7月11日 1917年の本日 ユルブリンナーが生まれました

頭がスキンヘッドのかなり個性的な俳優さんです。俳優として初期の作品「王様と私」でアカデミー主演男優賞を受賞してしまいました。普通なら 大当たりした役柄を引きずりたくなくてイメージチェンジをはかる場合が多いと思いますが 彼の場合はそのあたり役がスキンヘッドだったので そのままの姿で役者を続けられたのだそうです。別に松山千春さんや武宮正樹さんの様に 頭髪が薄くなったのをごまかすためにスキンヘッドを継続されたわけではないようです。

いきなりアカデミー主演男優賞を受賞されて 一流の役者さんになってしまった方ですから かなりの数の舞台や映画に主役クラスで出演されていますが 私が印象に残っているのは「王様と私」そして[荒野の七人」の二本だけです。どちらもとてもいい人の設定でしたから 私はユルブリンナーさんと 勿論お会いしたこともあるはずがありませんが とても良い人である印象を持っています。

役者さんと言うのは 一つの当たり役と巡り合うことは勿論幸せなことだと思います。多くの役者さんが生涯でたった一つの当たり役とも巡り合えずに 人々の記憶に全く残らないで消えていくのだと思います。歌手でも一発屋と言われる方がいらっしゃいますが 例え一曲でも世の中に大きなインパクトを与えた曲と巡り合えた方は とても幸せだと思います。全く当たらないままに消えていく歌手の方が殆どだと思いますから。

話を元に戻すと 「フーテンの寅さん」という超当たり役は 勿論渥美清さんが演じましたし 日本人で「寅さん」を知らない人は恐らく存在しないぐらい浸透していると思います。とある映画に 渥美さんが出演された時 渥美さんの顔がアップでスクリーンに映し出された時 観客は一斉にその笑顔を見て笑ってしまいました。その映画の初めてのシーンで どんな人物設定の役柄なのか観客の誰も知らないはずなのに 渥美さんの笑顔を見ただけで とてもいい人柄の方が きっと面白いことをしゃべってくれると確信して 笑ってしまったのだと思います。

案の定 渥美さんの演じた役柄は とても明るくて 親切で優しい面白みのある人柄の方を演じておられました。観客の誰もが 渥美さんの顔を見た時に「寅さん」をイメージしてしまい 面白くて親切で優しい人物を想像していて その想像通りの役柄だったので 安心できたのだと思います。

渥美さんは 生涯「寅さん」を演じ続けて 勿論すごくつらくて大変なご苦労もなさったのかもしれませんが 凄く幸せな役者人生だったのではないでしょうか。但し あまりに顔が売れすぎていましたから うっかりと悪いことも恥ずかしいこともできなくて一般人には想像しがたい 辛いことも想像以上にあったに違いありません。

例えば 渥美さんだって男性ですから たまには性風俗のお世話になりたかったかもしれません。でも相手をしてくれた女性に絶対にばれてしまうのでしょうから なかなかその方面のサービスを受け辛かったのかもしれません。男なら立小便の経験位は必ずあるはずですが 渥美さん位の超有名人になると 立小便だってきっと難しかったと思います。ネット社会ですから もしそんな場面を目撃されて 写真でも取られたら 瞬間的に世の中に広められてしまいます。

話を最初に戻しますと ユルブリンナーさんも 私としてはとてもいい人 と言うイメージが強いので 後になって 悪者キャラを演じられても 素直に受け入れられなくて 印象に残っていないのかもしれません。芸能人は顔が売れて得することも多いと思いますが 損することもきっと多いのでしょうから 私はその方面のチャンスに恵まれても 芸能人になりたいとは思いません。

 

 

ブログ一覧