6月18日 恐ろしいヒアリが日本に定着しなければいいのですが

尼崎に続いて神戸港でも ヒアリの侵入が確認されたみたいです。ヒアリと言うのは 体長五~六ミリの赤茶色のアリで その持っている毒が 強烈な痛みやかゆみを持ち 最悪の場合ショックを起こして死亡する可能性まであるのだそうです。強い毒を持つだけでも厄介なのに 更にはその性格がかなり攻撃的であるのだそうです。南米が原産の昆虫なのだそうですが 北米や中国、オーストラリアなどには 既に侵入していて それぞれの国で かなり大きな被害が報告されているのだそうです。今回持ち込まれたコンテナも 中国から運ばれたものだそうですから 日本は二次的な被害を受けようとしているのかもしれません。
港に長ければ数年放置されているコンテナに その地域の昆虫が侵入するのは とうぜんかもしれません。置きっ放しのコンテナを使用する際には 隅々まで検査して 不審な生物が存在すれば その場所で 確実に駆除してから 再利用するように心掛ければ 外来生物の コンテナを介しての侵入は防げるのでしょうが コンテナの利用状況としては いちいちそんな細かい検査なんて 現実には実施できるはずのない事なのかもしれません。
以前話題になったセアカゴケグモも 完全に日本に定着してしまったみたいですが ヒアリほどに人間に被害を及ぼす可能性は ずっと小さい外来生物でした。私たちの生活では 外来生物とコンタクトを持つ可能性は少ないのかもしれませんが 私が最近気に入ってしばしば出かけている公園の池でも ミドリガメのなれの果て かなりでっかいミシシッピアカミミガメをちょくちょく目にします。こいつらは 日本の在来種である イシガメやゼニガメ、クサガメ等と当然生活域が重なっていて 性格が狂暴であり 食欲が非常に旺盛なために 日本の在来種が相当な被害を受けているみたいです。
ミシシッピアカミミガメは 夜店の屋台で行われている ミドリガメ釣りで 各家庭にばらまかれてしまいます。最初は色鮮やかな緑色で 小さくて可愛らしいのですが あっと言う間に緑色は消えてなくなりますし とにかく性格が狂暴であり 食欲が旺盛で食べれば食べただけ 直ぐに体がでかくなりますから 各家庭では性格が狂暴で可愛げはないし でかくなると扱い辛くなってしまいます。そうなると 他のペットの様にある程度死ぬまで面倒をみようと覚悟を決めて飼い始めたわけではなくて 単なる夜店の景品でもらったものの面倒をみていただけですから まさか生き物を処分するのはかわいそうだと考えて 近所の川や池に放すことになり 日本のカメの大切な生態系に 多大な迷惑をかける行為だという自覚のない悪事が繰り返されてきて 現状になっているのだと思います。
私は 現在日本の池や川にいるミシシッピアカミミガメは見つけ次第に駆除すべきだと思いますし、そもそものスタート地点に帰って考えるのなら 夜店の屋台でのミドリガメ釣りを禁止してしまう事が必要だと思います。外来生物から直接被害を受けているのは そいつらの好物であるおもに果実を栽培しておられる農家の方々だと思います。アライグマやタイワンリス、ハクビシンなどに 丹精込めて育て上げた果実を 出荷寸前に食い荒らされて 被害を受けておられる農家の方々の悔しい気持ちを察すると 心から同情させて頂きます。ハクビシンに関しては 外来生物なのか 日本の固有種なのかはっきりしないのだそうですが 人間に迷惑を阿かけている以上は 害獣であることは間違いないので 徹底的な駆除が望まれるように思います。
外来生物の侵入を食い止めるには それこそ江戸時代の様に 鎖国でもしなければ難しいのかもしれませんが 現実的には 昔に比べて 地球がグローバル化していますから 実際に阻止するのは恐らく無理なのかません。しかし日本はたまたま島国なので これまで数十年間にわたって狂犬病を駆除してしまい その侵入を防ぎ続けている実績があるのですから 更に防疫体制を強化して その被害を最小限に食い止める努力を続けていくことしかなさそうです。地道な活動を粘り強く続けていくことが 日本の自然と国土を守ることにつながると思いますから 皆で頑張っていきましょう。

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