6月3日 とんびがBBQ場で 迷惑をかけているのだそうですが

本日の昼間 暇だったので テレビで何気なくワイドショーを見ていたら どの地域のBBQ場なのかは 分りませんが トンビが飛来してきて BBQ場の人間の食べ物をかっさらっていって問題になっていると 報道していました。「トンビに油揚げさらわれる」と言う表現が昔からありますから 人間の食べ物を横取りするのは 今に始まったことではないのかもしれません。しかしトンビと言う鳥は 日本に生息する猛禽類では 体格的に最小であり 当然最弱ですから 用心深くて 人間にあまり近づかないのが普通です。BBQ場にトンビが集まり始めたきっかけは バーベキューをしていた人間が トンビにわざわざ餌を投げ与える行為を繰り返したことから始まるのです。
そんな人間の興味本位の自分勝手な行為から トンビがBBQ場は簡単に餌が手に入る場所だと認識してしまったのです。自然破壊の進んだ現在は トンビにとっての餌を入手する事が難しい状況の中 簡単に餌が入手できる場所が見つかれば そこに集中してくるのは当然の結果です。同じ猛禽類でも ワシ類やタカ類は 生きた獲物ばかりを狙う習性がありますが トンビはもともと 獲物としては 生きている動物に拘らず どちらかと言うと 入手の簡単な死んだ動物や魚を主な餌としていたのです。
そんな 猛禽類としては 一番弱いので 必然的に用心深い性質の トンビに面白半分で 餌を与えて BBQ場が 簡単に餌の手に入る場所だと教えて おびき寄せて置いて トンビの数が期待していた以上に多くなりすぎたために 迷惑な存在 厄介者として 扱うなんて 人間は本当に自分本位で 我儘放題の存在だと情けなくなります。この騒動について責められるべき存在は 食べ物を狙ってくるトンビではなくて 興味本位でトンビを呼び寄せてしまった 馬鹿者どもにあるはずです。
所で 一口に猛禽類と言っても 大まかには ワシの類、タカの類、トンビの類に分かれますが 分類上は皆タカ目に属しますから 基本的には同じ仲間と言えるのかもしれません。一般的に一番体格が大きいのがワシ類、次いでタカ類、一番小さいのがトンビ類と言われています。勿論体格の大小だけが違いではありません。尾羽の形がワシ類は扇形に開いていますが タカ類は尾羽が平行に並んでいますから長方形に見えます。トンビはまた扇形の尾羽をしているのだそうです。それからトンビの場合は「ピーヒョロロー」と大きな声で鳴きますから 分り易いでしょう。
似たような鳥にハヤブサと言うのがいますが これはハヤブサ目に属しますから 猛禽類としては並び称されますが 分類上は異なるようです。見た目の違いは タカ目の鳥は羽根の先端部分にに生えている羽が掌を開いている様に広がっていますが ハヤブサはゆびを閉じたように先端が尖っているのが特徴だそうです。その形状の為にハヤブサは飛行スピードが速いのかもしれません。
ここでどうでもいいうんちくを披露すると クジラとイルカの違いは 勿論個体差はあるのでしょうが 一般的に体長が三メートル以下だとイルカ、それ以上だとクジラと呼ばれるのだそうです。以前何かの本で読んだのですが 本当にこの説が正しいのかどうかは確認していないので 自信がありません。
何が言いたかったかと言うと 本日のワイドショーの報道は 「トンビがBBQ場に飛来して BBQを楽しむ人に迷惑をかけている」といった姿勢が窺えたので バカな人間どもが興味本位でトンビをおびき寄せて置いて 困ったことが生じると害獣扱いしていることに 非常に腹が立ったと言う事です。報道する人間も少しは内容を吟味して 人間の愚かさに気づけるような方向に報道すべきだと思いました。

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