3月15日 大阪府警阿倍野署暑長の態度について思う事

私はあまりこの事件について細かい事情までは知りませんが 要するに阿倍野署に転勤して間もない警察官が 女性と二股をかけて交際していて 結婚した直後に もう一人の女性を殺害した のだそうです。その警官の上司である阿倍野署署長の被害者遺族に対する態度が 問題視されているようなのです。

一連の報道や被害者遺族との面談の様子から分かることは 確かにこの阿倍野署署長の態度は かなり被害者遺族の神経を逆なでする 誠意の欠片も感じられない ひどい対応だと思います。敬語の使い方を含めて 言葉遣いもひどいものだと思います。根本的に 自分が遺族に対して申し訳ないという気持ちを全く持ち合わせていないことがよく分かるように思います。

それらの対応で世間から凄く非難されているように思いますが 私はこの暑長が不愉快極まりない人物であることは勿論否定しませんが たまたま勤め先の上司であるからと言って それも転勤してきたばかりで殆ど付き合いのない 長年面倒をみてきた部下でもない人物が殺人事件を起こしてしまったからと言って この暑長さんの管理責任を問うのは 少しすじが違うように思います。

勤め先の上司は 勿論部下に対して一定の管理責任を問われても致し方がないのかもしれませんが 別に学校の先生のように子供を預かって面倒をみているわけではないのです。仕事の内容については 管理責任があるのかもしれませんが 部下のプライベート ましてや男女関係についてなど あまり深く興味を持って詮索してしまうと 昨今であればセクハラで訴えられてしまうのかもしれません。殺人を起こした警察官もまさか転勤してきたばかりの勤め先のトップに まさか二股かけて女性と交際しているのだけれど どのような結末をつければよいのか 等と相談するわけもないでしょう。

これが一般の会社のサラリーマンの場合なら これほど注目されて 大騒ぎにもならなかったと思います。殺人事件を起こす方ではなくて 解決する役回りの警察官が起こした事件だから これほど大騒ぎになってしまったことと 担当する上司の対応が非常にまずかったので これほど非難が集中してしまったのだと思います。

署長の立場になって考えてみれば たまたま転勤してきた部下が とんでもない事件を起こしてしまっただけで 本人の顔も知らなければ話した覚えもない部下について 自分の管理能力を問われても納得がいかないのかもしれません。転勤する前に事件を起こしてくれていれば 自分は全く無関係だったはずなのに 等とまるで自分こそが被害者であるかのように考えてしまったのかもしれません。

しかし 仮にも警察組織のその地域のトップを務める人間であるのならば 警察官が殺人事件を起こしてしまったことの事の重大さと世間への影響をしっかりと認識して対応を考えるべきだったように思います。転勤してきたばかりで まだ殆ど口もきいたことのないような部下のしでかしてしまった事件とはいえ 若い娘さんを殺された遺族の気持ちを推し測って 卑屈になりすぎるぐらいの対応でもよかったのかもしれません。

事件が発覚した直後に 遺族のもとへ駆けつけて 自分の部下への教育が不十分であったと 十二分に謝罪をすれば これほど世間からバッシングを受けずに済んだように思います。十分すぎるぐらいに謝罪すれば その部下と口をきいたことがあったのかどうかも疑問な位の関係の上司であることはいずれ明らかになって来るでしょうから かえって部下思いの上司として評価を高めていたのかもしれません。

なのに謝るべきは事件を起こした部下の両親である、だとか出かけて行って謝罪する事に上からストップがかかったなどと あまりに見苦しいいいわけを 並べ立てるのは署長さんご本人の人徳の問題だからバッシングを受けて当然であるのかもしれません、ただ、遺族の方が凄く不愉快なお気持ちになられたのは 当然だと思いますから その方たちから怒りの声が上がるのは自然の流れかもしれませんが 赤の他人の一般人が 偉そうに署長を非難するのも如何なものかと私は思ってしまいます。

私も署長の無責任極まりない発言を耳にした直後は 非常に憤りを感じましたし もう少し上手な対応があったのは間違いないように思いますが 一度つるし上げられた人物を 無責任に上から目線でバッシングするのは 決して褒められた行動ではないように思いますが如何でしょうか?

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