5月13日 北方領土について 馬鹿な国会議員が愚かな発言をしたみたいです。

私は このブログで何度も書きましたが 北方領土を本気で取り返したいのなら 第二次日露戦争に勝利するしかないと考えております。このおバカな国会議員の発言の内容については 私の主張と共通する部分がそこそこあるので 正直それほど違和感を感じておりません。ただ 私の発言は こんな読んでくださる方が ほんの数人しかいらっしゃらない凄くローカルであり 全く注目されていない個人のブログなのです。

日露戦争は 日本が203高地の激戦を制して バルティック艦隊を打ち破りましたから 日本の大勝利だ 等と勘違いしておられ鵜方が多いのかもしれませんが ロシア側から見れば 片方の足の小指がしもやけになって 赤くはれ上がった 程度のダメージしか受けていなかったのです。但し2005年と言えば 第一次ロシア革命が始まって 非常に国内が政情不安で ごたごたしていたので 取り敢えず戦争を手打ちに持って行っただけの事なのです。ですから ロシアとしては戦争に負けたなどと言う意識が殆どなかったので ポーツマス条約で 日本の要求は殆どはねつけられてしまったのです。

本当かどうかは知りませんが 現在の学校の授業では 実は日露戦争は日本が負けていた と教えているのだそうです。事実戦死者の数も日本人の方がずっと多かったし 国民全体に対する戦死者の割合で言うと 日本のダメージは ロシアの数倍に達していたと言われています。太平洋戦争でも 開戦してから半年 一年は 非常に華々しい勝利を続けていましたが アメリカが本気になって戦争を始めたら あっと言う間に形勢逆転してしまい じり貧になって 惨めな敗戦に転がり落ちて行ったのです。日露戦争でも ロシアの国情が安定して 戦争に本腰を入れてきたら 日本は完膚なきまでに叩きのめされていた可能性が強い様に思います。

話を元に戻しますが この発言者は 衆議院選挙で 当選した国会議員なのですから 例え北方領土と言う 地の果てみたいなローカルな地域での発言とは言え 注目される度合いも違えば 影響力も ある意味悔しくもありますが 全く次元が異なるのですから その辺りの己の立場をもう少し自覚して 発言すべきだったように思えます。日本人は 太平洋戦争で 最初で恐らく最後の対外戦争における敗北を経験しました。それまでは お国の為 日本の為に自らの命を懸けることは むしろ名誉なことだと 小さな子供の頃から繰り返し教え込まれて育ちましたから 戦争することに何の疑問も持たず参加して 少なからぬ国民が特攻隊にまで志願して お国のために死んでいったのです。

戦後敗戦が極端なトラウマになってしまった 日本人は戦争に対する非常に強いアレルギー反応を持ってしまったように思います。自衛隊なんて 何処から見ても完全に軍隊なのに 戦力を持たないという憲法にしがみついて 軍隊であることを頑なに認めようともしませんでした。北方領土問題だけではなくて 竹島や尖閣諸島において 中国や韓国に 我が国の領土が散々踏みにじられているにもかかわらず 「我が国に 領土問題は存在しない」と大きな声で閣僚が宣言するほど 現実から目を背けて 日本の大切な国土を守ろうとも 一切してきていません。

ロシアと言う国は 非常に広い国土を有する国だから 何とかニコニコ笑顔で 精一杯尻尾を振っての外交をしていたら 北方領土なんて小さな島々ですから 何時の日にか返還してくれるだろうなどと 寝ぼけた外交を半世紀以上にもわたって 日本と言う国は繰り広げてきました。ロシアが広い国土を所有するのは あのスラブ民族が 世界で一番領土を広げようという欲望が強かったからなのです。もうだいぶ前の事になりますが クリミア半島でごたごたが起こった時にも ロシアと言う国の えげつないほどの領土欲が垣間見られました。

確かに 北方領土の面積は ロシアの国土から見れば 本当にちっぽけであり 些細な島々ですが 地下資源等の価値を考慮すると 非常に有り難く有益な島々なのです。領土欲の塊のようなロシア人たちが 日本の切なるお願いを 叶えてくれる可能性は 百パーセント全くないのです。恐らく戦争によって 領土を取り返すしかない と発言してしまった国会議員は 私は正論を述べているように思いますが 平和ボケしていて 戦争と言う選択肢を完全に除外してしまっている 日本国民から 徹底的にたたかれて恐らく議員を辞めさせられる可能性が高いと思います。たとえ罷免決議が可決されなくても 間違いなく次の選挙で また当選する可能性はゼロでしょうから 実質的に政治家生命は終わってしまったのだと思います。

私は個人的に 北方領土を本気で取り返したいのなら 戦争という強硬手段に訴えるしかない と言う発言の趣旨は認めますが 政治家なら もう少し政治力を働かせて いきなりそんな日本人のアレルギーを刺激するようなやり方ではなくて 自分の支持者や 親しい議員との個人的な会話の中で 徐々に賛同者を増やしていくことが必要だったと思います。そういう政治力にかけた政治家だから 本日のタイトルで 馬鹿な国会議員 と言う表現を使いました。政治家に必要なのは 地道に自分の意見、考え方を 周囲に理解させていく地道な努力が出来る事だと思います。こんな政治力に欠ける政治家が 消えていくのは 当たり前のことのように思います。

北方領土について 平和的な手段を訴えても 地球が滅亡するまで返還されることはありえませんから いい加減北方領土なんて言う表現も使わないで 潔く諦めた方がいい様に思います。ロシアが占領してしまってから すでに半世紀以上が経ってしまって 日本人は全く住んでいなくて ロシア人たちがずっと生活している 島々を日本の領土だなんて言っても 世界中の人の笑いものになるだけだと思いますから 平和ボケするのならそれも結構だけれども だとしたら未練たらしく返還を求めるような気持は捨ててしまった方が賢明だと 私は思います。

 

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