6月1日 本日はあゆ漁解禁の日です

正直申し上げて 魚釣りには 殆ど興味がないので 知りませんでした。釣りが趣味の方は 待ちに待たれていたのかもしれません。いずれこの病院の仕事をリタイアしたら クルーザーを買って 南の海でそれこそカジキマグロを狙ってトローリングに明け暮れようと計画していますが、私の釣り経験は 小学生の頃に 友達に誘われて 釣具屋さんで竿や釣り糸、針などを買い揃え 近所の池で鮒やもろこを釣った経験しかありません。いえもっと正確な表現をすると 釣ろうと頑張った経験が何度かあるぐらいです。

餌は主にうどん粉を練ったものでしたが 殆ど当たりさえないので 子供には少し値が張りましたが アカムシ(ユスリカの幼虫)を餌にすると 釣れそうな気配は感じられました。子供の頃ですから 殆どの虫やカエル、カナヘビなど両生類や爬虫類も全然平気で触っていましたが 釣りえさのアカムシだけは何故か気持ち悪かったです。私は釣りにあまり向いていないのかもとその時に思いました。

ある日いつも釣っている池に出かけるとその付近にあった池の水が抜かれていました。よく見ると 最後に残った水たまりにかなり大きな鮒が沢山うごめいていました。私は持っていた網でその魚たちをそれこそ一網打尽に掬い上げました。それらの魚を家に持って飼えると 母親が「釣りが上手になったのね」と褒めてくれました。私は子供ながら恥ずかしくなってしまい その時に鮒釣りから卒業しました。

それ以後は塩野義につとめている時に 大学病院の担当していた小児科の医局長が釣り好きで 誘われてキス釣りを、二三度経験した位です。それなりに楽しかったし 釣れたキスはとても美味しかったのですが それで釣りを始めようとは思いませんでした。

近所に釣堀がありまして 奥様も釣りの経験は殆ど無いのだそうですが いずれはトローリングにチャレンジするつもりなのだから 釣り堀での釣りにアタックしてみたいと 誘われました。別に暇な水曜日に 道具は全部借りられそうなので 手ぶらでその釣り堀に出かけてみるのはいいのですが 同じように初心者として始めたら ほぼ間違いなく何事もそつなくこなせる奥様に 大きく後れを取りそうなので 気がすすまなくてまだ釣堀には出かけていません。

トローリングになるとかなりの大物が相手になることを想定されますから 体力勝負になるのでしょうから 私の方が分がありそうなのですが 釣り堀対決では 結局は釣竿のコントロール勝負でしょうから 絶対にその釣果で奥様に勝てるわけがありません。これまで十年以上一緒に暮らしてきましたから 凄く悔しいのですがその結果は目に見えています。本当に私は何をさせても奥様に絶対に歯が立ちません。

病院に来られるご夫婦を見ていると殆ど奥様が実権を握っておられるご夫婦ばかりですから うちだけが特に情けないわけではないのかもしれませんが 死ぬまでに一度ぐらいは 何かの分野で奥様を叩きのめしてやりたいと 願っていますが まあ恐らく無理でしょう。

話がアユ漁から離れてしまいましたが アユ釣りは特殊な釣り方 友釣りが有名です。友釣りと言うと仲の良い友達関係を連想させますが 実際はアユの縄張り意識を刺激して囮アユに体当たりをさせて 囮アユに付けてある釣り針にアユがひっかかるのを待つという 甚だ荒っぽい釣り方です。友釣りなんて友好的な名前よりも 侵入魚釣りもしくは体当たり釣りと言う方が 正確であり的を得た呼び名だと思います。

先ずは囮アユを購入するところから始まりますが 上手な方の場合は直ぐに一匹目を吊り上げますから、今度はその釣り上げたアユを囮アユとして釣りを継続できます。所が下手糞の人は中なか釣れなくて囮アユが弱ってしまいます。弱ったアユが侵入してきてもなわばりをもったアユが本気で攻撃してくれないので 尚更友釣りの釣果は上がりにくくなります。上手な人は次々に釣り上げた元気な鮎を囮アユとして常に使えるので 更にドンドン釣れるし下手糞な人は結局殆ど釣れなくて自分でお金を出して買った囮アユだけを持ち帰るという とても寂しい結果になってしまいます。

上手な人と下手糞な人の釣果が非常に大きく差のついてしまう友釣りなのだそうです。この釣りはまずはアユがなわばりを張っていそうなポイントを見つけて そのポイントに上手に囮アユを誘導する事で釣れるか釣れないかが決まる かなり高度なテクニックを要する釣りのように思います。もしこんな釣りを奥様とやったら それこそ奥様が山のように吊り上げて 私が弱り切った囮アユだけを持ち帰る結果になるのは あきらかなので絶対に奥様と一緒にアユの友釣りにはチャレンジしないでおこうと思っています。本日もネガティブで情けない終わり方になってしまって申し訳ございません。

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