5月26日 やっぱりと言うか 案の定と言うか 予想通り アベチャンが消費増税見送りを言い出しました

私にしてみれば 分り切っていた子どですが アベチャンがリーマンショッククラスの経済危機が来なければ消費税を約束通りに増税する と繰り返し発言していたことは どなたもよくご存知だと思います。つい先日GDPが半年ぶりに若干プラスに転じたことを 得意そうに発表していましたから不思議に思っていましたら その舌の根も乾かないうちに 散々探し回って やっとこさ見付けたリーマンショックに匹敵する景気低迷の材料として 消費者物価の変動が リーマンショックの時と似たような変動をしていることを理由に 増税を再延期するらしいのです。

前回 消費税の増税を延期したのも選挙の直前でしたが 今回の再延期もまた参院選の直前です。消費税の増税するスケジュールは 国会で国会議員が議決した事ですから 日本で一番重大な決定事項のはずです。それもアベチャン自身が増税に賛成して決まったことのはずです。民主党、自民党、公明党議員によって賛成多数で決定された 非常に重要な事案のはずです。

そんな重大事案を アベチャンの都合 と言うか選挙を自民党に有利にするため 等と言う私利私欲のために 勝手に再延期しても良いのでしょうか。それもタイミングを計ったようにサミットが始まろうとしたときに 言い出したのです。各国首脳から 再延期もやむを得ないだろうという援護射撃でも期待しているのでしょうか。恐らく首脳たちがリーマンショックに匹敵するような経済危機 等と言う絵空事に 失笑するだけで終わると思います。

日本人はおろかですから 本当に目先の事しか考えられない悲しい人たちです。取り敢えず消費税の増税の見送りを決めてくれたのはアベチャンだから 今度の選挙もアベチャンの自民党に投票しようと 短絡的に考えてしまう人が少なからずいるはずです。しかし、落ち着いて 冷静になって よーーく考えてみれば アベチャンが推し進めてきたアベノミクスと言う経済政策が 大失敗であったことを 国民が気づいて それから本人が認めるべきだと思います。認めるだけではなくて 国民をだまくらかして 結局は期待外れに終わらせたのですから 国民に対して 十分な謝罪をするべきだと思います。謝るだけではなくて アベノミクスが始まってから 皆その言葉の心地よい響きに耳を奪われている間に 現実には諸々の税金が 上がっていますし 年金の支給額や色んなサービスの質が確実に低下していますから それらの改悪を元に戻す努力をするべきだと思います。

前回の繰り返しになりますが 消費税が上がれば それを財源として 国民へのサービスが始まる予定になっているのです。増税が見送られれば 国民が受けられるサービスも見送りになってしまうのです。愚かな人たちは 目先の増税が無くなることには喜ぶけれども それによって受けられなくなるサービスには全然気づかないのです。そもそもがアベノミクスで起こったことは現実的には 円安に誘導した事だけと言っても過言ではないと思います。

円安誘導は歴代の首相たちがやりたくてもなかなか実行できなかったことですから それを成し遂げたことは評価されるべきなのかもしれません。でもこの円安への誘導が本当に日本にとってプラスになったのかどうかと言うと 私は大いに疑問を感じます。日本は資源の乏しいちっぽけな国ですから 基本的に資源を輸入して 加工して付加価値を高めて 輸出して稼いでいる国です。ですから 円安になれば 相対的に外国での販売価格が安くなるので売れやすくなるし 目先の事だけを考えると輸出に頼っている日本にとってはありがたいことが多いように見えます。

しかし冷静になって考えれば 円の価値が十パーセント以上も下がったと言う事は 日本の所有するすべての財産の価値も 十パーセント以上下落したことになるのです。日本と言う国の価値が十パーセント以上も低下してしまったのです。この現象を客観的に見て喜んでいていいのでしょうか。理詰めにものを考えられるドイツ人たちは マルクが切り上げられると 勿論輸出をすることに関しては苦しくなるけれども 自分たちの所有している財産の価値が上昇したことを喜んで 乾杯するのだそうです。

日本人も もう少しでいいから 目先の出来事にとらわれ過ぎないで 冷静になって先を見通して行くことを心掛けるべきではないでしょうか。偉そうなことを申し上げている私も 新聞やテレビのニュースで聞きかじった 浅くて軟弱な知識で発言しているだけですから 説得力に欠けるのだと思います。世の中には 私よりもずっと賢くて 未来を予見できる方たちが 沢山いらっしゃると思いますから 明るい日本 住みやすい日本へ導いて下さることを心から期待しております。

 

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