3月1日 旅行二日目です。

朝から奥様とゆっくり温泉に浸かり 美味しい朝ごはんを頂いてから 再び鳥羽へ向かって出発しました。本日は 海島遊民クラブと言うレジャー会社が企画する[離島猟師町ランチ」と言うツアーに朝から参加します。マリンターミナルと言う波止場に集合しました。ツアーには私と奥様、70歳ぐらいの元気な東京から来た爺ちゃんと ガイドのお姉さんの四人で出かけました。まずは船に乗って 答志島と言う人口4000人ほどの漁師島へ移動しました。

島についたら ツアーの始まりです。港のわきで大きな釜でお湯をグラグラと沸かしている人がいました。わかめの養殖をしている人がとり入れてきたわかめを茹でているのだそうです。とれたてのわかめは茶色ですが お湯に浸されると 一瞬で鮮やかな緑色に変わります。ある程度茹でたら 次の釜に移して海水で冷やしてから 塩蔵わかめにするのだそうです。夫婦で働いておられましたが どちらもかなりの重労働みたいで 雪がちらつく寒い日でしたが 汗ばみながら仕事をされていました。私なら一日で根を上げてしまいそうです。

歩きながら島独特の文化や風習について いろいろと教えてもらいました。寝子と寝屋と言う制度は 島民の団結を強めるための独特のしきたりかもしれませんが 私には馴染めそうもありません。竜神を祭った神社にお参りしたり しょうがっこうの島ならではのエピソードを聞いたりしながら歩いていきました。お祭りのあるステージにやってきましたが 写真で見るよりもずっと狭いのには 少し驚きました。

そこそこ歩いてやっと昼食を頂くお店につきました。兎に角寒い日だったので お店に入りストーブの前に座った時にはホッとしました。出てきたのは 田舎の家庭料理のようなものでしたが それなりに美味しかったです。ただもっと漁師さんたちだけが食べているような 私たち一般人が見たこともないような料理を少し期待していましたので 割と平凡な料理でちょっとだけガッカリしました。

料理は平凡でしたが 店の片隅に

パネルがかかっていてテレビの撮影風景でした。お店の人に尋ねてみると このお店がNHKのドラマの一場面でそのまま使われたみたいでした。そのエピソードがなかなか興味深かったです。話してくれた店のおばちゃんもそのままそのドラマの このお店のシーンに出演したのだそうです。確かにそのおばちゃんが倉科カナさんと一緒に写っていました。お昼ご飯を美味しくいただいてから また船でマリンターミナルに戻りました。

ツアーはそこで終わりましたが 私たちはそのままその波止場からまた船に乗ってイルカ島に向いました。イルカ島ではついたとたんに割と小さめのプールでイルカショーが始まりましたので 鑑賞しました。入れ物が小さいので大がかりな動きは無理でしたが 逆にイルカに触れそうな位の近所からみれたので それはそれで楽しかったです。ただその最中に雪が降り出してきて 結構吹雪いていました。出来たらイルカ島の奥地まで足を延ばそうと考えていましたが あまりの寒さに諦めて船に乗りまた波止場に戻ることにしました。

帰りの船の窓からぼんやりと海を見ていたら 突然昨日水族館で見かけたスナメリがジャンプしているのが見えました。水族館でこの鳥羽湾にやって来ているスナメリやイルカの行動を観察しているという話を聞いていましたが 実物が見られるとは思っていませんでしたので ちょっと興奮しました。奥様にすぐ教えたのですが残念ながら見逃してしまったようです。それまではぼーっと海面を眺めていましたが それからは注意深く海面を見つめました。しばらくするとまたスナメリが現れて 今度は奥様も確認できました。更に数分後には 今度はいるかが集団で現れて ピョンピョンジャンプしていました。期待していなかったものが見えましたから 本日一番盛り上がりました。

この船の二階の後甲板はカモメの餌やり場になっているみたいでした、売店で何故かエビせんがたくさん打っているのに気づきましたが どうやらカモメの餌として売っていたみたいです。船が動き出すとそして後甲板に人がいると 餌をくれるものと思って 数十羽のカモメが群がってくるのです。子供たちが喜んで餌を与えてはカモメたちと戯れていました。

陸地に戻ると車で二見が浦に移動して 有名な夫婦岩を見ました。夫婦岩については 小学校の修学旅行の時に衝撃を受けたことがあります。夫婦岩を実際に見るまでに 写真で見たことがありました。ご存知だと思いますが大きな岩の上に鳥居があります。私はその鳥居の大きさが人がその下を潜れるぐらいに大きくて 岩と岩をつないでいる縄が 人が渡れる吊り橋ぐらいの大きさのものだと想像していました。ですから実際の夫婦岩を見た時のその小ささに驚いてしまいました。まあ冷静に考えてみれば もし私が想像していた位のおおきさであれば 夫婦岩と言う呼び名ではなくて 夫婦島と呼ばれているのかもしれません。

兎に角寒かったので 夫婦岩をさっさとみて 近所の神社でお参りをして二日目の宿泊場所である湯快リゾートへ向かいました。このホテルは全国的にチェーン展開しているリゾートホテルです。一泊二食付で7500円と安いので 部屋やその眺望、料理には一切期待しない様に覚悟をして向かいました。

覚悟はしていたつもりでしたが 実際に部屋に入った時には唖然としました。直前に予約をしましたから いい部屋は勿論期待していませんでしたがエレベーターのすぐわきの とても客室とは思えないうなぎの寝床みたいに細長い部屋でした。恐らく以前には倉庫として使われていたスペースだと思われます。窓からは駐車場しか見えません。隙間風が吹き込み暖房を最強にしてもなかなか部屋が温まりません。

そもそも部屋に入るなり驚いたのが 既に布団が二組部屋の真ん中にどんと敷いてありますから テーブルは部屋の隅に片づけられていて座ってお茶も飲めません。部屋には風呂もないし とても落ち着けないので すぐに食堂に夕食を食べに出かけました。一応バイキングですからいくつかでも美味しい料理があれば 取り敢えず空腹は満たされるかもしれないと思いましたが はっきり言って 美味しい料理は何一つありませんでした。鶏の唐揚げなどもありますが 不味いのです。

こんなに食べたいものが殆どないバイキングは 生まれて初めて経験しました。昨夜があまりにごちそう三昧だったので 猶更不愉快な気持ちになりましたが 自分で予約して宿泊を決めたのですから 誰にも文句は言えません。部屋に帰って二日目も相当に動き回りましたから 疲れ果てていて何時の間にか眠ってしまいました。所がしばらくしたら 寒くてたまらなくなり目が覚めてしまいました。なにしろ 推測ですが元倉庫であったろう部屋ですから エアコンを最強にしても全然温まりません。布団もこれ以上ないぐらいに安物のぺらぺらですから全然暖かくなりません。ふと見ると部屋の片隅に石油ストーブが置いてあります。調べてみると使えそうですが 私は石油ストーブのあの独特の臭いが苦手です。どうしょうか悩みましたが あまりの寒さに辛抱できずに点火しました。部屋が臭くはなりましたが 何とか眠れそうな位には温まりましたので その後はぐっすりと眠りました。二日目終了です。

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