5月18日 1963年の本日 歌手飯島真理さんが生まれました

飯島真理さんの名前の前にあえて歌手と銘打ったのは 今どきの若い方は勿論ご存知ないと思いますし 私と同年代の方でも もうすでに忘れてしまっている方が多いかも と考えたからです。私よりも六歳若いだけですから 現在は既に五十代のりっぱなおばさんになっておられるはずです。かくいう私も 歌手としての飯島真理さんの事は 殆ど存じ上げていないのが正直な所です。

1980年代に一世を風靡したロボットアニメ「超時空要塞マクロス」でアイドルリンミンメイの声優として人気を博されたのが飯島さんを知るきっかけでした。リンミンメイは 極普通の女の子が特殊な環境の中で 人気アイドルとして成長していきますが 劇中歌「私の彼はパイロット」なんかは今でもよく覚えています。飯島さんは シンガーソングライター志望の女の子でしたが 所属したプロダクションから 取り敢えず名前を売るためにアニメの声優をやってみることを勧められて 軽い気持ちで始めたのだと思います。

所が この「マクロス」と言うアニメが ヤマトやガンダムのような社会現象を起こす所まではいきませんでしたが 当初の予想を大幅に上回る人気が出てしまいました。テレビアニメですから 当然スポンサーの発言力が相当に強くて 最初の企画としては36話で放送する予定でストーリーが構成されていましたが まさかそんなに人気が出るとは予想されていませんでしたから 放送回数を短縮するようにスポンサーから強引に要求されたのだそうです。番組のスタッフがかなり苦労してストーリーを変更して回数を減らしたのだそうです。ところがいざ放送が始まると凄い人気で日曜日の昼間と言う厳しい放送時間帯であったのに 視聴率的にも予想を上回りましたし、関連グッズが相当たくさん売れたのだそうです。

その途端にスポンサーが手のひらを返したように 元の36話放送するように要求してきたのだそうです。一旦縮めてしまったストーリーをもとには戻せないので 結局は最後の数話分は 継ぎ足しのストーリーを即興で作り上げて放送したのだそうです。通りで最後の方が随分間延びして緊迫感にかけると感じていました。

飯島さんの話を書くつもりが つい「マクロス」についてばかり書いてしまいました。テレビでそれだけ人気が出たので 当然のように映画化されました。その映画の主題歌「愛 覚えていますか」と言う曲は シンガーソングライターである飯島さんの作品ではなくて 作詞安井かずみ、作曲加藤和彦のコンビで書いた曲でした。飯島さんご本人にすれば 当時の最大のヒット曲が他人によって書かれた曲であったことが かなり屈辱的な思いをされたのかもしれません。声優としてアニメに関わったのは 「マクロス」が最初で最後になりましたが どうしても飯島真理と言えば最大のメジャーな曲は「愛覚えていますか」の話になるので それ以後のコンサートでは 「マクロス」関係の曲は 完全に封印してしまったのだそうです。

私は 歌手としての飯島真理さんは 容姿もそれなりに清楚で可愛らしいし その声が透き通った美しい声だったので 魅力を感じていました。私はもともとロボットアニメなどには興味がなかったのですが 立命時代の友人から特にすすめられましたので見始めたら予想以上に面白くてはまってしまいました。その友人が飯島さんのレコードを殆ど買っていましたので カセットテープに録音しては繰り返し聞いていました。レコードやカセットテープという所あたりで時代が伺えるのかもしれません。

その後飯島さんは外国の方と結婚されて アメリカで生活されていたのだそうです。もうその辺りからは 私は完全に忘れてしまっていました。本日の「今日は何の日カレンダー」を見て凄く久し振りに思い出しましたのでブログの題材に致しました。どうしても飯島さんを思い出すとともに「マクロス」と言うアニメが懐かしくなってしまいました。私の中では「イデオン」と「マクロス」がロボットアニメでは 双璧に位置するぐらいに評価が高い作品です。ガンダムは アニメと言うよりも最初に小説から読み始めたので アニメ化されて具体的な形を提示された時に ガンダムがカッコ良すぎてかなり違和感を感じました。ザクは殆どイメージ通りだったので嬉しかったのを覚えています。

久し振りにロボットアニメを思い出しましたので ユーチューブ辺りで鑑賞できるのなら見てみようと思います。

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