4月12日 アメリカのシリア攻撃には疑問を感じます

私は ロシアのプーチンと言う男が アベチャンと同じくらいに大嫌いです。自分の権威を見せびらかしたいからだとは思いますが 各国の首脳との対談に 遅刻するような 器の小さな男だと思いますが その影響力が残念ながら非常に大きいのは 認めざるを得ませんから 凄く嫌いなのです。しかし アメリカがシリアを攻撃した時に 湾岸戦争の事を思い出したことが プーチンと同じ発想だったのには 何か複雑な気持ちになりました。
湾岸戦争は そもそもイラクがクウェートに 一方的な私利私欲のために 侵略したことに始まります。それに対して アメリカを中心とした多国籍軍が イラクに制裁を加えるべくして始まった戦争を第一次湾岸戦争と呼んでいます。結果は勿論多国籍軍が一方的に勝利して終わりました。ここまでは 世界が落ち着いている現在は 表面的には秩序を保とうとする雰囲気が 醸し出されていますから イラクの働いた悪事に多国籍軍が 正義の鉄槌を下した と言う事で 一応は収まりがつく筈でした。
所が イラクに大量破壊兵器を保持している疑いがかかり イラクが最後まで徹底して 査察を拒否したことから 第二次湾岸戦争が始まったようです。フセインは捕まり イラク軍は徹底的に叩きのめされましたが 結局 大量破壊兵器の存在は確認されないままでした。イラクが査察を徹底的に拒絶したのは フセインのある意味虚勢であったのかもしれませんが 現実には痛くはないのだけれども 腹を探られるだけでも 自らのプライドが許さなかったため 査察を受け入れられなかったのかもしれません。悲しくて とても虚しい 男としての意地の張りようだったように思えてしまいます。
今回のトランプさんの取った シリア攻撃は ブッシュ大統領の勝手な憶測から 始まってしまった第二次湾岸戦争よりも 明らかにずっと浅慮であり 将来的な見通しが薄い行動だと思います。但しシリアの場合は トランプさんの無理難題に対して 効果的な反発手段を 有していないと予測されていますが 同様のいい加減な見通しとその場の勢いだけでの行動によって 北朝鮮に対してまで 攻撃的な態度を取ることが 心配です。残念ながら 北朝鮮は 少なくとも日本に大きなとばっちりが及ぶぐらいの 反発手段を持っていそうだからです。
直接被害をこうむりそうな日本 中国とは 一応トランプさんは仲良くしていこうという態度で首脳会談に臨んでいますが いざとなったら アジアの国々の被る迷惑など 全く考慮せずに行動しそうなので その辺りが心配です。トランプさんの アメリカだけが一番大事だ と言う考え方は 一つの国のトップとしては 理解できないことはありません。アメリカ国内に向けてのとんでもない大統領令などは 影響が及ぶのが トランプさんを大統領に選んでしまったアメリカ国民に対してですから それほど大きな問題だとはおもいませんが アメリカと言う国が 世界に及ぼす影響力を 冷静に考えてから 外交的な判断を下してほしいと 切に望みます。兎に角日本にとばっちりが及ばない事だけを 望みます。

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