本日もまた大変暑かったです。こんな日は下手に外出するよりも　自宅でお昼を頂くに越したことはありません。私は麺類の中では　蕎麦が一番の好物です。大阪人ですから　勿論うどんも大好きですが　しいてどちらかを選ぶのなら　蕎麦を好みます。但し関東の人たちみたいに　いちいちそばを食べるのに　格好をつけるのは大嫌いです。以前たまたま見かけてしまったテレビ番組で　蕎麦通の店での注文の仕方から　食べ方までいろいろと拘って　偉そうに通ぶっている人たちの番組で　見ていて不愉快極まりない気持ちになりました。
そもそも店に出かけて自分の好物のそばを食べるのに　何故いちいち蕎麦通ぶらねばならないのでしょうか。蕎麦通は　蕎麦屋で注文するときにまずはサイドメニュー的なものから注文しなければならないのだそうです。まずは日本酒とその酒に合う焼き海苔やだし巻き卵から注文するのが　蕎麦通なのだそうです。私は酒は年に一回　元旦のお屠蘇だけと決めていますから　日本酒を注文する事なんてありえません。大体車を運転してその店に出かけた人は　通ぶりたくても蕎麦通にはなれないのでしょうか。チャンチャラおかしな話だと思います。
次に肝心の傍を注文するときにも　通には通の注文の仕方があるのだそうです。なんで自分が好きなものを食べに出かけた店で　通ぶって通らしい注文をしなければならないのでしょうか。やっと注文した蕎麦が目の前にやって来てからも　先ずは蕎麦だけを一本口にして　蕎麦の香りを楽しむべきだ等と面倒な注文を付けられるのです。薬味を梅雨に放り込む順番にも　いちいち細かいルールがあるのだそうです。確かに薬味を加える順番には　一理あるかとも思いましたが　人それぞれに好みの薬味がありますから　各自が好きなように薬味を加えればいいように思います。
蕎麦を箸で救うときの本数まで　偉そうに講釈たれられた時には　ブチ切れました。大体　関東のつけ汁は　やたらと味が濃すぎます。関西の様に出汁の旨味が効いていないのではないでしょうか。ですから　蕎麦を救ってつけ汁に下半分ぐらいしか浸してはいけないのだそうです。私は誰が何と言おうと　出汁の効いた美味しいつけ汁を思いっきり味わいたいので　蕎麦を全部ひだしてから食べます。その辺りは　関東と関西の料理の根本的な違いから来るものでしょうから今更　関東の田舎料理なんぞの影響は受けたくありません。大体たかが蕎麦を食うのに　なんでいちいち蕎麦通を気取らなければならないのか　関西人の私には全く理解できませんし　勿論理解したくもありません。
話が横道にそれてしまいましたが　本日は奥様が昨晩天麩羅を揚げたのだそうですが　余った分を持ってきてくださったので　その天麩羅を美味しく頂きたくて　蕎麦を茹でようという話になったのです。熱いお出汁をはった丼でいただく　天麩羅うどんも美味しいのですが　あついさかりですから　ここは勿論よく冷えたざるそばにしました。好物ですが　そんなにお蕎麦の種類に拘りは持っていませんので　スーパーで安売りをしている袋入りの乾麺を何種類か買い置きしてありますから　適当に選んで　お湯をたっぷりと沸かして茹でました。
私も奥様もどちらかというと固めの茹で上がりが好みなので　袋に書いてあるゆで時間よりも一分ほど短くゆでて　ザルに取り　流水で素早くもみ洗いをしました。この作業をサボると　蕎麦の口当たりがよくありませんので　丁寧に揉み洗いします。具材としては奥様が持ってきてくれた天麩羅　イカにエビを一口大に切り分けました。きつねうどん用の味のついたお揚げさんを細かく短冊状に切ったものも添えます。それから奥様がさっと救ってくれた錦糸卵もあります。あとは麺の上にもみ海苔をたっぷりとかけて出来上がりました。つけ汁は　市販されている濃縮麺つゆ水と氷を加えて用意しました。薬味としては山葵が一般的ですが　私は好みで柚子胡椒を使います。
麺の上にも氷を散らしてありますので　良く冷えていますし　天ぷらはオーブントースターで加熱しましたから　揚げたて程ではありませんが　それなりにさくっとしています。蕎麦をざるからがばっととって　つけ汁に放り込み　サクサクの天ぷらをのせて　思い切りすすりこみました。凄く美味しいです。次にあげと錦糸卵をのっけて　思い切りすすりました。良く冷えたザル蕎麦は　夏の楽しみの一つだと思います。非常に安上がりであり　且つ非常に美味しくて　おなかも満腹になりましたから　充実した昼食タイムだったと思います。
私は子供の頃　夏休みの昼ごはんと言えば　やたらとそうめんを食べさせられました。お中元で何軒からも頂くから仕方がないのでしょうが　毎日のように冷やし素麺ばかりでてきましたから　私は素麺が大嫌いになりました。同じ冷やしめんでも　蕎麦やうどんはきらいではありませんから　素麺が嫌いになった理由は明らかに夏休み中の昼ごはんにあると思います。とにかく私はお蕎麦が大好きなので　この暑い夏も　お昼ご飯にしばしば簡単で安上がりで　満足感の大きいザル蕎麦を度々いただくことになるでしょう。