私は　自分でも情けないぐらいにグータラな　人間です。自分を律する事が全くできません。健康で長生きしたいと散々口走っておきながら　体重は全く減少する兆しすら見えません。人には厳しく当たりますが　自分に対しては本当に砂糖よりも甘いのです。ですから見た目を気にしないわけではありませんが　心臓病と糖尿病を患っておりますので　普段からきちんと　食事管理をする必要があるのに　病院で検査を受ける一月前からは　何とか最低限の結果を出したいので　炭水化物を断つことは　ほぼ確実に実行していますが　病院で検査汚受けた直後からしばらくは　お腹一杯に美味しいものを食べてしまいます。
そんな事をしたら　自分で自分の寿命を縮めていることは　分り切っているのに自分の食欲を押さえられないのです。本当に還暦を迎えて　人生も終盤だというのに　この情けない習性は全く直りません。本当に恥ずかしいし　悲しいのですが　如何ともしがたい事の様です。そんなずぼらでグータラな私ですから　歯磨きも毎日きちんと出来ていません。当然の結果として　時々虫歯が悪化して　痛みに耐えられなくなるまで　ほったらかしにしておいてから　やっと歯医者さんに治療に出かけます。
凄く悪化してから歯医者さんに出かけますので　当然治療では痛みを伴います。現在は治療をするときには大抵麻酔をかけてくれますので　現実にはそれほど痛さでのた打ち回るようなことはありませんが　とにかく筋金入りの腰抜け野郎である私は　怖くて怖くてたまらないのです。兎に角治療されている間中　ずっと緊張しっぱなしなので　一区切りついて　うがいをするときに　看護婦さんが私がしっかりと汗まで書いていることに気づいて　「大丈夫ですか」と訊ねてくれて　余計に恥ずかしい思いをしてしまいます。
実は　先週から　歯に異常を感じて　私としては珍しくまだ痛みを感じていない段階で　治療に通い始めました。右の上の糸切り歯が　突然欠けてしまったようなじょうたいになったからです。今のところ痛みはありませんが　歯が欠けて　穴ぼこが開いてしまっているのを　確認してしまいましたので　ほったらかしにして更に悪化するのを待つよりも　早目に治療を始める決意をして　奥様に報告しました。私はとにかく歯医者さんが恐ろしいので　自分で電話をかけて予約を取ることが出来ないのです。
予約をとり指定された時間に歯医者さんに一人で出かけました。今回はまだ痛くない段階からの治療だから　それほど怖くて辛い思いをしないだろうと思ったからです。もし本当に辛い治療が待っていそうなときには　いい歳をして　恥ずかしながら　奥様に頼み込んで同行してもらったこともありました。その謝礼として　洋服の一枚ぐらい買ってあげるのは　全然平気です。
実際に治療を受けてみると　私が予想していた以上に　虫歯の状況は悪化していたみたいです。患部を刺激されると　かなり傷みました。何度も通っているので　先生は私が　非常に大袈裟に痛がる腰抜け野郎であることはお見通しですから　直ぐに麻酔を注射してくれました。しばらくしたら　痺れてきて　痛みを感じなくなりましたので　虫歯の悪い部分を削り取ってもらいました。そして神経のダメージを回復する薬を詰めて　樹脂で患部を覆ってもらって　その日の治療は終了しました。
次回は一週間後で　あと数回は通院が必要なのだそうで　虫歯の状態が落ち着いたら　きちんとしたかぶせ物をするので　それまで頑張って通うようにと言われました。恐らく今後は大して痛い思いや辛い思いをせずに済みそうです。ホッとしました。他にもちょっとした虫歯が見つかりましたので　ついでに治療してもらう事にしました。いつも歯医者さんに通院しながら　今度こそは歯磨きを毎日きちんと丁寧に行うようにしようそして生涯歯医者さんとは縁を切ろうと　決心するのですが　だらしない私の事ですから　今回も直ぐに歯磨きの手抜きをするようになるとは思います。
でも歯医者さんは何時でも予約がいっぱい入っていますから　誰でも虫歯が出来て　歯医者さんのお世話になっているのだと思いますから　私だけが歯磨きで手を抜いているわけではないのかもしれません。すべてにきちんとしているように見える　奥様も時たま歯医者さんには通われていますから　私だけが特別にだらしないわけではないのだろうと　自分をそっと慰めています。
取り敢えずは現在歯は医者さんに通っていますので　治療中の歯はいずれいい状態になるでしょうし　他のちょっとした虫歯も見つかりついでに治療しますから　取り敢えずは虫歯の方は心配ありません。今回の治療の最後に恐らく歯石の除去もしてもらうでしょうから　歯肉炎の方も　いい方向に向かうはずです。出来たら当分は　歯医者さんとは無縁の生活になれば幸せだと思いますが　まあ無理でしょう。