7月29日 本日はほとんど忘れ去られているかもしれませんが プレミアムフライデーなのです

プレミアムフライデーとは、そもそも2017年 2月24日から始まった日本政府と経済界が提唱した個人消費喚起を目指したキャンペーンのことなのだそうです。休み下手な日本人に こんな趣旨の良く分からん 説得力の欠片さえない 必然性が全く感じられない いかにも頭でっかちで世の中の実態を知らないお役人がたまたま思いついた 決まりごとのようなものだと思っております。最初の数回だけは 世の中がどんな風に受け止めているのか どのような現象が起こるのかと 注目されていましたが 当たり前のように全く受け入れられず 定着もしないままに忘れ去られてしまいました。
私がなんとなくイメージ的に覚えているのは 月末の金曜日は 夕方で仕事を終えて 明るいうちに出来たら旅行にでも出かけるなり 飲みに出かけるなりして 楽しんで消費を喚起してください というようなものだったように思われます。月末の金曜日なんて 書き入れ時であり 民間の会社なんて 普段よりも忙しい時期ですから 試しにでも実行してみたのは よほど余裕のある企業だけだったみたいですが 当然のように数か月後には 忘れ去られてしまいました。大体言い出しっぺのお役所が 月末の金曜日 早めに仕事を終わりにしているのか ニュース番組が検証するために 取材に出かけていましたが 全く普段通りに仕事をしていたのだそうで 自分たちが国民に呼びかけたのなら 少なくとも一年間ぐらいは 自分たちだけでも実践して見せたら幾らかでも説得力が感じられそうに思いますが 現在では見事に忘れ去られてしまって誰の口からもプレミアムフライデーなんていう言葉は出てこないでしょう。
一時期発行されて使用されていた「二千円札」が見事に淘汰されてしまったかのようだと思います。二千円札は沖縄サミット開催を記念して、ちょうど二千年に発行されたのだそうです。なので、表の図柄は肖像画ではなく、沖縄首里城の守礼門が描かれているのだそうです。欧米主要国では、アメリカは20ドル紙幣、イギリスは20ポンド紙幣、EUでは20ユーロ紙幣のように「2のつくお金」が発行され、よく流通していることをまねただけの浅はかな発想だと思います。現金の支払い・受け取りに要する紙幣を節約できることが、二千円札の発行理由として説明されていたみたいですが 何と考え足らずのアイデアでしょう。
発行された当初は 皆物珍しさもあって 手に入ったら 眺めてみたりして喜んでいたのかもしれません。当院の売り上げにもチラホラ混ざっていた時期がありました。但し 売り上げなどを集計するときには はっきり言って邪魔な存在でしかありませんでした。たまに売り上げに混ざっていたら 自分の千円札と両替して 自分が買い物をするときなどにさっさと使ってしまい なるべく手元に残らないようにしておりました。そういう意味では ある程度流通したのかもしれませんが 邪魔者扱いされている紙幣が長続きするはずもなく 現在ではここ何年も二千円札を目にしたことがございません。現在でも廃止になったという話は聞きませんから 日本の通貨として使用できるのでしょうが 一体どこへ消えてしまったのでしょうか。発行元もいい加減 失敗を認めて 通貨としての使用をやめてしまうべきではないのでしょうか。
学校が週休二日になった時も よくは覚えていませんが 新しく休みになった土曜日には 親と子が協力して有意義に過ごす企画を立てて 過ごしてください 教育関係のお役所からアピールされていたみたいです。子供とは無関係な生活をしていましたから 殆ど記憶に残っていませんが 丁度勤めていた病院に パーとで来ていたおばちゃんが 土曜日が休みになったので 今週は美術館に出かけるためとか 来週は友達数人が集まってバーベキューをするためとか 理由をつけて休んでいました。そんなとってつけたような企画が何時まで続くものやらと 呆れて眺めていたら 案の定二か月後には ネタが尽きたみたいで それまでと同じように働き始めましたので 秘かに笑ってしまっておりました。そんなとってつけたような 不自然な習慣が身につくはずがないことに どうして最初から気付かないのでしょうか。ここでも 頭でっかちの お勉強はできるけれど現実社会というものが しっかりと認識できていないお役人たちが 理想として掲げそうな 絵空事が垣間見えて笑ってしまいました。
日本人は 仕事中毒なのかもしれません。六十歳で 定年を迎えたサラリーマンの友人たちと やっとゆっくり遊べるものと喜んでいましたが 公務員も含めて 殆どすべての友人たちが 年金の貰える65歳までは 再就職して働くことを選択しました。会社なり お役所なりに出かけて 一定の時間を過ごせば 間違いなくお給料がもらえる生活に慣れきっている人たちは 年金というそこそこの金額が受け取れるご身分になるまでは 働かざるを得ないのかもしれません。65歳になっても まだ体が動かせる間は 稼ぎたいという友人が多いので 遊びたい一心の私には 理解不能です。
そんな風に 働きたいという願望が 凄く強い日本国民に 月末の忙しい盛りの金曜日に 早めに仕事を切り上げて のんびりしてください なんていう提案が受け入れられるわけがないのは 自明の理なのに どうして かなりお勉強のできる人たちがそろっているはずのお役所から飛び出してくるのか 不思議でしょうがありません。二千円札は 現在も流通するのかもしれませんが プレミアムフライデーを提案したお役所は 自分たちの勘違いを認めて そんなくだらない提案を取り下げてくれたら 良いように思いますが お役人程プライドの高い人たちはいませんから 無理な話ですよね。

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