5月15日 貧富の差を痛感して どんよりと黄昏てしまいます

一年ほど前に このブログにも書きましたが 私には現在 高校時代の同窓生で メールのやり取りを続けている 所謂メル友が います。昨年 高校時代の還暦同窓会が 盛大に開催されました。その女性も私も参加しましたが それまで実質的な面識はなかったし 二百人以上が参加していましたので その時には 会場ですれ違っていたのかもしれませんが 何の接触もありませんでした。

面識がないと書きましたが 私は一方的に彼女の存在を認識してはおりました。彼女とは 同じ枚方第四中学校に入学しました。私は一組で彼女は二組でしたから 当然面識はありませんでした。ただ彼女は人目を引くぐらいの美少女だったので 隣のクラスに 凄く可愛い女の子がいるので 見に行ってみよう と言ういかにも中学生男子らしいツアーが組織されて 普段はその手の企画にあまり参加しない私でしたが すぐ隣の教室だったので ふとした気まぐれからか 参加して その女の子の顔と名前を始めて知りました。勿論 遠目でちらっと眺めただけですから 彼女から見れば 私はその他大勢のうちの一人に過ぎません。

中二に学年が上がる時に 現在も交野にあり父が暮らしている実家に引っ越しましたので 当時は交野市の唯一の中学校である交野中学に転校しました。生まれて初めての転校でしたが 丁度学年の境目の所でしたから クラスのメンバーが一新されたこともあってか 割とすんなりと転校先の生活に馴染めたように思います。そして一年が過ぎて学年が中三になった時に 彼女を交野中学でまた見かけて 驚きました。枚方四中は セーラー服で 交野中はブレザーが制服でしたから 元々注目を集めるような美少女でした上に 着用している制服が 他の女生徒とは異なりましたので クラスも異なりましたし 教室もかなり離れていましたが 私は彼女が転校してきたことにすぐに気付きました。

彼女と同じクラスの知り合いからの情報によると 彼女もやはり学年の境目でのタイミングで転校したのだそうです。中三ですから慌ただしい受験生活を過ごして 進学したのが 同じ四条畷高校でした。高校での三年間も やはり同じクラスになることはなかったので 結局直接の面識も 話す機会も一度もなく卒業してしまいました。そして昨年学年全体の同窓会に二人とも参加しましたが やはり何の接触もなく終わって その時に話題になった 永長直人という とんでもない秀才の事をブログに私が書きました。同窓会の直後に 彼が文化勲章を授与されることが決まったので 私がブログで さも自分の事のように自慢をしたのだと思います。

その時のブログが 彼女が永長直人 と言う人物を検索した時に たまたまヒットしたのだと思いますが ブログを掲載しているホームページにメールを送ってきたのが 彼女とのお付き合いの切っ掛けでした。メールにかかれていた名前から 直ぐに私は彼女だと認識しましたので 貴女は気づいていないでしょうが 私たちは同じ中学に入学して 同じ中学を卒業したとたった二人の人間であるという 奇妙な御縁があったのですよ と知らせるメールを返信しました。

奇妙なご縁があったにもかかわらず 同じクラスや部活動などで 一切関わることなくこれまで生きてきましたが もしよかったら 近況を報告し合うような メル友になりませんか と私から提案してみました。色よい返事が返ってくるのか不安でしたが 彼女が結構乗り気になってくれて そこそこ頻繁にメールのやり取りを繰り返すような関係になりました。一応私が 自分だけのルールとして決めていたのは 彼女からメールを頂いた時にだけ 返信する形でメールを送る と言う事でした。こちらから何度もメールを送って 返事を催促するような形には 絶対にしたくなかったからです。

彼女は 高校を卒業してから ご両親が仕事の関係で東京に引っ越されたので 東京の大学を幾つか受験して 結局青山学院大学に進学したのだそうです。私たちの学年は 学区改変によって 結構かしこい人もそこそこいたので 東大や一橋と言った難関大学にも数人ずつ合格していましたし 早稲田や慶応 立教、明治などにもかなりの数 進学した者がいたようですが 青山学院 と言うお洒落な大学に進学したのは 彼女だけだったのだそうです。

その後順当に卒業されて 一流企業に就職して 何しろ飛び切りの美人でしたから リッチなエリートと結婚されて 優雅なセレブ生活を送っておられるみたいです。私も 流行っていないとはいえ 動物病院を数十年にわたって経営しておりますから それほど経済的に 苦しい生活はしておりませんが やはりセレブの方たちとは お金の使い方が 全く異なります。彼女は 自分で仕事をバリバリこなしておられるみたいなので 自分でもそこそこ稼いでおられるみたいですが 何しろ住まいが白金 つまりシロガネーゼのご身分でいらっしゃいますから 旅行が趣味みたいで しょっちゅう国内も海外も 凄く豪華な設定で旅行されているようです。

私なんて 今年の旅行は 春に大分に移住先の下見がてらで 船中二泊の弾丸ツアーで それも一番庶民的なコースで 出かけたきりですが 彼女は たまたま大分県別府温泉に旅行していて 杉乃井ホテルと言う一番大きくて有名なホテルの一番いいお部屋で 豪遊されたりしていました。直近にもらったメールによりますと 今年二回目の海外旅行に出かけられる予定なのだそうです。彼女は 頭脳明晰みたいで 英語のほかにも幾つか外国語が堪能みたいで 海外に出かけても会話に困ることがほとんどなさそうです。

私が写真でしか見た事のない 観光地や文化財とじかに触れ合う旅行をしょっちゅうしているみたいなのです。勿論人間は 生きるため 生活するために 働いているのですが 余裕のある方は 人生を楽しむためにも たっぷりとお金が使えるみたいです。人の人生を羨んでいても 寂しくなるだけですから 私は私の人生に自信を持って 精一杯生きるしかありません。

一応自分がやりたかった仕事に就いていますし 奥様と言う私には過ぎた女性を伴侶にできましたから この二つの事だけで 十分に幸せなはずなのですが やはりリッチな方の 優雅な暮らしぶりを 見聞きしてしまうと 恥ずかしいのですが ひがんだり妬んだりしている自分がいる事に気づいてしまいます。私は 見てくれが非常に悪く生まれついてしまいました。頭もそれほどよいわけではないし 手先が器用なわけでもありません。音楽には多少自信がありますが 運動神経も全然ダメです。本当に これなら胸を張って自信がある と言えるようなものが 全くありません。

こんな惨めな人間ですが 何とか自分を励ましながら 精一杯頑張って生きてきました。見てくれのいい人や 才能に恵まれた人たちを 羨んでもどうしょうもない事ですが やっぱり自分との違いを思い知らされてしまうと 悔しいと感じてしまいます。でも私の人生も終盤に差し掛かってきましたから 今更どうあがいたって いい方向に転がる訳がありませんから せめて詰めづいて これ以上惨めにならないように 慎重に一歩一歩踏みしめながら 生きていこうと思います。

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