１９１３年の本日　森永製菓がミルクキャラメルを　初めて発売したことにちなんでいるのだそうです。私はいいおっさんになった現在でも　恥ずかしながら甘いものが好きなので　子供の頃は勿論甘いお菓子が大好きでした。安物の　いわゆる駄菓子屋で売っているような　キャラメルやチョコレートをみると　今でも懐かしい気持ちが蘇ってきます。子供の頃に一番好きだったお菓子は　キャラメルでいうと森永のミルクキャラメルと　グリコのアーモンドグリコでした。後にアーモンドグリコのアーモンド増量バージョンが　いつものものよりも高い価格設定で売り出されました。
私は小遣いでお菓子を買う習慣がありませんでしたが　アーモンドグリコの増量バージョンはどうしても食べてみたくなって　母親にねだり買ってもらって　食べた時　確かに美味しさが　いつものものよりも増量されていましたから　凄く感動したのを覚えています。うちは　母親の実家が　和菓子の工場まで持っていて　観光バスのツアーのお客さんの休憩所に指定されるぐらい立派なお菓子を製造して販売する家でしたので　頻繁に色んなお菓子や自分所で製造した和菓子を　送ってもらっていましたから　わざわざお金を出してまで　お菓子を買う習慣がありませんでした。
母の実家は　福岡県の黒木　八女茶の産地と言った方が　分り易いのかもしれませんが　という所にありました。何しろお茶の産地ですから　製造している和菓子もお茶絡みのものが多かったです。羊羹なんて結構な値段のする和菓子なのかもしれませんが　うちでは何時でもありましたから　食べ飽きていました。勿論味は濃厚なお茶の味の緑色した茶羊羹でした。私は子供の頃には　毎度毎度緑色した茶羊羹ばかり食べていましたから　羊羹とは一般的にも緑色をしていると　勘違いしていました。
ある日友達の家で　茶色い小豆を使った羊羹を食べた時に　感激しました。見た目も全然違うけれども　味も当然異なります。正直茶羊羹は食べ飽きていましたが　小豆の羊羹の美味しさには　かんどうしてしまいました。カステラも　母の実家では　普通の蜂蜜を使った薄黄色のカステラも作っていたのだそうですが　やはり緑色したお茶カステラの方が珍しがられて　よく売れたのだそうで　当然ですが売れ筋の商品をたくさん作りますから　我が家に送ってくるのも　お茶カステラが殆どでした。
一般の方からみると　茶羊羹や茶カステラは　特殊な味付けで　希少価値を感じられるのかもしれませんが　私の様に常に茶羊羹　茶カステラと暮していると飽きてしまって　今から考えるとそこそこ高級な羊羹とカステラに囲まれて暮らしていたのですから　恵まれていたのかもしれませんが　本人としてはあまり有難味を感じておりませんでした。送ってくれるお菓子は　勿論子供向けのチョコやキャラメルも入っていましたが　ほんのわずかで　後はしっとりとした饅頭や茶飴が多かったように思います。
茶飴なんて　トラウマになる位食べ過ぎていましたが　友達が遊びに来た時に　当然嫌われることを予想しながらも　他にお菓子が無かったので　食べさせると　皆初めての味わいに　意外にも結構喜んでもらえたのが　不思議でした。母の実家も　母が亡くなってからは　仕方がないのかもしれませんが　どうしても疎遠になってしまって　年賀状のやり取り位の付き合いになってしまいましたが　現在は　私の従兄弟が頑張ってお店を続けています。従兄弟は　洋菓子屋さんに　修行に出ていたみたいで　自分なりに伝統的な和菓子に　洋菓子の要素も組み入れて　新製品を幾つもヒットさせているみたいで　お店はさらに立派になっているみたいです。
キャラメルの話が横道にそれてしまいましたが　今でも森永のミルクキャラメルやアーモンドグリコは　スーパーなどで販売されているのでしょうか。興味がないので　売っているのに気づかないのなら　久し振りに購入して　食べてみたいものです。糖尿病を患っている身ですので　血糖値を上げないために　沢山は食べられませんが　子供の頃の幸せな気分になれるのなら　是非試してみたいと思います。スーパーなどは　どうしても売れ筋の商品しか置かないのでしょうから　最近はあまり見かけませんが　いわゆるお菓子屋さんを探した方が良いのかもしれません。子供の頃と同じ商品なら　現代風にアレンジされたりしていなくて　昔のまんまの味であってほしいものです。
私が子供の頃のお菓子の代表格と言えば　やはりチョコレート、キャラメル　ガムあたりかもしれません。風船ガムなんて　もう何十年も噛んでいませんが　たまには噛みながら風船を膨らませたりしてみたいものです。時代が変われば　子供に人気のあるお菓子も移り変わるのでしょうから　現代の小学生が喜ぶお菓子とは　一体どんなものなのか　ちょっと興味がないでもありません。恥ずかしながら子育ての経験がありませんから　大人になってからは　いわゆる子供向けのお菓子を殆ど食べていないので　見当もつきません。やはり私が子供の頃とは　人気のあるお菓子の種類も　全く異なるのでしょうか。最近の子供はキャラメルなんて　全然興味がないのではないでしょうか。どうでもいい事ですが　ちょっと心配してしまいます。私と同じ様なものを食べて喜んでくれていれば　理由はありませんが　何となく安心できて　嬉しくなってしまいます。本日がキャラメルの日で　初めて売り出されてから　既に百年以上が過ぎていますから　時代の移り変わりとともに人気が無くなり　必然的に製造されなくなっていても　致し方の無い事かもしれませんが　もし全然販売されていないのでは寂しいので　細々とでもいいから　生産されていて　何処かでひっそりとでもいいから　販売されていることを期待します。