4月12日 市役所で狂犬病集合注射が実施されました

私は 本日会場に出かけましたが 注射を射つ担当ではなくて 予審をする担当でした、市役所での日曜日の実施は去年から始まりました。去年が市役所での初めての注射で 二班体制で臨んで 各250頭前後注射しました。今年は二年目でありますから二割ぐらいは自然増加する事が予測されますし 更に今週はずっと天気が悪かったので 各会場の注射頭数が減少気味でありましたから 本日日曜日に飼い主さんがどっと押しかけるのではないかと 予想されましたので 正直な気持ちあまり集中し過ぎて 何かトラブルが発生しないかと 心配しておりました。

結果的には注射頭数は 二班とも300頭弱で 自然増加として予想された範囲で収まりました。勿論午前、午後とも90分の注射実施時間ですから 予審をする私たちも 注射を射つ先生方もそこそこ大変でしたが 一番苦労されたのは事務手続きを担当されたスタッフだったと思います。

合計600頭ほどの犬が大集合したわけですから 犬同士のトラブルや 飼い主さんの負傷 犬の脱走等の事件が起こる可能性もありましたが 幸いなことに 無事に何事も起らずに済んだようです。私は予診 即ち犬が注射をうっても問題がないのかを判断する係でしたが アレルギーの心配される子と 本日嘔吐や下痢がある子の二人には 注射できない旨を説明して 申し訳ないけれども お帰り頂きました。

市役所は枚方市の中心に位置していますし やはり日曜日にはお父さんがお休みで連れて行き易いので 来年はさらに定着しそうですからさらに注射頭数の増加が見込まれます。頭数が増えると注射をするスタッフへの負担の増加も心配されますが 犬の喧嘩や脱走、飼い主さんが咬まれるなどの事故の心配も高まりますから その類のトラブルが起こらないことを今から祈りたいと思います。

私は 予診票を受け取って注射出来るか否かを判断するだけの 気楽な立場でしたが さすがに三百人近い飼い主さんの応対をしましたので 結構疲れました。お天気がよくてポカポカと暖かい良い気候でしたが帰りの車の中で何度も欠伸が出るぐらいにはしんどかったです。

何度も書きましたが この集合注射までが 私の枚方市獣医師会会長としてのお仕事ですので もし何かトラブルが発生した場合には 責任者として対応しなければなりません。これまでの所、トラブルも苦情の報告も一切ありません。本日の市役所で 山場は超しましたが これからもお天気には恵まれないような予報が出ています。

注射頭数が減少すると 私たちの実入りも減少してしまいますから なるべく沢山注射できればよいのですが それは私たちだけの勝手な希望にすぎません。只 狂犬病の注射は犬の為にするのではなくて 狂犬病の人間への広まりを抑えるための市民の義務であることを ご理解いただき出来るだけ自分の飼い犬にきちんと注射してあげることを考えて頂きたいと思います。

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