5月13日 凄く残念だった比叡山ドライブ

比叡山には このブログにも書きましたが 昨年の秋 紅葉見物に出かけました。比叡山と言えば延暦寺が有名ですが 私はそちらには立ち寄りません。以前に一度訪れましたが 敷地が非常に広くて その上アップダウンがきつい道ばかりなので しんどいだけで全然楽しくないからです。

私が比叡山に登った時に必ず行くのが 頂上にあるガーデンミュージアムです。いつも行くのは 紅葉の時期 殆んど11月位ですから ミュージアムのお花畑には 殆ど何にも花が咲いていません。紅葉を見に行く時期ですからしかたがないのかもしれませんが せっかくお花畑が沢山あるところへ出かけるのに 勿体ないような気もしていました。

ここはミュージアムですから モネやルノアールの絵画を 陶板にプリントされているものが 屋外の公園にちりばめるように配置されています。屋外ですから 当然風雨にさらされているのでしょうが 陶板にプリントされているので 何時も非常に色鮮やかで 実際の絵画のように絵具の凹凸まで再現されています。私は 絵画には殆ど興味がありませんが モネの池に浮かぶ睡蓮のの絵は 丁度睡蓮が浮かぶ池のふちに配置されていますから 臨場感が感じられて 興味深く鑑賞できます。

昨年の秋にこちらを訪れた時に 土産物売り場で 「チューリップの球根を購入すると翌年のゴールデンウィーク辺りが見ごろになるはずですが 花の手入れはミュージアムが責任を持って請け負いますから 見ごろになったら また来ませんか」といった企画のチラシが目に入りました。

カップルを対象として 「来年の春に花が見ごとに成長する時期まで 二人の愛を育ててください」といった趣旨が込められた企画を公園事務所が始めたのだそうです。そこそこお金はかかりましたが 翌年の春に来た時の入園券も貰えますから 実質殆ど無料のような企画でした。奥様がいつも 花の綺麗な時期に連れていって欲しいとおっしゃっていましたから 丁度良いと思ってこの企画に参加してみることにしました。

球根は「この二つを植えます」と言って見せてもらい その花の横に立てる立札に 自分たちの名前とメッセージをかくようにと言って木の札とマジックを渡されました。奥様が諸々の手続きをされていましたので 立札には私が汚い字ではありますが 「また二人で仲良く ここに来れますように。直樹&千晶」と書き込みました。

四月にミュージアムの事務所から写メが届きました。「チューリップが順調に成長しています。ゴールデンウィークが見ごろですからお越しください」というメッセージとともにチューリップのつぼみの写真が送られてきました。今年はゴールデンウィークの曜日の巡り合わせが悪くて水曜日に始まり六日の水曜日まで続きました。うちの病院はゴールデンウィーク中は水曜日でも患者さんが来られるので 病院をあげて 仕事をします。

従って 次の水曜日の本日になってやっと比叡山へ出かけることが出来ました。台風が前日に通過しましたから 恐らく残っていた花びらも飛んで行ってしまったであろうと 覚悟はしていましたが 台風一過でお天気は快晴になりましたので 朝一で比叡山へ向かいました。今回は久しぶりにお弁当作りを奥様に担当していただきました。私が作るとどうしても量が多く作りすぎると いつも奥様から文句を言われますが 奥様が担当されましたので ほぼ適当な量のお弁当でした。只卵焼きは私が作った方が美味しいのではないかと 密かに思っています。でも人に作ってもらった方が どんなお弁当なのか という楽しみがありますので これからはなるべく奥様にお弁当作りを担当して頂こうかと思っています。

第二京阪の側道を北にむかい 京都市内に入ると一路比叡山山頂を目指しました。開園時間の十時過ぎに到着して 早速ミュージアムに入園しました。いつもなら地味な花壇に 色とりどりの花が咲き乱れていて 花に無頓着な私でも 思わず見とれるぐらいに美しかったです。いつもよりもゆっくりと花や絵画を鑑賞しながら 奥に進んでいきました。

いよいよ私たちのチューリップが植えてあるエリアに近づきました。その少し手前の花壇で 丁度チューリップの花びらが散ってしまって 葉っぱと茎だけになっているものを撤去している作業を目撃しました。花は残っていなくても私の書いた立札と葉っぱと茎位は残っていてくれることを期待していましたが ひょっとしたら何にも残っていないのかもと不安になりながら申し込んだ事務所を尋ねました。

係りの人から立札だけ手渡されて 今朝一番で葉っぱと茎は撤去されて同時に立札も引き抜かれたのだそうです。勿論花が咲いている状態は期待していませんでしたが さすがにかっくりとしました。私たちの花が植えてあった場所に案内してもらいましたが 撤去後の無残な土だけのスペースでした。しょうがないのでその場に立札を置いて せめてもの記念写真を撮りました。

まあゴールデンウィークを一週間も過ぎて ましてや台風が通過してから訪れたのですから そんな状況になっていても文句は言えません。でもせっかく自分たちのチューリップが綺麗に咲いていたのに その姿をチラッとも見ることが出来なかったのは残念です。訪問できる日が遅くなることをメールで伝えて せめて咲いている花の写真でもとってもらっておけばと 後になってから思いましたが 致し方ありません。

この事については かなりがっかりしましたが まあ花が花壇に咲き乱れている美しい時期に ここを訪問できましたから そのきっかけにはなってくれたので良かったのかもしれません。凄く心配になってから相当にがっかりしましたので お腹が空いてきました。いつもお弁当を食べる展望台に行ってみました。

五月は確かに気候がよくて 観光シーズンなのかもしれませんが 私たちがいつも来る紅葉のシーズンが 京都が一番混みあう時期なのだそうです。確かにこのミュージアムも 何時もに比べて人通りが少なかったように思います。展望台のテーブルと椅子のある場所が 何時もなら大抵先客がいるのに 開いていましたので 早速奥様手作りのお弁当を広げて食べ始めました。

私のお弁当のおかずは揚げ物などの脂っこいものがメインになってしまいますが 奥様のオカズは お浸しや煮物など健康的なものが多くて とても美味しかったです。

食後のお散歩にミュージアムの一番奥まで行ってみてから喫茶店でお茶を飲みまし。奥様はいつものようにケーキセットを召し上がってご機嫌でした。いつも来る11月なら寒いけれど 今日は暖かかったので テラスでお日様を浴びながらゆっくりとお茶を頂きましたので かなり心が癒された気がします。

そこそこの時間になりましたので 帰途につきました。いつもなら立命館大学のキャンパスに寄り道したりもしますが さすがに五月で患者さんが多くて疲れているので 真っ直ぐに家に帰って 体を休めることにしました。例によって帰り道は奥様が運転してくださったので 私はウトウトしている間に帰り着きました。

自分達の花を見逃したのは 返す返すも残念でしたが 楽しいドライブのできた良い一日だったと思います。

 

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