3月3日 旅行四日目です。

勘兵衛さんで美味しい伊勢海老の味噌汁のついた豪華な朝ごはんを頂いてから 一路長島に向いました。昨秋宿泊して大変気に入ったホテルナガシマを目指しました。まずはチェックインして スパーランドの一日パスを受け取り また数々のアトラクションを楽しみました。時期的に学生の春休みが始まっていますし 時間的にも入園したのが昼前でしたから そこそこ混み合っていることを覚悟していましたが 昨秋ほどではありませんでしたが 結構空いていて 人気のアトラクションも殆ど五分から十分待ちで乗れました。

前回に乗って気に入ったアクロバットからまた乗り始めました。前回よりも天気が良くて青空だったせいかあおむけになった時の気分が良くてより楽しかったです。このアトラクションは実際に乗る前には 独特の姿勢から 頭から突っ込むように落下していくので 相当な恐怖感を感じるのかと予想していましたが 殆ど恐怖を感じることがなくて 正直楽しい乗り物でした。

次にホワイトサイクロンに乗りましたが 昨秋は一番最初に乗ったので 私と奥様の二人だけでスタートしました。所が今回は満席の状態でスタートしました。このアトラクションは勿論ジェットコースターですから 急降下する恐怖はありますが まあ耐えられる位のレベルでしたけれど 何しろ木製のコースを通過しますから その振動と音に驚きました。前回と同じくらいの怖さを覚悟していましたが 今回は満席でしたから コースター自体の重量が前回とは全く異なったためだろうと思いますが 振動がずっと大きくてそれにより発生する音もずっと大きく感じました。揺れがひどかった分 今回の方が正直怖がったです。まあ怖いと言っても楽しい の範疇には入っていました。

前回は奥様が体調がすぐれないのでパスすると仰ったスチールドラゴンですが 今回もパスされるのだそうです。何しろこいつは90メートル 普通のビルの30階に相当する高さから 急降下するのです。さすがの奥様も躊躇されているみたいです。勿論私は絶対に乗るつもりはありません。スチールドラゴン以外の乗り物にいくつかのって楽しんでから スパーランドを後にしました。

長島リゾートと同じ輪中内にある「輪中の郷」という 輪中についての資料館があるので そこを訪ねてみる予定を立てていたからです。併設されている文化センターでは 季節によって色んな農業体験、例えば芋ほりなんかもできるみたいです。今の時期なら菜の花摘みなのだそうですが あまり興味は沸きません。隣接する公園には 子供の喜びそうな遊具が幾つも設置してありますから 土日なら結構混み合うのだそうです。

輪中の郷は一応入場料があるので 切符を買って入ろうとしましたが 受付に人が全然いません。どうしたものかと思っていたら 一人のオッチャンがやっと気づいてくれて応対してくれました。入ってすぐに掲示してある地図をそのオッチャンが説明してくれました。海抜によって等高線が長島の輪中から名古屋市内一帯について描かれていました。水面下 つまり海面よりも低い地域は青い色で描かれていました。ここの輪中全体が 海面よりも低い と言う事はなんとなく知っていましたから驚きませんでしたが 名古屋市の海岸線から数十キロメートルもの奥地でさえ 青く塗られている 即ち海面よりも低い地域であることには非常に驚きました。

どうしてこのような状況になってしまったのか理由を尋ねると 治水が整備されてしまったのが原因なのだそうです。昔の治水が十分にできていなかった時代には 定期的に数年に一度は 名古屋市内の辺りまで 水に浸かり栄養のある土が沢山流れ込んでいたのだそうです。お蔭で養分に富む土が補充されますから 農業が盛んだったのだそうです。所が 人間が住むために安全を求めて 治水工事をして川の流れる位置を変え 護岸工事をして川の氾濫を防いでしまったために 定期的に水は漬かなくなりましたが同時に土も流れ込んでこなくなりました。その為に地盤沈下が広大な地域で起こり始めて 現在のように海岸から凄く遠い地域までが海面下になってしまったのだそうです。

東北の地震での大津波は 甚大な被害を及ぼしましたが ほんの数分で海水は戻ってくれました。それでも田畑の塩害などは尋常な規模ではないのです。所が海面よりも低い地域が津波に襲われた場合は 一旦水浸しになってしまったら それこそ海水が蒸発してしまうまで 相当に長期にわたって海水が引いてくれないでしょうから 津波による被害は 東北地方よりもずっと大きくなるのではないでしょうか。

もし自分がその地域で生活していたらゾッとしますが 海抜マイナス地域に住んでいる人たちに警告しても信じてもらえないのだそうです。信じられない と言うよりも信じたくない と言う方が正確な表現かもしれません。私が大阪から来たと告げると 大阪平野もそれほど安心できる状況ではない とのことでした。まあ私が将来終の棲家にしようとしている地域も 海抜でいうとほんの少しの海辺を選ぶつもりですから 津波によるそれなりの被害は想定しておかなければならないのかもしれません。

輪中の郷ではその他にも輪中地域の歴史や成り立ち 独特の家づくりなど 興味深い資料がたくさん展示してあり 期待していた以上に有意義な時間が過ごせました。隣接している公園で コンビニで購入したパンと飲み物で 昼食をとりました。予想以上に風が吹いていて寒かったので その後菜花の里に移動しました。こちらの入場券もホテルの料金に含まれていますので 昨秋にも来ましたが また入園しました。今回は時期的にしだれ梅が満開で紅梅や白梅に混じって 可愛らしいピンクの梅が印象的でした。河津さくらが三分咲き位に咲いていましたから 梅と桜が隣り合わせで咲いている不思議な光景も見られました。

暗くなってライトアップされた梅や桜も美しいでしょうが 正直私が疲れ果てて眠たくなってしまいましたので ホテルに戻ることにしました。部屋に入ると 前回は部屋の向きが駐車場でしたが 今回はオーシャンビューでしたからラッキーでした。部屋に案内されていくエレベーターに途中から乗ってきたマスクをかけた女性がいましたが 部屋に入るなりあの女性は日野美歌さんに違いないと奥様が断言しました。確かに湯あみの島 と言う併設されたスーパー銭湯みたいな施設でのステージで 現在は日野美歌さんが登場しているはずです。時間を確認すると 丁度二回目のショーが終わった時間でしたし エレベーターに乗って来られた階も 湯あみの島のステージがある三階でした。不自然な位の大きさマスクをしていたし マネージャーさんらしいスーツ姿の男性と 付き人らしい女性を従えていた、と奥様が仰いました。私は疲れてボーっとしていましたから全く気づきませんでしたが 奥様がそれだけ自信を持って断言されるからには間違いないでしょう。それだけ自信があるのなら 声位かけてみればいいのに と思いましたが 奥様が仰るには「声をかけないで」のオーラが強く出ていたのだそうです。

部屋について一休みすると 湯あみの島へ出かけて またゆったりと温泉に浸かりました。伊勢志摩から長島は全て温泉地なので 今回は毎日温泉にゆったりと浸れただけでも幸せな時間が過ごせました。あまり長湯をすると余計に疲れてしまいそうなので そこそこで切り上げて部屋に戻りました。旅行も終盤になり かなり肉体的な疲れが蓄積している感じです。眠たくならないうちに食堂に出かけました。昨秋 期待以上に充実した豪華な内容のバイキングでしたから 今回はかなりハードルが上がっていましたが やはり期待に違わぬ充実した料理が並んでいました。

但し今回の旅行では一泊目と三泊目の料理旅館が あまりに豪華でボリュームも期待以上でしたから かなり食べ過ぎてしまって 胃が疲れているみたいで あっと言う間に満腹になってしまいました。気持ちの上ではもっと食べたいのですが 胃が受け付けてくれませんでした。デザートのメロンとマンゴーだけは しっかりと食べてから 部屋に戻りました。

部屋に戻ると 奥様と今日の出来事などを振り返っていましたが 眠たくなってきてあっと言う間にグースカ眠ってしまいました。四日目も充実して楽しく予定を終了しました。

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