6月20日 豪華寝台「四季島」が上野駅から走り出しました

この所 JRの豪華な列車が 次々に営業を開始しています。 JR九州の「ななつ星in九州」が2013年5月から運行していますし 西日本も今月から「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」の運行を始めました。私は別に鉄道にそれほど興味があるわけではありませんが 一つ目の大学 立命館に通っていたころから 塩野義に勤めていたころに 毎月の様に交通公社の大型時刻表を購入していた時代がありましたから その頃はそこそこの鉄道ファンだったのかもしれません。
我が家では 父が若い頃に運転免許を取りましたが 全く運転に興味が湧かなくて 直ぐに失効させてしまったために ずっとマイカーのない生活をしていました。その為家族での旅行は 必ず鉄道を利用していました。枚方の香里団地に住んでいたころは 先ずは京阪バスに乗ります。西方向に向かう旅行の時には 香里園に行き京阪電車で京橋に出て 環状線で大阪駅にやっと到着してから 目的地に向かう電車に乗り込みました、東に向かう場合は 京阪バスで枚方市駅に行き 京阪電車で丹波橋に行きます。近鉄電車に乗り換えて ようやく京都駅に到着して 目的地に向かう電車に乗り込んでいました。
文字で書くのも結構面倒な手順を踏まねばなりませんでしたから 両親は 荷物を持って 私と妹をつれての移動ですから 結構大変であり 面倒な作業だったのかもしれません。だけど私は電車の窓から流れる景色を眺めるのが結構好きでしたし、初めて走る路線の場合 その景色を見るのは 最初で最後かもしれないように思っていましたから 出来るだけ鮮明に記憶に残そうと 夢中になって眺めていたのを覚えています。ですから私は子供の頃から鉄道に乗ることは 大好きだったのかもしれません。しかし子供の頃には 時刻表と言うものが全く理解できなくて ただ数字だけがびっしりと並んでいるみたいで 無味乾燥な全く面白みのない書物にしか見えませんでした。
父が時刻表を見て 電車の発着時間をメモしながら 旅行の予定を立てていくのを 憧れを持ってみていたものでした。私が初めて時刻表を利用したのは 確か一つ目の大学の三年生の時でした。大学で参加している合唱団の夏合宿に 授業の関係で途中参加せざるをえなかったときに 信州の合宿所まで一人でたどり着かねばならず 仕方なしに時刻表に取り組みました。最初は恐る恐るの手探り状態でしたが 出発する時刻に京都駅発で目的地に向かう電車を探して 何とか見つかりました。大学の事務所で学割を受け取り 切符を買いました。何しろ乗車券と急行券 それに学割を利用して割引料金にしてもらわなければなりませんから 初めて窓口に立った時には かなり緊張しました。
しかし案ずるよりも産むがやすし と言いますが 何とか時刻表の使い方も理解できましたし 落ち着いてやれば 切符を買う作業も全然ややこしい手続きではないことが 実際に自分でやってみて分りました。サークルの合宿に遅れて参加したことが 私のその後大好きになる時刻表との出会いのきっかけを作ってくれました。私は恥ずかしながら 飛び切りの腰抜け野郎でしたから 電車の乗り換えも 何度も利用しているよく知っている駅なら出来ましたが 初めての駅では足がすくんでしまって動けなくなってしまう根性なしでした。
所が 中一の時に開かれた大阪万博に 凄くはまってしまって何度も何度も一人で通いました。その頃には 交野市に住んでいましたから 郡津駅から京阪電車交野線に乗って枚方市駅に着きます。枚方市駅は馴染の駅ですから 大阪方面行のホームに降りて 急行に乗って 終点淀屋橋でおります。勿論淀屋橋に出かけたことはありましたが いつもは勝手の分った家族や友人と一緒でしたから 何とかその後をついていっていました。所がどうしても万博会場に行きたい私は そこで頑張って御堂筋線の乗り場に向い 千里中央行の電車に乗り込みました。有難い事に目的の駅が終点だったので そちら方面に向かう電車は殆どが 千里中央行でしたので 間違いようが無かったのかもしれません。千里中央駅なんて私にとっては全く未知の駅で 当時は外国にでも来たような違和感を感じていましたが そこで万博会場に向かうモノレールに乗るのですが まあそこまで行ってしまえば 大部分の人が万博会場に向かうようなものでしたから 流れに乗って移動していれば 自然とモノレールにも乗れて会場に到着できました。
万博会場に到着するのは ある意味そこを目指している人が凄く多いので 流れに乗れば簡単でしたが 帰り道が思った以上に難しかったのを覚えています。行は皆と同じ方向に動けば自然に着いたのかもしれませんが 帰りには一日中歩き回り 行列に並び 夢中になってパビリオンを見学して 疲れ果てていますから 先ず体力がありません。当然記憶力や注意力も低下しています。それに当然ですが 帰っていく方向はみんなバラバラなのです。
来た時の逆に移動すればよいだけなのですが 当然帰り道は逆方向の電車に乗りますから 電車の目的地も異なるのです。何とかモノレールから 御堂筋線に乗り換え 淀屋橋まで帰り着いた時には 凄くホッとしました。淀屋橋駅のホームで見慣れた京阪電車を見た時には やっと帰り着いたような気分になり 泣きたくなるほどうれしかったです。そんなわけで 私は大阪万博とサークルの合宿に遅れて一人で参加したことによって 一人で知らない駅も歩けるようになったし 時刻表を使いこなせるようになりました。この二つの出来事が無ければ 私は鉄道を好きにはなっていなかったのかもしれません。
と言う事で 以前は私は旅行に出かけるとなると 先ずは時刻表を購入することから始まる位に鉄道と密着したスケジュールでした。その理由としては 子供の頃から旅行と言えば鉄道を利用していたからだと思います。正直に言えば 私は 方向音痴で地図が全く読めないので 車での移動は 自分の知っている範囲のごく限られた部分だけでした。所が現在の奥様と出会ってからは 状況が大きく変わりました。奥様は本当に歩くナビゲーターなのです。生まれて初めての道を走る時には それなりに地図を見て準備をされているみたいですが 重要な曲がり角などの要点を幾つかメモされた紙を見ながら 誘導してくれますから 初めて走る道でも 全く迷う事がありません。
その為に車で移動する旅行に 形態が変化してしまいました。ディズニーランドへ行くのも 伊勢志摩へ行くのも 前回の四国旅行も 全て病院のちっちゃなアルトで出かけるようになってしまいました。車だと荷物も積みっぱなしで 楽ちんだし 奥様も運転が上手なので 高速道路でも一般道でも安心して運転を任せられますから 交代で運転すれば 殆どタイムロスが無く移動できるのです。極たまに 高速道路の渋滞に巻き込まれて えらい目にあう事はありましたが 待たされるのは落ち着ける自分の車の中ですから やはり鉄道の旅よりも楽ちんに思います。
でも[四季島」「ななつ星」「瑞風」と言った 凄く魅力的な電車が各地で走り回っていますから 一度是非利用してみたいと思います。只難点は 利用料金設定が 非常に高い事です。まあ庶民なのですから あまり上等の車両を利用することを諦めて 分相応の車両に乗れば そこそこリーズナブルな料金と言えなくもありませんし 宿泊料金も込みなのだと考えれば それほど贅沢な旅とは言えないのかもしれませんから なるべく早い機会にこれらの魅力的な列車を利用しての旅を楽しんでみたいと思いました。

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