5月16日 狂犬病集合注射の打ち上げがありました。

毎年、狂犬病集合注射という枚方獣医師会にとって最大のイベントが無事に終了したのをお祝いするために メンバーが集まって飲み会、というか夜に仕事を控えている先生も多いので 飲みたいけれど辛抱する先生が多くて 昼食会を開いています。例年なら 最大の行事が無事終了したことを祝して皆で気楽に飲んだり食べたりして楽しいひと時を過ごしますが、今年はそういう訳にはいきませんでした。

先日のブログに書いた通り 今頃になって注射による副反応の疑いのある症例が出現したからです。正直な気持ち、客観的に見て 注射をうってから症状が発現するまでの流れや 犬の現状から判断して 注射による副反応である可能性は限りなくゼロに近いと判断しています。しかし完全にゼロとは断言できませんから 集合注射における注射をする役割を獣医師会が請け負っていますから 注射をうった先生の個人的な問題ではなくて 枚方市獣医師会全16名の直面している問題として 受け止めて解決に全力を尽くそうと考えています。

本来なら 保健所さんとの集合注射の反省会も終わり 本日打ち上げを実施するわけですから それで晴れて私の市の代表としての仕事もお役御免になるはずでした。所が 私の任期中に起こった事件ですから 当然私が市の代表として対応しなければならなくなりました。とりあえずは 明日その犬が注射をした先生の病院で診察を受けます。犬の現状をしっかりと確認して、飼い主さんの心情をきっちりと受け止めてからでないと こちらとしても対応策の立てようがありません。

飼い主さんが平日は忙しくて日曜日にか動けない という事なので 明日病院を訪れることになっているのですが 来院した時の犬の状態、飼い主さんの心情を来院時にまずはしっかりと観察してもらってから 直ぐに私の所へ連絡を貰います。 その状況に応じてですが 注射をした先生単独の対応ですと どうしても適切な説明をしても 言い訳をしているように受け止められる可能性があるので 第三者的な立場として市の代表である私とそのいぬのかかりつけ と言ってもそれほど頻繁にかかっているわけではありませんが 普段かかっている病院の先生が 幸いにも獣医師会の会員の先生だったので その先生と併せて三人で 飼い主さん宅を訪問して シッカリト現状を確認し、獣医師会として対応する心構えや 今後の治療プランを提案しようという事になりました。

何とか和やかな雰囲気で こちらの説明を聞いてもらって ご理解いただければよいのですが どうなる事かは鬼が出るか蛇が出るかの心境で明日を待ちたいと思います。

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