7月14日 様々な種類の外来種の日本への定着が明らかになり 心配です

昨今ヒアリ という厄介な外来種が次々に日本の各地で発見されているようです。このアリは攻撃性が強く 被害を受けた時のダメージも相当大きいらしいので 何とか日本への定着を水際で防ぎたいところですが 港に置きっ放しにされたコンテナに侵入したアリをコンテナごと運んでしまうために アメリカや中国などでも何とか駆除に勤めたけれども 定着されてしまったみたいなので いずれは日本にも 侵入されてしまって 定着してしまうのでしょう。
まあ私は還暦を迎えた爺さんなので アリと言う地面を這いずり回るような昆虫と接触する機会が殆どないとは思いますが 子供さん特に虫に興味を示す男の子は 被害を受けて悲惨な思いをしてしまいそうで心配です。二十年ぐらい前に 初めて見つかったセアカゴケグモもいつのまにか日本に定着してしまいました。このクモの場合は 咬まれて御主人が亡くなるために後家さんが増えてしまう という名前ほどには 恐ろしい実害を伴いませんでしたから 定着されてしまっても 大して問題も起こらず 話題にもなっていません。
ヒアリに関しても 情報が出回り始めた頃には アメリカで年間百人ほどが死亡している 等と報道されて パニックになりかけました。しかし 実際には 死亡した例は殆ど確認されていないのが実情の様で 命に関わるほどの被害は 現実的には心配いらないのだそうです。但し刺された場合の痛みは 焼けた火箸を押し付けられたほどと形容されるために ヒアリと言う名前がついたのだそうですから 相当に辛いものであることの覚悟は必要かもしれません。
本日の新聞で仕入れたネタとしては 和歌山に今のところは限局されているみたいですが 田辺市の数か所の池で アフリカツメガエルが多数繁殖しているのが確認されているのだそうです。このカエルは実験動物として利用されていますから 研究施設から脱走して繁殖してしまったのかもしれません。以前に静岡県でも繁殖しているのが確認されたことがあるのだそうですが そこではうまく絶滅させることが出来たようです。所が田辺市では生息の確認された池や沼の数が 増え続けているので心配されています。
このカエルは 大人になればもちろん四本足を持っていますが 生活は完全に水中に限局されているのだそうで 繁殖が広まっても人間の目につくことは殆どないようですが ヤゴやゲンゴロウなどの水生昆虫を捕食したりして 自然界に影響を与えます。もう一つ厄介なのが ツボカビ菌と言う細菌を体の表面に持っている事なのだそうです。この菌はこのカエルやウシガエルの体表に普通に存在していて これらの蛙は一切被害を受けないのだそうですが 他の蛙に伝染すると下手すると死滅してしまうほどに恐ろしい存在の様です。現実に他の国々では このツボカビ菌の為に絶滅した種類がすくなからずあるみたいです。
所が日本には もうかなり昔からウシガエルが定着していますが その影響で絶滅した種類は確認されていませんから 日本の在来種の蛙には ツボカビ菌による被害は殆どないだろうと予想されています。但しツボカビ菌の被害は免れたとしても 本来存在していなかったカエルが大量に発生してしまうと 餌などを含めたカエルを取り巻く環境に 少なからぬ影響を与えることは間違いないはずですから 出来たら定着してしまう前に絶滅を目指すべきだと思われます。
たまたま日本で生まれて育ったアフリカツメガエルには 何の罪もないのだけれども やはり日本に固有に存在している生き物の生態を守っていくためには 徹底的に駆除して絶滅させることが 必要なのかもしれません。人間だって 昔に比べて生活圏をどんどん広げていっているわけだし 自然を破壊しながら暮らしていることは間違いがありませんから 日本の固有の蛙を中心として考えた生態系を守るために アフリカツメガエルの日本での絶滅を目指すことが 百パーセント正しい事なのか 正直よく解かりませんが 外来種の侵入によって日本の固有種が絶滅していることは間違いありませんから あえて固有の自然を守るために動くことには きっと必要な事なのだと思います。

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