3月14日 1970年の本日 大阪万博が開幕しました

今から49年前の事になりますが 当時私は中学一年生でした。私は 一人で出歩くことが 好きではありませんでした。今でも どこかに出かけるのは 必ず奥様に同伴して頂きます。まあ奥様の場合 歩くナビゲーターみたいな存在で 何処に出かけても 道案内が出来るくらいの方ですので 知らない場所に出かける場合は 方向音痴の私にとっては 必須うアイテムなのであります。そんな私ですから まだ中学生になったばかりの頃ですし 一人でよく知らない電車を乗り継いで 出かける事なんて殆どしたことがありませんでした。

万博に初めて訪れたのは 春休みに クラスの友人数人と一緒に出掛けた時でした。何しろ日本で初めての 大きな博覧会が 大阪で開かれるなんて めったにある事ではないので いける機会があれば 何度でも出かけた方がいいと 学校の先生に言われていましたので それなりに楽しみにして出かけてみました。取り敢えず電車を乗り換えて 会場に近づいていけばいくほど 皆が万博を目指しているような雰囲気になってきて 会場に着く前から かなり期待感が高まってきました。

朝かなり早くに出発して 開場時間よりもかなり前に入口ゲートに到着しましたが 入口にできていた行列が凄いのにまずは驚きました。その日の入場者数がどれくらいだったかは分りませんが 平日でも数十万人が当たり前だったみたいですから その日も朝一番から とにかくすごく沢山の人たちが 行列を作って並んでいました。そしてその行列の中には かなりの数の外人さんがいましたが 聞いたこともない言葉を耳にするだけで 枚方の田舎では殆ど体験できない事なので 何だか嬉しくなってしまいました。

私は基本的に 人付き合いが苦手で 人が沢山いる場所は 好きじゃありません。ですから 万博会場のような何処に行っても人が溢れているような場所は 苦手のはずです。所がどうした事か 私はごく当たり前に外人さんたちとすれ違う事の出来る この滅多にあるわけではない場所が非常に気に入ってしまいました。私は 恥ずかしながら 中学生にまでなっているのに 一人で知らない場所へ出かけることが苦手でしたので 実際に一人で電車を乗り継いだりしたことは 全然ありませんでした。

只 万博と言うのは勿論開催期間が半年ほどと決まっていましたから 一人で遠出するのは 不安でどうしょうもなかったのですが それ以上に出かけたいという欲求が強かったので 頑張って一人でせっせと出かけて行きました。一度何とか無事に会場に到着して 何とか自宅まで帰りつけたので 二回目からも不安な気持ちが無かったわけではありませんが 凄くハードルが下がったみたいで 結局一人で十回以上も通い詰めました。別に一緒に行ってくれる友達がいなかったわけではありませんが 友達と行くと自分のまわりたい所 見たいパビリオンに行けないことが少なくないので 一人で自分の思うがままに楽しみました。

それ以来 電車を乗り継いでの一人旅が 結構好きになり 時刻表マニアになった時期もありました。大学生の頃には 暇はあるけれど お金があまりないので 時刻表旅行をして楽しんでいた時期が ありました。その頃は 結構一人で 知らない場所を歩いていると 何だか自分が物語の主人公になったみたいな気分に浸れるので 一人旅が好きだったのかもしれません。友達と一緒に出掛けると やっぱり友達に気を使ってしまい 気に入った場所にずっと座っていたりとか出来なかったので 独りのほうが気楽でいいと思っていました。

今の私は 全ての面で奥様におんぶにだっこなので 奥様と一緒でなければどこにも出かけられませんし 出かけたいとも思いません。こんなパートナーと巡り合えたことはきっと幸せなんだろうと思います。この幸せが少しでも長続きするように 元気で長生きを目指して頑張ります。

ブログ一覧