4月2日 1982年の本日アルゼンチンがフォークランド諸島を占領しました

私は不勉強なので フォークランド諸島についての過去の歴史やいきさつは殆ど知りません。勿論私も戦争は望みませんから そのような争いが起こらなければよいのだけれど という気持ちはあります。しかしアルゼンチンの国民はフォークランド諸島が自国の領土である という確固たる信念を持って そのような行動に出たのでしょうから 少なくともその愛国心と勇気ある決断には拍手を贈りたい気持ちです。

アルゼンチンと言えば 取り敢えずはサッカーを思い出すぐらいのサッカー大国であるとともに 面積も日本の七倍以上もある大きな国であり ブラジルとともに南米を代表する国というイメージです。但し国民の大部分がスペイン系若しくはイタリア系の方々で 先住民はよほどの迫害を受けた結果なのかもしれませんが わずか三パーセントしかおられないのだそうです。まあアメリカ合衆国でも 先住民であるインディアンの人口占有率は微々たるものでしょうから ヨーロッパから移民されてしまった国々の先住民の方々は いずれの国でも肩身の狭い思いをされているのかもしれません。人口は広大な領土の割には五千万人足らずだそうです。

アルゼンチンは南米では大国のうちに入るのかもしれませんが 喧嘩を吹っ掛けた相手が かつては「大英帝国」「太陽の沈まぬ国」と言われたイギリスですから 驚きます。イギリスもかつての繁栄の面影はありませんが ヨーロッパを代表する先進国の一つです。単純にアルゼンチンとその国力や軍事力を比較すると イギリスの方が断然上回っているように思われます。

フォークランド諸島というのは1833年から百年以上にわたってイギリスが実効支配をしている島国で 人口は三千人足らずの小さな国です。イギリスの実効支配が始まる前の歴史については知りませんが アルゼンチンが自国の領土であると主張するからには それなりの歴史的な根拠があるのかもしれません。

ここで私が言いたいことは アルゼンチンが客観的に見たら どう考えても分の悪い相手であるイギリスに対して フォークランド諸島問題を自国の領土問題として捉えて 堂々と喧嘩を吹っ掛けたことです。先にも書きましたが 決して戦争を肯定するつもりはありません。でも愛する母国の領土が他国に踏みにじられているのなら 負ける戦と見当はついていても 逃げずに立ち向かったアルゼンチンの国民の国土を思う心が立派だと考えます。

現在の日本はあちこちに領土問題を抱えています。北方領土の問題は私が生まれる前から始まっていましたし、尖閣諸島や竹島の問題も始まってからそこそこの年月が経っています。日本はその全ての領土問題に対して 全然正面から取り組んでいません。実効支配が長年続いていて 日本がその状態を容認していれば 世界の目は必ず実効支配をしている国の領土と認めてしまうでしょう。

それなのに日本の政府は「領土問題は存在しない」等と眠たい発言をして 領土問題に取り組まず逃げ回っているのです。日本は確かに第二次世界大戦を引き起こしてしまって 世界に迷惑をかけたことはしっかりと自覚して 大いに反省すべきだと思いますが ちゃんとした独立国家なのです。自国の領土を守る権利があるのです。

北方領土にしても尖閣諸島、竹島にしても 日本の固有の領土であると主張するからには それなりの覚悟をもって実効支配するべきでしょう。何のために自衛隊があるのでしょう。私はこのブログで何度も何度も書きましたが 現在の日本は集団的自衛権についてどうのこうのと話している場合ではないのです。すべての独立国家に認められている個別的自衛権を踏みにじられ続けているのです。

それは力づくで領土を守ろうとしたら それなりに摩擦が生じて損害を被るのかもしれませんが 日本が独立国家であるのなら 個別的自衛権をきちんと守るように行動してもらいたいと思います。

ブログ一覧