7月16日 本日は駅弁の日だそうです

1885年の本日 宇都宮駅で日本で初めて駅弁が売り出されたことにちなんでいるのだそうです。握り飯に沢庵というごくシンプルなお弁当だったそうですが 電車の中で景色を見ながら食べる食事は 美味しかったことと思います。私の父は運転免許を持っていませんでしたから 当然自家用車はないので 旅行に出かけるときにはいつも鉄道を利用していました。

両親の出身が九州でしたから 小学生の頃に夏休みに両親の実家に帰る時 いつも山陽本線を利用していました。当時は新幹線などありませんでしたから 特急に乗っても 朝大坂を出発して 博多駅に着くのは夕方でした。ですからいつも駅弁を買って食べるお昼ご飯が とても楽しみでした。

私はその地方の特産品を使った地方色の強いお弁当よりも いつも決まりきった内容ですが それが逆に懐かしい気分にさせてくれるオーソドックスな幕の内弁当の方が好きでした。幕の内弁当の名前の由来は 観劇するときにその幕間に食べた弁当だからだそうですが 今ではごく一般的なお弁当の代名詞のようになっているみたいです。

幕の内弁当の三種の神器と言われるオカズがあるのは割と有名だと思います。「卵焼き」「焼き魚」「かまぼこ」の三品の事だそうです。少なくともこの三品を入れておけば 彩的にも美しいからかもしれませんし 誰でも好きなオカズだからかもしれません。

但し玉子焼きについてはいろいろと個人により好みが分かれる一品かもしれません。関西ではお出汁のきいた甘くない玉子焼き いわゆるだし巻き卵が一般的かもしれません。私の母は福岡が出身なのでと 子供向けに意図的に甘くしてあったのかもしれませんが 味醂のたっぷりと入った甘めの卵焼きでしたので、今でもやはり甘い目の卵焼きの方が好きです。

焼き魚としてはお弁当なら鮭がポピュラーなのかもしれませんが 私はお弁当のおかずとしてでなくても 焼き魚の中で鯖の塩焼きが一番好きです。お寿司でも鯖寿司はとても好きですから 鯖というと女性にはあまり人気がないのかもしれませんが 私はとても好きな魚です。

蒲鉾は私は練り物のうちでいうとあまり好きではありません。魚のすり身を加工した食品でいうと 油で揚げた例えばごぼう天のような天ぷらの類の方が好きです。上等の蒲鉾は相当にしこしことした噛みごたえがありますが 私はあまりしこしこした食感が好きではないので 蒲鉾が好きになれないのかもしれません。

仕事の関係で富山で暫く暮らしたことがありましたが 富山名物のマス寿司は駅弁というよりも一つの料理として 大好きです。百貨店などで 駅弁フェアーの様な企画があると マス寿司はほぼ間違いなくおいてありますから 殆ど無条件で買って帰ります。一人で切り分けて 全部食べてしまうときに幸せを感じます。わずか千数百円で手に入る幸せですから 安上がりで助かります。

一時期 時刻表マニアになって JTBの大判の時刻表を毎月のように購入しては 仮想鉄道旅行を楽しんでいました。例えば一週間とかまとまった休みが取れたとしたら 旅行する方面を取り敢えず決めて 周遊券や青春18キップをいかに上手に活用して 楽しくて充実した旅行が楽しめるか シミュレーションして楽しむのです。朝何時ごろに家を出て どんな特急列車に乗って どのあたりでどんなご当地の特産物を使った弁当を食べて どんなホテル若しくは旅館に宿泊して その時に旬の食材の料理を頂くかまで 細かくスケジュールを立てるのです。勿論かかる料金もすべて計算して その金額と充実度の高さで 自分のたてた旅行プランを比較検討して 自分なりにいちばん有意義な旅行を選びます。

そして実際に休みが取れた時に その旅行を実行に移すつもりなのですが 殆ど実現したことはありません。現在はちっぽけな車しか所有していませんが それでも私と奥様の両方がそこそこ運転できるので 大抵の場所には車で出かけてしまいます。それで猶更鉄道はりようしなくなってしまい 必然的に駅弁とも縁遠くなってしまいました。

でも実は私も奥様も 密かに鉄道好きなので 病院の仕事を辞めて 時間にすごく余裕が出来たらそれこそ各停列車で のんびりと旅を楽しみながら ご当地の弁当三昧の旅行を楽しもうと予定だけは立てています。この予定だけは是非実行に移したいと思っていますが どうなる事かは分りません。

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