4月8日 本日は狂犬病集合注射の当番を務めました

本日は 注射をうつ係りではなくて 予診票をみて注射をうてるか否かを判断するのがお仕事です。午前午後とも百頭に満たない予定ですから のんびりとできるはずでした。所が午後に ちょっとした問題が起こりました。予診票の質問の中に 過去に注射によってアレルギーを起こしたことがあるか否か という内容のものがあります。ここ数年の獣医師会の打ち合わせで 過去に一度でもアレルギーを起こした犬には 絶対に注射しない という申し合わせになっていました。

午後に注射に来られた飼い主さんの予診票に アレルギーを起こしたことがあると 回答されたものがありました。私は直ぐに注射をうつ担当の先生に相談しました。その注射会場の責任者は 注射を担当する獣医師だったからです。その先生は「せっかくお越しいただいて申し訳ないが 過去にアレルギー歴のある犬には ワクチンを接種しないことに決まっていますので 注射できません」ときっぱりと答えました。当然の対応だと思います。

所が その飼い主さんは 「昨年も同じように回答して 同じように説明したら 注射してもらえた」と答えられました。非常に残念なことですが 昨年この会場で 予診を担当した獣医師が間違った対応をしてしまったようです。別にむずかしい決断を下そうというのではなくて 過去に注射によるアレルギー歴のある犬には 絶対にワクチン接種を行わない というごく単純な取り決めなのに 情けない話でお恥ずかしいのですが そんな簡単な取り決めをきちんと守れない馬鹿野郎が 枚方市獣医師会に存在している と言う事です。

私としては別に犯人捜しをするつもりはありません。枚方市獣医師会の役員に告げ口をするつもりもありません。只 その馬鹿野郎が今年も同じような考え方で予診を担当してしまったら またまた同様の過ちを繰り返してしまう事が心配でした。それで今回から 市の代表を務めている先生に 過ちが繰り返されないように 注意を呼び掛けてもらうために 事実を報告しました。

代表を務める先生も大いに憤慨されて ただちにアレルギー歴のある犬に対する対応を徹底するようにとの メールが全獣医師に届きました。只でさえ 昨年何十年ぶりかにアレルギー反応を起こした犬が報告されて 大騒ぎになったなったばかりでしたから みんな例年以上に神経質になっている時に このようないい加減な対応が発覚しましたから 凄く残念に思います。まあしでかしてしまったことは 致し方の無い事ですから 今回の飼い主さんには 私が繰り返し丁寧に事情を説明しました。

ただその飼い主さんもお忙しい方の様で どうしても本日注射してもらいたい気持ちだったみたいです。私たちはそのような飼い主さんに対応するために 同意書という書類を用意しています。その書類には 集合注射会場では 病院のように十分な設備がありませんから もしアレルギー反応が起こってしまった時に 適切な対応が出来かねますので その心配のある方には注射をお断りしています。どうしても注射を望まれるのでしたら もし万が一アレルギー反応が起こってしまっても 獣医師側に一切責任を問わないことに同意します という内容の文書に署名してもらう事になっています。

今回の飼い主さんにも同意書の意味合いを説明しました。ただ私たち獣医師会としてはそのような無責任な姿勢での注射は行いたくありませんから 極力その辺りの事情を察して頂いて 本日の注射を諦めて頂けるように説得しました。かなり時間はかかりましたが 私たちの正直な気持ちと事情を辛うじてご理解いただけたみたいで 何とか注射をしないでお帰りいただけました。その間 私はその飼い主さんにかかりっきりになっていましたので 注射打つのが担当の先生に予診までしていただき 迷惑をかけてしまいました。もし注射頭数の多い会場であったら 混乱していたかもしれません。

何にしても 枚方市獣医師会に 大馬鹿野郎が一人いることが分ってしまい とっても不愉快であり残念な一日でした。

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