今朝　何時ものように七時半ごろに病院におりて　預かりの子を散歩に出して　ご飯と水をあげました。おしっこうんこが済むと鳴き出してご近所迷惑になる子なので　鳴き出したらさっさと犬舎に戻しました。今朝はトリミングのお迎えが二件、計三匹を預かるために　奥様を迎えに行ってから　その二件のお宅を回るために八時少し前に出かけようとしました。何時も出かけるときの必須うアイテムは免許証の入っている財布、病院に電話がかかってきても転送で受けられるように携帯電話そして戸締りをして往診車を動かすためのキーホルダーです。財布と携帯は直ぐに見つかりましたが　車と病院の扉の鍵のついたキーホルダーが見つかりません。

私は昨夜の行動を振り返ってみました。昨夜は八時少し前に患者さんが来られて　血液検査をして　その結果を説明して　薬剤を混注した点滴をして　飲み薬を説明してから渡しましたから病院のシャッターを下ろしたのは九時近くになっていました。結構疲れていましたし　今から晩御飯の準備をするのはしんどい気分だったので　近くのスーバー万代に買い出しに出かけました。この時間だと人気のある商品は勿論残っていませんが　お弁当や総菜が３０％引きや５０％引きになっているからお買い得なのです。

この時間帯になるとお店の人が商品に割引シールを貼り始めます。当然その割引商品狙いのお客さんが待ち構えています。お店の人もそんなギャラリーに見つめられながらなので　それなりにプレッシャーはあると思いますが　上手に素早く割引シールを貼っていってくれます。私は和食弁当が30％引きになったのをかごに入れて　焼き鳥のセットがやはり３０％引きになったのをゲットしました。更に十五分位待つと今度は５０％引きのシールを貼ってくれますが　それまでに狙っている商品が無くなるリスクもありますから　待っていれば確実に安く買えるとは限りません。私はお腹が空いていましたし　３０％引きで御の字だったのでそのお弁当と焼き鳥セットを持ってレジに並びました。この時間帯は割引狙いのお客さんが結構集中するし　レジ係の人が少ないので　結構待たされましたがしょうがありません。

普段なら食料を仕入れてきたらすぐに二階に上がって食べ始めますが　今日は最後の患者さんが来るまで見ていたインターネットの乃木坂の番組「ノギビンゴ」の続きが気になったので　病院の受付に行きパソコンの前に陣取りました。お湯を沸かしてお茶を入れて弁当を食べる準備をしながら　「ノギビンゴ」の続きを見始めました。つまりいつもの行動パターンと異なる行動をしたのです。

普段なら鍵は戻す場所が決まっていますから　無意識にその場所のフックに鍵をかけておくはずですが　何時もと行動パターンが変わってしまった為に普段の習慣が実行できていませんでした。その為に今朝になっていざ出発しようとしたら大事なカギが見つからず仕事のスタートが切れない事態になってしまいました。

私がその時一番に頭に浮かんだのは　また奥様にこっぴどく怒られることでした。でも仕事のスタートは切らねばなりませんからあわてて奥様に電話をかけて緊急事態であることを説明しました。とりあえず自転車で奥様に病院に駆けつけて頂いて　奥様の鍵で車を動かして頂くことになりました。

朝のお迎えの仕事が一段落したところで　奥様に鍵の捜索をお願いしました。勿論私は小一時間必死になって一階の病院スペースや二階の生活スペースを大汗をかきながら捜索しましたが　見つけられませんでした。恐らく奥様が捜索されれば　ほぼ間違いなく鍵は見つかることでしょう。そして私が無意味な言い訳をダラダラして　奥様に散々罵倒されて決着がつくことになるのでしょう。

結局奥様が見つけてまた私が起こられる何時もの出来事が繰り返されました。裏のドアの鍵穴に鍵が刺さったままの状態で見つかったのです。そのドアの内側は何度も探しましたが　外に回って探すことが出来ませんでした。昨夜買い物から帰ってきた時に犬の食器を蹴飛ばしそうになり　どうせ明日の朝に中へ入れなければならないものなので　その食器も荷物と一緒に持ちました。普段は買い物帰りに食器を持たないし二階に直ぐ上がるときには　財布と鍵が行方不明にならないように靴箱の上の目立つところに置くのに　何時もと違う行動をしてしまったがためにうっかり鍵穴から鍵を抜き忘れるという大間抜けな行動をとってしまったのだと思います。

何時もの事とはいえ　また奥様に散々怒られて　まあ結局見つかったからよかったようなものですが　何時ものようにへこんだ気持ちで一日を過ごします。一度でいいから立場が逆転して私が奥様にコンコンと説教をするような場面があればいいのですが　恐らくそんな事は一生起こらないと思います。結局私は奥様がいらっしゃらないと　本当にまともに生きていけないダメ人間だと思います。でもダメ人間なりに一生懸命に生きていれば　きっといい事があると信じて　例えば街を歩いていると偶然にカズミンとすれ違って　偶然に恋に落ちて、なんて夢のようないい事があると信じて　生きていこうと思います。