3月2日 旅行三日目です

石油ストーブの嫌な臭いの中目覚めました。最悪の気分です。取り敢えず大浴場に行きましたが 見晴らしが良かったので 温泉に浸かっている間だけは 不愉快な気分から解放されました。部屋に戻り食堂に朝食を取りに向いました。夕食が最悪だったので朝食はかなりハードルを下げて食べ始めましたが やはり最低でした。食いしん坊な私たちですから 結構デザートなどをぐずぐず食べて時間がかかるのが普通ですが その朝はとっとと部屋に戻り出発の準備をしました。

このホテルを探して見つけて選んで予約したのは私ですから 誰にも文句はつけられないことは重々承知していますが せっかくの楽しい思い出を作るために出かけた旅行で 奥様にこれほど不愉快な思いをさせて 本当に申し訳なく思いました。私は生涯二度と こんな不愉快なホテル 「不愉快リゾート」には宿泊しないことを 固く決心しました。

予定通りの時間にホテルを出発して鳥羽とはお別れしました。今日から志摩市へ移動します。朝の混み合う時間なので 渋滞を覚悟していましたが あの辺りには渋滞と言う現象は起きないのかもしれませんが スムーズにサミットの行われる賢島へと移動できました。本日の予定はエスぺランザ号と言う観光船に乗って 英虞湾を周遊することから始まります。予定よりも早くつきましたので 船着き場の近所を散歩して回りました。ポツンポツンと 個人の別荘と思われる建物を見かけました。奥様は仕事をリタイアしたら こんな美しい場所に移り住むのもいいかなあ 等と仰っていましたが 私は南の島でのんびり過ごす決意をしていますから こんな中途半端な場所は御免です。

お天気は今回の旅行で初日に少しだけ雨が降りましたが その後はすっかり晴れ上がってくれてありがたかったです。兎に角空が青いので海も真っ青で船に乗ると凄く快適でした。リアス式海岸の美しい海岸線と数々の小島が浮かぶ海を 快適に船は進み とても眺めが良くて直ぐに不愉快リゾートの嫌な思い出を吹き消してくれました。楽しく遊覧できましたので 次の予定地である地中海村へ向かいました。

地中海村は奥様がとてもお気に入りの場所で 街並みが地中海に面する村の雰囲気を醸し出しているのでこの名がついたのだと思います。実際に行ったことがないので どれくらいリアルに再現してあるのか見当がつきませんが 人が入れるぐらいに大きなカメなのかツボなのか分らないものが道端にずらっと並んでいました。写真で見たことがあるような白い塗り壁の家々が立ち並んでいますが それぞれに番号がついていますから 街並みがそのまま宿泊施設になっているみたいです。

掃除をするためにドアが開きっぱなしになっていた部屋をのぞいてみましたが 中の雰囲気もいかにもヨーロッパ調の家具、調度品が見えましたから落ち着けて寛げそうな感じでした。次回に伊勢志摩に来る時には 必ず宿泊することを奥様に約束させられました。村の一番奥 海の縁にあるレストランでゆったりとランチを頂きました。これも実際に経験したことがないので想像ですが いかにも地中海料理と言ったものが コースで次々に運ばれてきました。昨夜、今朝と酷い食事が続きましたが 久し振りに美味しくて満足のできる食事でした。この地中海村に宿泊すると 目の前の船着き場につないである豪華なクルーザーで夕日を眺めながらのクルージングなどにも参加できるみたいですので 猶更楽しみになりました。次回の伊勢志摩旅行は割と早めに企画されるかもしれないと思います。

のんびりとゆったりとした時間を過ごしてから まだ明るいうちに今夜の宿泊場所である 料理旅館とよや勘兵衛に向いました。時間に余裕がありましたから 通りがかった港町を散歩して 時間外なので人影のない魚市場の辺りを見学させてもらいました。魚市場の辺りはさすがに魚の生臭い匂いが多少しましたが こちらに来てから海辺に来て不思議なのが 殆ど磯の臭いと言うか海の香りがしないのです。多分海がきれいなので 雑多なものが放つ嫌な臭いがしないのだろうと思いました。 本当に水の透明度が 私がこれまで見てきた海に比べて凄いと感じました。

旅行も三日目で かなり肉体的にも疲れがたまってきているので 早目に旅館につきました。お客さんが私たちと もう一人連泊している男性だけなのだそうで 早目にお風呂を沸かしてくれて ご夫婦でどうぞと言われました。ここも勿論温泉でしたので 早目に明るいうちから二人でお風呂を頂きました。のんびりと温泉に浸かるとさすがに癒されていい気分でした。

こちらの料理旅館でも 一番高いコースを予約していましたので 晩御飯を楽しみにしていましたが ひさださんに勝るとも劣らない素晴らしいお料理のオンパレードでした。伊勢海老は勿論 アワビのステーキ カキが生ガキ、蒸しガキ、カキフライとフルコースでしたし お刺身もたっぷりと舟盛りになっていました。酢の物から茶碗蒸し、などなど書ききれない位の新鮮な魚介類がズラッと並んで幸せな気分で満腹になりました。もうしばらくは海鮮料理はノーサンキューと言う感じになりました。

ひさださんも 勘兵衛さんも 位置的には人里離れた多少は不便な場所にありますが 車で出かければそれほどではありませんし これだけのお料理を凄くリーズナブルな料金でいただけましたから 非常に納得できてよかったです。人里離れている分 夜は本当に静かで落ち着いた時間を過ごせました。今回初めてと言う事もありましたから 一番高いコースで予約してみましたが 次回はこの旅館の標準的なコースで予約してみようと思います。贅沢なコースはあまりに豪華すぎて 量的にも正直なところしんどかったからです。この二つの旅館は次回の伊勢志摩旅行の時にも恐らく宿泊することになると思います。

インターネットで情報を集めていて 偶然に見つけた旅館でしたが お料理は勿論宿の方々の応対も 親切で気持ち良かったので 大変気に入りました。いい宿が見つかりましたから ひょっとしたら来年もこの時期の旅行は伊勢志摩かもしれないと思います。昨夜とは違って 大変満足しながら眠りにつきました。三日目終了です。

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