7月28日 久し振りに ウーパールーパーが来院しました

ウーパールーパーと言う動物の存在を知ったのは 確か1980年代ごろに テレビのCMのキャラクターとして 登場した時だったと思います。正直な所 この動物についての知識はあまりありません。原産地が確かメキシコの両生類ですが オタマジャクシが変態してカエルに成長するような体型の変化は認められないのだそうです。体型としては オタマジャクシに似ていますが 首の周りに 特徴であり 最大のチャームポイントである外套があります。何の役に立っているのかは 不明の様です。体調は 成長すれば二十センチ以上にもなるのだそうですが そんな大きな生体は見たことがありません。
日本でいうとサンショウウオに形も体の構造も似ているのだそうです。性格は穏やかで 争い事は好まないようですが たまに相性が悪い者同士だと喧嘩をして一方がダメージを受ける場合もあるそうです。餌は 動物性のものを好みますので アカムシなどの釣り餌を乾燥したものが 安いし手に入り易いし 本人の好みに合う場合が多いようなので お勧めみたいです。大人しく生活するので 水槽もそれほど大きなものを用意する必要はないので 下手に金魚を飼うよりも 簡単に面倒をみられるのかもしれません。
本日来院されたウーパールーパーは 水槽の水を交換するために生体を取り出した時に手からこぼれてしまって コンクリートの床に落下してしまったために シッポの先端の部分が欠損してしまい 出血しているみたいだ と言う事でした。電話ではどのような状態が見当がつかないので取り敢えず来院してもらいました。バケツに水を張って連れてこられたのですが その子の体の大きさを見てびっくりしました。私がこれまで何度か診察したウーパールーパーは 体長が十センチ前後はありました。けれども来院した子は 全長三センチもなかったのです。見た目は殆どメダカ位の大きさです。体から生えている四本の足にしても 直径が一ミリないぐらいの細さでした。
電話で聞いた話だと 外傷がありそうですが 水中で生活している動物ですので 外用薬はつかえないだろうから 内用薬に頼らざるを得ないと考えていましたが 体があまりにも小さいので 当然口も小さすぎて とても飲み薬を流し込めるような状況ではありません。シッポの先端の状態を観察すると 先っちょのひれのとがった部分が 僅かに欠損しているらしいことが分りました。しかしごく僅かの部分ですから 人間でもすりむいて亡くなってしまった皮膚が いずれ再生して 元通りに復元されるであろうと 予想されるぐらいの小さな外傷でした。
せっかく来院して頂きましたが 残念ながら あまりに生体が小さすぎました。確かに 外傷も認められはしましたが 極軽症の類でしたので 下手に治療しようとして捕まえたら 細い手足にダメージを与えてしまいそうです。食欲も元気も普段通りにあると言う事でしたから 下手に治療しようとして手出しをする方が かえって体にダメージを与えかねませんので 特に治療はせずに様子を見てもらう事にしました。それにしても飼い始めたのは二か月ほど真dなのだそうですが その時は体調が一センチ位だったそうで 順調に成長しているようですから 上手に面倒をみておられるみたいなので そのまま大事に面倒をみていかれたら いずれ十センチからそれ以上にも成長しそうなので 頑張って面倒をみてあげるように お願いしまして帰っていただきました。
それにしても 爬虫類や両生類などの 可愛いと感じる人もいるでしょうが 気持ち悪いと感じる人もいそうな動物を ペットとして可愛がっておられる飼い主さんが 結構若くてかわいらしい女性である場合が多いのには いつもながら不思議に思います。本日連れてこられた飼い主さんも二十歳で幼稚園の先生として働き始めたばかりの 凄く清楚で可愛らしい女の子でした。とても魅力的な女の子だったのでついついプライベートな部分の話までしてしまいましたが 現在彼氏がいるのだそうです。二十歳と言えば ナーちゃんよりも三歳下ですから 私の十分守備範囲に入っています。正直彼氏がいると聞いてガックリときましたが その事実をお母さんには報告しているけれども お父さんには内緒にしているのだそうです。まるっきり他人の私でさえがっくりくるのですから 実のお父さんにしてみれば 手塩にかけて 大事に大事に育てた娘が どこの馬の骨かもわからないような男に自由にされていると考えると ショックで数日たちあがれないのかもしれません。くれぐれもお父さんにはばれないように気を付けて 交際を続けるようにアドバイスしました。動物病院の先生と患者の飼い主さんの間でこんな話が交わされていたら セクハラで訴えられるのかもしれませんが 可愛らしいだけではなくて とても性格の良い子に見えましたから 恐らく大丈夫でしょう。ウーパールーパーも飼い主さんも 元気に生きていかれることをお祈りして本日のブログは終わりにします。

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