つに「ジャングル大帝」があると思いますが 私は肉食獣のライオンが 草食獣たちと 仲良くしている所に 子供ながらも不自然さを感じてしまって 好きになれませんでした。それからやはり手塚さんのライフワークともいえる「火の鳥」や「ブッダ」などの作品も なんだか説教じみているような内容で 素晴らしい作品なのだとは思いましたが 好きではありませんでした。
手塚さんの凄い所は 現在の阪大の医学部を卒業して 医学博士号まで取得されている 凄い秀才なのに ある意味お勉強とは対極に位置していそうな漫画というジャンルで第一人者になられたことだと思います。それも凄く忙しいはずであった医学生のころに既に代表作である「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」などの連載をこなしていましたから 売れっ子のプロの漫画家として活躍されていました。本当に頭脳が優秀だったのだと思います。但しご本人としては 「仕事はあくまで医者であり 漫画家は副業だ」と発言していましたから 医者としてのプライドも持ち続けておられたのかもしれません。
とにかく テレビで放送されるアニメーションは 手塚さんがいなければ こんなに盛んになっていなかったことは間違いない人物ですから 僅か60歳でお亡くなりになられたことは とても残念に思います。久しぶりに「鉄腕アトム」の漫画本を インターネットで読み返してみようと思います。現在は 何でも簡単にネットで 振り返ることができるみたいなので 便利で有難い世の中ですね。そして心より 手塚さんのご冥福をお祈りいたします。

ブログ一覧