6月1日 自転車事故について考えました

私はもう何十年も自転車に乗っていませんので 自転車に関することが身近に感じられないからだと思いますが 昨年の六月から自転車での危険行為(例えば信号無視や一時停止違反)を繰り返した者に対して 有料で講習を受けることが義務付けられたのだそうです。全くこのニュースを知りませんでした。この一年間に 全国の警察が確認した自転車の危険行為は1万件以上あるのだそうですが 講習を受けた人が全国で二十四人だったそうです。

警察が確認した危険行為は 実際に行われている自転車の危険行為のほんの一部にすぎないように思います。現実に自転車事故が起こって 裁判沙汰になって 加害者が被害者に対して数千万円の賠償金の支払いを命じられたりしたことがマスコミで時々報道されています。基本的に自動車を運転する場合は自賠責保険への加入が義務付けられていますし 不十分な部分を補うために 任意保険に加入している人が大部分でしょう。ですから万が一事故を起こしても 損害賠償に対する経済的な負担は発生しないはずです。

所が自転車を運転する場合 強制保険など勿論ありませんし 任意保険に加入している人は 最近増えてきているのだそうですが 現実には微々たるものだと思います。自転車と言えども法律的には軽車両に当たりますから 死亡事故や後遺症の残るような重大な事故を起こした場合には 勿論刑事的な責任も追及される場合がありますし 数千万円の賠償金を自分で支払うとなったら その方の人生はその事故で終わったようなものになるのかもしれません。

自転車は 勿論免許など必要がありませんから 子供からお年寄りまで だれでも安易に利用する可能性があります。例え子供が起こした事故であっても その親に責任が及ぶのは当然と言えるのかもしれません。一旦事故を起こしてしまったら お金の問題が一番現実的なのかもしれませんが 人を死なせたり 後遺症が残るような事故の場合 その精神的なダメージは 計り知れないものがあると思います。

私もほとんど毎日車を運転していますから 自転車の無茶苦茶な運転にはウンザリしています。信号無視する自転車を見かけない日は無いように思いますし 一時停止すべきところで きちんとした位置できちんと一時停止している自転車を見かけたことは殆ど記憶にありません。道路の右側の路側帯を通行することは はっきりと禁じられているのに右側通行をしている人 特におばちゃんに多いような気がしますが もかなりいます。

警察がもっと頻繁に 自転車の危険行為を取り締まって 一件につき数万円の罰金を徴収したら簡単に減少すると思います。もうだいぶ昔の話ですが 駐車違反の罰金が大きく引き上げられた時に 違法駐車はかなり減少したように聞いています。中国人なんかと比較すると 日本人は基本的なルールを守ろうとする姿勢はずっと強いとは思いますが 守らなくても 誰からも注意されないし 勿論警察に見つからなければ 一切罰則もないようなルールは 殆ど守られていないのが 残念ながら実情のようです。

最初に書きました 繰り返し危険行為をしたものは 有料で講習を受けることが義務付けられるようにはなったのでしょうが 恐らく受けなくても何の罰則もないのだと思います。期限を切って 期限以内に講習を受けなければ 結構高額の罰金を請求される 等の決まりを作れば 講習を受ける人間は飛躍的に増えるはずです。このブログにも何度も書いていますが スーパーなんかの駐車場で 前向き駐車を促している看板の真ん前に 堂々と後ろ向きしている人が多い昨今ですから こんなルールも徹底させようとすれば 違反している車から罰金を請求したら その日から前向き駐車は徹底されるように思います。但しそのスーパーの買い物客は確実に減少するでしょうから そんな事を実行するスーパーはありえませんが。

駐車違反やシートベルトなどの基本的でありながらなかなか守られていなかったルールが 締め付けを厳しくすることによって 守られる率が高まりました。人間と言ういきものは 悲しいけれどもある程度厳しく締め付けられないと 自分を守るためにするシートベルトのような基本中の基本であるはずのルールですら 守れないのですから 自転車と言う非常に便利で有難い乗り物についても ある程度厳しく締め付けるべきだと私は思います。

狂犬病の注射も 飼い主さんに義務付けられてはいますが 注射しなくても飼い主さんに一切の罰則はありません。その為になかなか注射をしている犬の割合が上がらないのかもしれませんから 何らかの罰則を設けては如何なものかと 思わないでもありませんが まあ現実的には難しいでしょう。

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