6月27日 自分の診察を受けるために 枚方公済病院へ出かけました

私は 恥ずかしながら還暦を迎えたこの歳で 糖尿病と心臓病を患っておりますので ほぼ二月に一回 公済病院の循環器科を受診しています。何時も診察を受けるかかりつけの先生は 循環器内科の副部長の役職についておられる 春名先生と言う方です。京大出身の優秀な先生で 普段は物静かな優しい口調の 凄く紳士的な先生です。診断の説明に 無駄が無くて 簡潔で分かり易くて 凄く説得力がありますので 私は春名先生を 凄く尊敬していますし 当然信頼もしています。
いずれ仕事をリタイヤした時には この地を離れるつもりですから その時点で先生とはお別れになると思っておりましたが その時までは先生にしっかりとお世話になるつもりでした。所が 今回の診察の最後に先生から急に切り出されました。「実は急な話なのですが 私が大阪市内の病院に転勤することが決まりましたので 本日が最後の診察になってしまいます」驚きましたが 先生方も大きな病院と言う組織の一員ですから 特に医者の社会は 出身大学などによる学閥などが現在も強く残っている社会なので 組織の上の方で決められたことには 従わざるを得ないのだと思います。
私は もうかなりの昔に ふしだらな生活を続けていたために ぶっ倒れて病院に運び込まれた時の血液検査では 心臓だけではなくて 肝機能も腎機能もボロボロになってしまっていました。私の父親は 異常値ばかりが並んだ検査結果を見て 「もう長いことないやろう」と諦めたようなセリフを奥様に言ったのだそうです。さすがにその時のダメージは大きくて 約三週間ほど入院しました。最初の一週間ぐらいは ICUから出られなかったのですが 一般の病室に移ってからは 自分の病院の仕事が気になりだして早く退院させてもらえるように 必死で頑張って元気になっていることをアピールしました。
その時に診察して頂いたのが 春名先生で それ以来ずっとお世話になってきました。私は糖尿病の指針となるヘモグロビンA1cが6.0~6.5位にあれば 褒めてもらえましたが うっかりすると7.0を超えてしまう事があります。先生は 優しい口調で注意されるのですが 反ってその静かさ 優しさが無言のままのプレッシャーになりましたから 次回の診察を受けるときには 気合を入れて食事を制限して何とか値を下げるように努力してきました。
所が最後の診察日である本日のヘモグロビンA1cの値が なんと7.5に跳ね上がってしまっておりました。理由として思い当たるのは 早い目のお中元として患者さんから大量に野菜のスムージーを頂きました。成分表をみるとビタミンKがわずかに含まれていましたので せっかくの頂き物だし毎日飲むか 止めておくか少しだけ考えましたが 基本的には野菜ジュースみたいなものなので 飲んでもいいだろうと判断してしまい 朝と晩に一本ずつここ三週間ほど飲み続けておりました。
口当たりをよくするために 果汁が入っていることは分っていましたが ベースは野菜ジュースだからと思って安心して飲んでおりましたが 後から考えれば 飲み心地がかなり甘く感じられて飲みやすかったのです。病院から戻ってもう一度成分表をみると なんと果汁が全体の半分ぐらいも占めていることが分りました。甘くて飲みやすかったわけです。果物の甘みは 果糖といって ブドウ糖つまり普通の砂糖よりも より血糖値を上げる働きがあったのです。
まあ今回の検査でヘモグロビンA1cの値が高かった原因が 一応判明しましたので 納得はいきましたが 春名先生の最後の診察で ちょっと心配な検査結果が出てしまったことで 先生にあらぬご心配をかけてしまったことを 本当に申し訳なく思います。まあ先生からすれば 凄く沢山抱えていらっしゃるであろう患者の一人の検査結果の値なんかを いちいち気にも留めておられない事とは思いますが 最後に頂いた成績表で せっかくこれまで頑張ってきた成績にケチがついてしまったようで 私としては心残りです。
次回の診察は十週間後に決まりましたので 九月ですが その時には新しく来られる先生に診察して頂くことになります。少なくともあと数年はお世話になるはずの先生ですから 第一印象を良くして頂くためにも 程々の望ましい検査結果が出るように 努力しようと思います。私は 病院が嫌いだし苦手なので あんまりじっくりと一人の先生にかかった経験がありませんでした。春名先生が 非常に優秀なドクターだし 人間的にも尊敬できる方でしたから 我儘放題の人間の私が 先生の指示にできるだけ従うように心掛けて 自分の体の治療に邁進できました。
次の先生も 私と相性が合う方であることを期待します。勿論こちらが先生を選べる立場にはありませんから こちらが先生と合うように対応していかなければならないのは間違いありませんが これまでの春名先生の場合は 私が自然体で対応できましたので ある意味非常に楽に診察を受けていました。今から心配しても全く無意味なので 暫くは忘れてしまおうと思いますが 直前になるとかなりストレスになると思います。まあ私も還暦を迎えた ほんまもんの爺さんですから どのような先生であっても 落ち着いておとなの対応を心掛けようと思います。

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